【注目アプリレビュー】俺的熱中度No.1ゲームがキタ!!『シヴィライゼーション レボリューション2』
2014-07-14 17:23 投稿
『シヴィライゼーション』ってどんなゲーム?
iPhone、iPad向けにApp Storeで『Civilization Revolution 2(シヴィライゼーション レボリューション 2)』が配信された。価格は1500円[税込]で、後日Android版も配信される予定だ。
さっそく本作の詳細を解説するまえに、まずはシリーズについて軽く紹介していこう。『シヴィライゼーション』シリーズは、PC版を中心に発展してきたターンベースのストラテジーゲーム。プレイヤーはある文明の指導者となり、太古の時代から現代、果ては近未来まで文明を発展させていくゲームだ。
基本的なルールはシリーズを通して踏襲されており、PCでは最新版の『Civilization V』が人気上昇中。日本ではコアユーザーが細々と遊んでいたが、前作『Civilization IV』のプレイ動画が動画サイトで大きな反響を呼び、一気に知名度が高くなったという経緯がある。
ナンバリングのシリーズは非常に緻密なルールが採用されており、深い戦略を楽しめるヘビー級の作品。そんな状況のなか、2008年に家庭用ゲーム機向けにルールを大幅に簡略化した『シヴィライゼーション レボリューション』が登場し、大きな話題を呼んだ。それはのちにスマホにも移植され、今回その続編であるスマホに特化した『シヴィライゼーション レボリューション 2』が登場した、といういきさつなのだ。
前作から変わった要素としては、映像が大幅に美しくなったことが挙げられる。フィールドやキャラクターが3Dになり、プレイステーション3やXbox 360レベルの映像で楽しめるようになったのだ。前作のスマホ版では削除されていたゲーム内百科事典“シヴィロペディア”が搭載されたことも嬉しい。
ルールやキャラクターは、使用できるリーダーが2名増えるなど追加要素も多少あるようだが、基本的には前作と同一。そのため、続編と言うよりもリメイクに近いといえる。
それでも俺が寝る間を惜しんでハマってしまう『シヴィライゼーション』とは、いったいどんなゲームなのか……!?
自分の文明をどんどん発展させていこう!
では、どんなゲームなのかくわしく解説していこう。まずは難易度とリーダーを選択する。イギリスのエリザベス、フランスのナポレオンなど全部で18名おり、日本からは徳川家康が参戦。リーダーを選べば、同時に自分が率いていく文明も決まるという具合だ。
ゲームは、開拓者というユニットを1体持った状態でスタートする。これを使って都市を建設し、文明を発展させていくのだ。都市では、ユニットや建物を同時にひとつだけ作成可能。ユニットは戦士や弓兵などいわば戦闘用のコマで、戦争を行うときに活用する。建物は穀物庫や兵舎などその都市に作る施設のことで、都市の能力が強化されるというメリットがある。いずれも、序盤は少しの種類しか作れないが、文明が発展していくと作れる種類がどんどん増えていくのだ。
続いて、文明の発展について紹介しよう。各都市では科学力(ビーカー)が産出され、これを使ってテクノロジーを研究することが可能。新しいテクノロジーを取得すると、新たなユニットや建設物が作成できるほか、さまざまなボーナスを文明にもたらす。テクノロジーは騎乗やアルファベットから始まり、やがて内燃機関や電気、超伝導なども研究できるようになる。古代から現代、果ては近未来までの進化を、短時間で楽しめることも本作の魅力のひとつだろう。
勝利への道は、バトルだけではない!
このように、テクノロジーを取得して新たな建物を建て、都市をどんどん増やして生産力を上げていくことが基本的な文明の発展方法だ。では、ただ文明を発展させていくゲームなのか、と聞かれれば、その答えはNOだ。じつは、本作には4つの勝利条件があり、いずれかを満たすことが目的となる。
1.テクノロジーによる勝利……最初にケンタウルス座アルファ星に到達する
2.制覇による勝利……敵4国の首都を占領する
3.経済による勝利……8個の経済目標を達成する
4.文化による勝利……偉人の出現と文化遺産の建設を20回行う
この手のゲームでは敵を全滅させることが目的であることが多いが、『シヴィライゼーション』シリーズは戦闘に明け暮れなくても勝利できることが大きな特徴。そのため、通常の戦略ゲームよりも幅広いプレイスタイルで楽しめる。戦況に応じて目標を変えてもいいし、自分の好きなプレイスタイルを貫き通すことも可能だ。
他文明を上手くあしらうことも重要!
