【ドラリー部】第57回『豪雪の中で 前編(長文)』(女尻笠井篇)
2014-02-19 11:38 投稿
自然の猛威を痛感した長野紀行!
みなさんもご存じのとおり、2月14日から関東甲信越地域を中心に記録的な豪雪で、長野県や山梨県、群馬県などにお住いの方々、クルマや電車に閉じ込められていた方々に甚大な影響が出ています。いち早くふだんの生活を取り戻し、安全なところへ救助されることをお祈りしています。
なぜ『ドラリーX』のブログで、こういったことを書いたかというと、じつは僕も2月14日から長野県へ行っていたからなのです。なぜ長野に行ったのか。こちらの記事を読んでいただければ詳しいのですが、アソビズムさんの新オフィス披露会が長野市で行われ、それにご招待いただいたのだ。
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※アソビズムの長野支社が魅力的すぎるので紹介したい
2月14日と言えば、第18回ドラゴンリーグ最終日。いつもだと最終日の最終戦までギリギリの戦いを強いられることが多い僕たちのチームにしては珍しく、最終日の時点で2位と勝ち点差がけっこうあったため、「ゆったりできるな」と披露会に集中。ゆっくりアソビズムさんの新オフィスを見学させていただいたあとは、いっしょに出張へ行った中目黒目黒編集長と百人乗っても稲葉と長野市の夜の街でお酒を楽しみながら最終戦をチラ見していた。
ちなみに、長野市に着いた時点で雪は降りっぱなしで、披露会をあとにして長野市の夜の街で飲んでいた時も雪はいっこうにやむ気配がない。とは言え、長野県はもともとけっこう雪が降りそうなイメージ(これが違うらしいのですが)だし、僕は北海道出身で雪には慣れていて正直14日から降り続けた雪も北海道の降雪にしてみたら「雪国ならこれくらい振るかな(これも認識不足なのですが)」という感じ。飲んでいる最中も、危機感ゼロでした。
無事、ドラゴンリーグ優勝をはたしてホテルに戻り、僕は長野市内に住む大学時代の友だちと翌日2月15日に会う約束をして就寝。お酒を大量に摂取(いつものことですが)したせいか、朝までグッスリ。少し早く目が覚めたため、お風呂にお湯をはってテレビをザッピングしながら出発の準備を進めていた。
するとテレビから「長野県内の交通機関に大きな乱れが出ている」という声が聞こえてきた。テレビによると長野県内の道路、鉄道などが麻痺しているという。だが、僕が乗ろうとしているのは長野新幹線。通常の路線よりも雪には強いはず。とタカをくくり、ドラゴンバトル出場チームは夜まで試合がないので、朝の試合もなく、まったり。
お風呂からあがり、ふとiPhoneを見ると中目黒目黒編集長からLINEで「長野新幹線、運転見合わせているんですが」との連絡。詳しくテレビを見てみると、午前中は運転見合わせとのテロップが流れている。だが、まだこの時点では、「夕方には運転再開して帰れるかな」なんて思っていた。もともと僕は前述した友だちに会うつもりだったので、「長野市内を観光して、うまい蕎麦でも食って、温泉でも入ってから帰ればいいや」とも思っていた。
そんなお気楽な気持ちで午前10時過ぎに駅に行って確認すると、午前中は運休で午後の運転は未定の状態。まだ、この時点でも「未定でもまあ除雪作業が終われば走るかな」と思っていた。
で、午前11時に僕の友だちが駅前に迎えに来てくれ、「駅で待っていたもしゃーないから」というわけで、みんなでとりあえずご飯を食べて温泉でも入ろうかということに。友だちによると長野市内でこんなに雪が積もることは非常にまれで、クルマの運転も除雪作業も非常に不慣れ。確かに道を走っているクルマも徐行運転出し、二車線の道路は路肩に積まれた雪のせいで一車線になり、除雪も追いついていない感じがした。
友だちにクルマで信州牛がうまい店に連れて行ってもらい、その後温泉に入りながら稲葉たちとは「万が一、新幹線が終日運休になったら、ホテル予約しようか」とのんびり話していた。なぜそこまでのんびりしていたかというと、土曜日だし、新幹線が運休であれば東京から来ることができない人も多いから、きっとホテルもキャンセルが増え、余裕で予約できるだろうとふんでいたのである。
温泉にゆったりつかり、休憩所でネットを見ていると“長野新幹線終日運休”の情報が目に飛び込んできた。
「むむむ」。
備え付けのテレビを観るとNHKでも同じ情報が流れている。「帰れなくなったのは残念だけど、これも一応想定内」というわけで、温泉の休憩所で長野市内のホテルに電話をかけ始めた。
ところが、である。GoogleMAPに表示されているホテルというホテルに電話をかけまくって、空室はゼロ……。完全に考えがあまかった。
長野に住んでいる友だちは「最悪は俺の実家に泊まればいいよ」と言ってくれるが、学生時代の友だちの家に会社関係の人(しかも、オッさん3人)が泊まるというのも、なんだか気が引ける(あとからそんな悠長なことを言っていられない事態だってことに気付くわけですが)。
最後の望みをというわけで、温泉のカウンターに行って「ここの休憩所に泊まれないか?」ということを聞いてみたところ、じつはこの温泉には宿泊施設があって泊まれるという。しかも、3人部屋が1室空いているとのこと。
「おおおお!」
一瞬、喜んだものの、ひとり一泊13000円という値段に腰が引けた3人。さすがに13000円は……というわけで、この宿を仮予約させてもらったうえで、2月15日分の新幹線の予約を翌日2月16日分の切符に変更するために駅に向かうことに。一縷の望みをいだいて、駅に向かう途中に旅行代理店へ行ってもっと安い宿を探することにしたが、「長野市内の宿は全滅です」というある意味いやな太鼓判をいただき、先ほどの宿に正式に泊まる旨を伝え、駅へ。
駅に到着するとゆうに100人以上の人がみどりの窓口に並んでいる。海外から来たスキー客の姿や学生、サラリーマンなど、さまざまな人たちが寒い中長蛇の列を作っている。僕たちが並んだ後もその行列はグングン伸びている。
約1時間ほど並んでようやく切符を変更。なんとか宿も決まり、切符も変更でき、ホッとひと安心。行列を見ると、僕らが並び始めたの2倍以上の人だかりになっている……しかも、「宿が決まっていないけど、どうしよう」と途方に暮れている人たちもいる(実際には駅で夜を明かしたり、カラオケボックスやファミレスに泊まり込んだ人たちもいるようです)。
「もしかしたら俺たち、けっこうとんでもない事態に巻き込まれているんじゃない?」と思い始めたのが、この時。だが、とりあえず安心することができたので、「くよくよしていてもしょーがない!」ってことで、再び長野市内の夜の街へ(笑)。居酒屋へ行ってある程度飲んだ後、「二軒目に行ってみるか~」なんて酔っぱらった調子で繁華街を歩いていて、ふとiPhoneの時計を見ると午後9時半過ぎ……。
「あっ、ドラバト忘れてた!」
(後編に続く……)
ドラゴンリーグX / ドラゴンリーグA
- ジャンル
- RPG
- メーカー
- アソビズム
- 配信日
- 配信中
- 価格
- 無料(アプリ内課金あり)
- 対応機種
- iOS / Android
- コピーライト
- (c)2012 Asobism,co.ltd. (c)2013 Asobism,co.ltd.
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