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【UNITE JAPAN2014】Unityがプログラミングの間口を主婦にまで広げた事例

2014-04-08 22:09 投稿

ずっと頭にOculus Riftがついてました

Unity主催の公式カンファレンス“UNITE JAPAN2014”の2日目の講演から、“主婦でも出来る Unity”の様子をお届けする。本講演はエクシヴィ代表の近藤義仁氏(TwitterアカウントGOROman)と、Unityで作品を制作した主婦(仮名)の2名によるセッション。

近藤氏は生来のガジェット好きが高じてヴァーチャルリアリティ体感型ヘッドマウントディスプレイOculus Riftに激ハマリしてしまい、いまではなんと26台も所有している。対する主婦さんは、現在主婦歴1年半で、それまではPCは家計簿を作るくらいでしか利用していなかったそうだ。

 

そんなふたりの接点がどこにあったのか、いったいどんなきっかけで主婦さんがUnityを使うようになったのか、まずは近藤氏の自己紹介から講演はスタートした。近藤氏の講演はスライドを使って観覧者に”魅せる”形の講演となっていたのでここからはスライド多めでお届けする。

▲80年代に訪れた8bit PCのブーム時にゲームが作れると思った少年少女の夢は、難解なプログラム言語の前に崩れ去りかけたというお話。古株のプログラマーにとっては「あるある」とも言えるネタ。
▲しかし、BASICの存在がわずかに残る希望として、PCで何かを作るということを兼ねてくれたのだ。

そして時代は現代へと移り、いま我々の前にはひとつのゲームエンジンが現れた。

近藤氏はこのUnityをゲーム以外で活用している数少ないユーザーのひとり。講演では続けて近藤氏の事例の紹介へと移る。

▲社の図面から3Dモデルを構築し、自由に動き回れるようにしてしまったのだ。これにより、引越し前にレイアウトをシミュレーションすることができたとのこと。しかも、Oculus Riftと組み合わせれば、実際の広さも体感することができるとのことだ。
▲今度は社内にグリーンバックを持ち込み人物の動画を撮影。それをUnity内で合成してしまうというデモンストレーションを見せてくれた。これを応用すればヴァーチャルリアリティで演劇を行える可能性もあると近藤氏は言う。
 
 
▲こちらは通常FPSなどで使用するガン型のデバイスを改造し、Oculus Riftと連携させて初音ミクと握手ができるようにしてしまったというもの。初音ミクをデザインしてくれたTda氏にもプレイしてもらい、感動の親子対面が果たせたのだとか。

そしてここからは主婦さんの自己紹介ターン。進行役は変わらず近藤氏だが(笑)。

話は2013年の10月に行われたDIGITAL CONTENT EXPOに遡る。このイベントに前述したミクミク握手を出展することになった近藤氏。それに反応した主婦さんのツイートがこちら。

当日、本当にネイルをしっかり決めて、しかも朝一でやってきた主婦さんが気になった近藤氏は、ツイッターで”Unityで何か作ってみましょうよ”という企画を提案したところ快諾いただけた、というのが”主婦ゆに”スタートのきっかけなんだとか。

PCで専門的なことなど何ひとつやってこなかった主婦さんだったが、「教われるんならやってみようかな」と軽い気持ちで受けてみたようだ。それからサイトで公開形式でunityを教える日々が始まるわけだが……。

マンツーマンではなくマンツーメン(複数)指導形式によってメキメキと力を付けていったのだ。

なにしろ素材が欲しいといえばすぐに先生から送られてくるという充実っぷり。

そしていよいよ自作のゲームをOculus Riftの体験イベントに出展するまでに進化した主婦さん。

▲頭を傾けると床が傾き、それを使ってボールを動かして得点を得るというもの。シンプルだが間違いなくゲームだ。

そんなこんなで主婦さんはめでたく卒業を果たす。

「もう教えることがなくなっちゃいましたから(笑)」(近藤)

そしてここでちょっとしたサプライズが。講演を聞きにきていたOculus VR創設者のPalmer Luckey氏が緊急登壇。Oculus Riftを使った母が「こんなすごいものができるまで生きていてよかった」と感動したというエピソードを伝えたところ、「こちらこそ感謝します。Oculus Riftはソフトウェアなしにはただの文鎮にすぎないですから。僕らも完璧なVRが到来するまで長生きできるといいですね」(Palmer Luckey)と逆に感謝の言葉をもらっていた。

何度も笑いの沸き起こった講演もいよいよ終わりに近づき、近藤氏はこんなまとめの言葉を残した。

「Oculus Rift に出会って僕も300年くらい生きたいと思うようになりましたよ。ヴァーチャルリアリティは進化の加速度もすごいですから、ぜひ日本でも大ブレイクさせたいなと思っています」(近藤)

▲80年代の少年少女が夢砕かれそうになったプログラミングというものへのハードルはUnityで格段に下がった。これからはヴァーチャルリアリティをパーソナル化する時代だと語る近藤氏の講演は来場者からの大きな拍手で幕を閉じた。

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