ゲームには自文明のほかに4つの文明がライバルとして登場する。彼らとのつきあい、すなわち外交も本シリーズの醍醐味だ。仲よく手を取り合って勝利への道を進みたいものだが、勝者となれるのは1文明のみ。つまり、どうあがいても最終的に他文明は敵対する存在だ。価値があるうちは利用し、ジャマになれば躊躇なく排除する。それが『シヴィライゼーション』流の外交術といえる。
他文明と行えることのひとつは、テクノロジーの売買。自文明が所持していないテクノロジーを、お金を出して買うことが可能。反対に、相手に売りつけることもできる。
また戦争状態に突入することもできる。武力で相手の軍を打ち破り、都市を陥落させて自文明に編入させられるほか、すべての文明の首都を陥落させれば、制覇による勝利となるワケだ。
というわけで、ここで戦闘についてちょっと詳しく述べよう。本作に登場するユニットには、攻撃力と防御力というパラメーターが設定されており、数値の高い方が戦闘を有利に運べる。気をつけたいのは、自分から攻めたときは攻撃力が、攻められたときは防御力の数値が戦闘で使われる、ということだ。
たとえば弓兵は攻撃力が1、防御力が2と設定されている。この弓兵で敵に攻撃しても、戦闘で使用されるのは攻撃力の1のほう。つまり、弓兵の能力をまったく有効活用できないのだ。各ユニットが得意とする戦闘を見極め、その力を最大限発揮できるように配置、運用していくのが戦闘のコツといえる。
また、同じ種類のユニットを3体重ね合わせると、軍団としてひとつのユニットにまとめることが可能。攻撃力、防御力がそれぞれ3倍になるため、より強力なユニットとして運用できるのだ。
戦略ゲームが好きな人なら迷わずプレイ!
数千年におよぶ文明の進化を短時間で体感でき、さらに戦争や外交、内政などさまざまな要素を楽しめる本作。その完成度はとても高く、戦略ゲームが好きな人ならばバッチリ楽しめること請け合いだ。またゲーム内百科事典である“シヴィロペディア”も搭載されており、各ユニットやテクノロジーの詳細データを調べられることはもちろん、歴史のミニ知識も楽しめる。本作にハマると、世界史にも興味が沸いてくることだろう。
もちろん、本家『シヴィライゼーション』シリーズが大好き、という人にもオススメできる。奥深い外交や緻密な内政は、さすがに本家の『IV』や『V』に軍配が上がるが、モバイル環境で『シヴィライゼーション』を楽しめるのは嬉しい。移動中や就寝前の布団の中などで、サクッと楽しめるのは大きな魅力だ。ただ、AIはやたらと好戦的なため、ほぼ戦争必須のプレイになってしまうことを留意してもらいたい。
なお、映像がプレイステーション3/Xbox 360版の『シヴィライゼーション レボリューション』と同等になったおかげか、かなり“重い”ゲームになっている。今回、編集部から借りたiPhone 4Sでプレイしたのだが、やや反応が遅くなる場面も見受けられた。できるだけ高性能なデバイスでプレイしたほうが、ストレスを感じることなく本作を楽しめるだろう。
著者紹介 喫茶板東
ファミ通Xbox 360で海外ゲームマニアックス、実績解除愛好会などを担当していたフリーライター。本作のデキには非常に満足なのだが、困ったことに筆者のiPhone 4は動作保証外。いいかげん機種変しないとダメですね。
Civilization Revolution 2
- ジャンル
- シミュレーション
- メーカー
- 2K
- 価格
- 1500円[税込]
- 対応機種
- iOS 7.0 以降
- コピーライト
- (C) 2005-2015 Take-Two Interactive Software, Inc.
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