【超熱血パズドラ部】第1492回:ブライダルガチャの結果は
2024-07-16 11:25
2013-09-02 16:49 投稿
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パズル&ドラゴンズ
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史上最大の一斉ガチャ!(その2)
前回の続き。一気にいきます。長いよ!
「ガンホー……アミーーーゴーーーッ!!!」
俺の掛け声により、その場にいた200人にも及ぶ人たちが一斉にガチャを回した。ガンホーの社員は総出のイベントなので、当然ながらパズドラ開発チームの面々もいたと思う。そんな特殊な条件かつ大規模な一斉ガチャにおいて、この俺がヘタをこくわけがない。山本プロデューサーが覗き込む中、我がレアガチャの腹から転げ出てきたタマゴは……!!
「ききき、金タマゴキタアアアァァァァァアアアッッ!!!!」
俺と山本さんが同時に叫んだ。
やはり、俺は持っている……! ふだんはゴーレムやドリヤードばっか出している俺だが、こういった大舞台はことのほか強いのだ!! さあ来い、クシナダヒメ!! 我が胸に飛び込んでおいで!!><
そして、タマゴが割れる。
ピシッッッッッッ!!!!
と音を立てて、あからさまに硬直する俺と山本さん。な、なんだこの傾奇者は……!! クシナダヒメは、こんなにゴツいのか!!!?
「角満さん、何が出ました!?w ゴーレムですか??w」
「その顔はドリヤードですね!?w」
「もしや、忘れたころのホワイトドラゴンですか!?w」
ガンホーの社員と思しき人たちが、ワーッと俺のもとに集まってきて口々に言う。熱心に俺のコラムを読んでくれている方が多いらしく、そのひと言ひと言が俺の胸にグサグサと突き刺さった。俺はそんな声を振り払い、再びマイクを握る。
「さ、さあいまのは忘れて!!(泣) ももも、もう1回だけお付き合いくださいぃぃぃ!!><」
俺が再度スマホを天に突き上げると、多くの人がそれにならってくれた。俺は大いに満足し、“あのセリフ”を叫ぶ。
「ではいきますよ! ガンホー……アミーゴッ!!!」
すると……!
「うおおおお!!! 金タマゴプラス!!! 大塚さん、やりましたね!!!」
山本さんが絶叫した。俺、「今度こそ!」の思いで絶叫を返す。
「お嫁さんキターーーーーッ!!! これは間違いない!! クシナダヒメ以外は考えられぬ!!! 終わりよければすべてヨシ!!!」
で、タマゴが割れると……。
ピシッッッッ!!!
ピシッッッッッ!!!!
俺と山本さんは再び、お地蔵さんと化した。
「わ、和の神様、出ましたね……」と山本さん。
「ヨヨヨ、ヨミちゃん……。もうこのコ、いるんですけど……」と俺。
会場のアチコチから轟く「オオクニヌシ出ました!!」、「ウミサチヤマサチだー!!!」なんていう歓喜の声。その輪に入れない俺はそっと山本さんにマイクを返し、「あと1回回せるけど……それは家に帰ってから、ミュウ様のネコ引きにかけようと思います……」と告げた。
しかし。
史上最大の一斉ガチャ話には続きがある。
このとき、打ち上げはまだ一次会だった。以前からガンホーの“本気飲み会”は三次会、四次会は当たり前……という話を聞いていたし、事前にもらっていたプログラムにも3次会の場所までが明記されていた(さすが)。俺も目黒も「今日はトコトンまでいこう」と話していたのでホイホイと2次会にも参加させてもらったのだが、ここでひとつの事件(?)が起こる。なんと、所用で1次会に参加できなかったガンホーの森下社長の号令で、3度目の一斉ガチャが回されることになったのだ! 俺、当然のことながら悩みまくる。
(ど、どうすればいいんだ……。今日の俺は明らかに、レアガチャ運がまったくない……。しかし、森下社長号令による一斉ガチャに参加しないっていうのも、空気読めなさすぎな気がする……。……よし!)
俺は心を決めた。「回してしまおうではないかっ!!」。
そして、森下社長による「ガンホー、アミーゴっ!!!」の掛け声のもとでガチャを回したわけだが、出てきたのは……!!!
