1. サイトTOP>
  2. 【注目アプリレビュー】キモイが過ぎると愛おしくなる? 禁断の『おやじ観察キット』

【注目アプリレビュー】キモイが過ぎると愛おしくなる? 禁断の『おやじ観察キット』

2013-07-12 17:18 投稿

●おやじがおやじを育成?

先日編集部から、「飼育キットのなかで、さまざまな種類のおやじを育成していくヘンなゲームがあるので、ぜひおやじ代表としてレビューして」という、光栄なんだか失礼なんだかよくわからない依頼を受け、この『おやじ観察キット』の原稿を書いています。忍者増田という者です。

 


▲登場するおやじは100種類以上。飼育箱が大量のおやじで埋めつくされる様は圧巻。

 

[関連記事]
夏休みはアサガオじゃなくておやじを観察!? 『おやじ観察キット』がバカバカしい

 

 

たしかに自分は、もういい歳こいた立派な“おやじ”だ。幼少時のヒーローがゴレンジャーやマジンガーといえば、同世代の人ならどのぐらいの年齢かわかっていただけると思う。てか、フツー同世代という時点で年齢はほぼいっしょですよね。すんません。頭がよく回らないのもおやじの特徴です。

ゴレンジャーやマジンガーに熱くなりながらも、子どものころはいろんな動物を飼育したものです。ハムスターやセキセイインコなど定番の小動物には当然のように手を出したし、カブトムシやクワガタなどの昆虫は、野山をかけずり回って捕獲した思い出があります。

このように、いままで自分はいろんな動物を育ててきたわけですが、おやじに育てられたことはあっても、おやじを育てる側に回ったことはありません。もちろん、おやじなど育ててみたいと思ったこともない。ゲームのなかとはいえ、はたしておやじを飼育することに楽しさを見い出せるのだろうか? そんな不安にかられながらゲームを立ち上げました。

 


▲発見されたおやじは図鑑に登録されていく。写真をタップすると、それぞれのおやじの詳細が確認可能だ。

 


▲図鑑に登録されたギターおやじ。ベースおやじの生息も確認されているので、ドラムおやじもいるのかな?

 

●つぎつぎと生まれるおやじたちのキモさったら!

おやじ育成なんてきっとめんどくさいに違いないと思っていたんだけど、実際に遊んでみると覚えることは少なく、複雑なことを要求されたりもせず、進行はとってもシンプルかつスムーズ。

土の入った飼育箱をしばらくながめていると、自然におやじの卵が何個も生まれていきます。さらに時間が経過すると、卵からさまざまなおやじがかえっていき、飼育箱はアッというまにおやじたちで埋まっていく。初めて生まれたブリーフ一丁のおやじを見て、瞬間的に「気持ち悪っ!」と叫んでしまった自分がいました。

 


▲こんな不気味なおやじたちでも、新種を発見するとうれしいもの。センスのあるテキストにも注目。

 


▲名刺交換おやじなる新種発見。ブリーフ一丁だという以外は、日本の日常でよく見られる光景。

 


▲サボテンおやじは、これでも植物に擬態しているつもりらしい。

 

そうして生まれたおやじたちを回収し、ポイントをためていくのがゲームの目的。回収されたおやじは、うめき声のような喘ぎ声のような、言葉にならない不気味な声を発して消えていき、これまた気持ち悪い。そのくせ、BGMにはなぜか品のいい『ジムノペディ』が流れていて、そのギャップがさらにおやじたちの気持ち悪さを引き立たせています。

 


▲宿題は、いわばRPGにおけるクエストのようなもので、さまざまなものが用意されている。クリアーするとごほうびがもらえる。

 

もちろん、プレイヤーはただおやじたちを観察していればいいというわけではなく、貯めたポイントでサプリや観察キットを入手し、さらにおやじが成長しやすい環境を作ってあげたりなどの役目があります。日本おやじ、チアガールおやじ、ホタルおやじ、自意識過剰おやじ、ネコミミおやじ、名刺交換おやじなど、ゲームが進むにつれていろんなおやじが出現。そして、新しいおやじを回収すればするだけ、図鑑や観察日記がおやじたちの気持ち悪い情報で埋まっていくというわけ。

 


▲博士の研究室では、いろんなアイテムが購入できる。これはおやじの成長を助けるサプリ。

 

●キモいおやじたちの生態を、笑顔で見つめる自分

さて、ここまで「気持ち悪い」という言葉を連発してきたけど、けっして自分はこのゲームが嫌いなわけではなく、むしろ逆。「気持ち悪っ!」と言いながらも、笑顔でプレイしている自分がいるのです。このゲームに対しての「気持ち悪い」は、いわばほめ言葉。つぎつぎと登場するおやじたちと、明らかになっていくその生態は、気持ち悪いけど興味津々。おやじたちの容姿のおかしさもさることながら、図鑑や生態に書かれているセンスあるテキストも“ニヤリ”とさせてくれます。

 


▲ゲームを進めると明らかになっていくおやじたちの生態は、観察日記にファイルされていく。

 


▲自意識過剰おやじの生態。こんなおやじに疑われたらムカつくなあ。

 


▲産卵するおやじもいる。おやじの生態も奥が深いのだ。

 

個人的に、かわいいと思えるおやじなんて1種類もいないんだけど、なぜか愛おしいおやじたち。もしかして、いつのまにかおやじになってしまった自分とその人生を無意識に重ね合わせ、そんな感情が湧いてくるのかもしれないなあ。

じつはそういう部分まで制作者の狙いだったら見事ですね。こうなると、制作者の年齢も非常に気になるところ。もし、自分とそう変わらない、アラフォーのいわゆる“おやじ”であれば、もしかしてこのゲームは、制作者の壮大な自虐ネタなのかなぁなんて思えてきたりもするのです。

このゲームをプレイして、ふと田舎の父を思い出し、とっても親孝行したくなりました。

 


▲飼育箱のなかのおやじが死んでしまうと、花になってしまう。おやじがいる飼育箱よりきれいだとか言うな。

 

[関連記事]
夏休みはアサガオじゃなくておやじを観察!? 『おやじ観察キット』がバカバカしい

 

おやじ観察キット

メーカー
リイカ
配信日
配信中
価格
無料(アプリ内課金あり)
対応機種
iPhone 3GS、iPhone 4、iPhone 4S、iPhone 5、iPod touch(第3世代)、iPod touch (第4世代)、iPod touch (第5世代)、およびiPad に対応。 iOS 5.0 以降が必要 iPhone 5 用に最適化済み。Android 2.3.3 以上

ピックアップ 一覧を見る

関連記事

この記事に関連した記事一覧

最新記事

この記事と同じカテゴリの最新記事一覧