「シ、シーサーペント…………って、ニヤけてんじゃねええええ!!! オマエなんかいらないわ!!! かかか、かば焼きにして食ってやるぞ!!!>< うわああああああん!!!><」
これで、残る魔法石は2個……。少なくともすぐには、レアガチャを回せない身体になってしまったのだった。
でも、話はまだ続く。
シーサーペントショックに身を震わせながら赤ワインをガブ飲みしていると、数名の男性に声をかけられた。名刺をいただくとなんとなんと、パズドラスタジオのプログラマー・Yさんに、おなじくサーバーエンジニアのFさんとある。そう、いわゆるパズドラの“中の人”だ。YさんとFさんは、口々にこんなことを言ってくれた。
「いつも更新を楽しみにしています! 本当にありがとうございます!」(Yさん)
「パズドラ以前から大塚さんのプレイ日記の大ファンです! お会いできて光栄です!!」(Fさん)
制作陣に認めてもらうことの感激たるや、筆舌に尽くしがたいものがある。いやあ、ホントに今日はいい日だなぁ……。なんて、心の底からジーンとしていると、Fさんがスマホを取り出しながらこんなことを言った。
「あの……感激ついでに大塚さんにお願いが……! ……ぜひともレアガチャを回していただきたいのです!! どうかお願いします!!」
俺、目を白黒させながら答えた。
「いやいや! 今日はやめたほうがいいですよ!! まったくガチャ運がないですから! どうせ出てくるの、アイスゴーレムですよ!!」
しかし、Fさんは引かない。
「かまいません!!! ドリヤードだろうが岩の魔剣士だろうが大事に大事に育てます!!! どうか一度だけレアガチャを!!!><」
ここまで言われて断ったら、男がすたるというもの。俺は静々とFさんのスマホを手に取り、(せめてライダーあたりが出ますように……)と心の中で祈りながら、ガチャンとレアガチャのレバーを下ろしたのだ。そ、そしたら……。
Fさんが飛び上がった。
「うおおおお!!! す、すげええ!!! さすが角満さん!!! クシナダヒメ、超欲しかったんですよ!!! ありがとうございます!!!!」
期せずして、オーディエンスからパチパチパチと拍手が沸き起こった。しかし、俺の気持ちが穏やかなはずがない。血がにじむほど目を見開きながら、断末魔の悲鳴を上げる。
「ななな、なんだそりゃああああああ!!!(怒) な、なんでいま出やがるんだクシナダヒメ!!!!>< 俺のときに出ろよコラ!!!! ……こ、こうなったら、ゴブリンに喰わせてやる!!>< くそう、止めるな!!>< 喰わせてやるぅぅぅぅ!!!」
……そして気が付いたら、俺は自宅にいた。
けっきょくその後、深夜まで飲み続けて(計12時間だな)、フラフラになってタクシーで帰宅したのだ。外はすっかり明るくなっており、家にはネコのほか誰もいない。この日も仕事の予定が入っていたがまだ時間があったので、俺はやおらスマホを取り出し、パズドラを起動した。そして、こんな決意をする。
「魔法石は……いま3個か。よし、出掛けるまでに未クリアーダンジョンを制覇して、どうにかもう1回だけレアガチャを回してやるぞ!」
俺はがんばった。どうしてもクシナダヒメが欲しかった。ちょうどいいことにクリアー直前で止まっていたダンジョンがいくつかあったので、わりとすんなりと2個の魔法石をゲット。レアガチャを回す権利を手に入れる。俺はすぐに、ガチャに指をかけた。
「ネコ引きなんか必要ねえ。俺の運と実力で、クシナダヒメを嫁に迎えてやる!!! ていうか、ゴーレムじゃなきゃなんでもいい!!! お前の居場所はここにはないぃぃぃぃい!!!」
そして「いけええええええ!!!」の掛け声もろとも、レアガチャのレバーを下に下ろした。そ、そしたら……。
「わああああああああ!!!! じじじ、地味タマゴデタァァァァァアアアアア!!!!!!」
ま、まさかここで、地味タマゴを引くなんて……! てことは、中から出てくるのは、ももももしや……!!
俺、目の前で起こったことが信じられず、ただただ小さくつぶやいた。
「レア! ……じゃねーよ…………」
しばらく立ち直れないと思います……。
大塚角満Twitterアカウント→@otsuka_kadoman
大塚角満(おおつか・かどまん)……週刊ファミ通、ファミ通コンテンツ企画部副編集長。編集業務のかたわら、執筆活動を精力的にこなしており、多数の連載記事を持つ。著書に、『モンスターハンター』シリーズのプレイ日記をまとめた『逆鱗日和』シリーズが9作、『ダークソウル』のプレイ日記をまとめた『折れてたまるか!』シリーズが2作品ある。現在、ファミ通.com上でブログ“大塚角満のゲームを読む”、“『ドラゴンズドグマ』で暮らす”、アメーバブログで“大塚角満のブログ”などを連載中 ※ゲームを“読む!”はこちら ※大塚角満のブログ (Ameba) |
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