ソニーファン待望のSony Tabletをお先に体験しちゃいました!【ソフトウェア、サービス、ゲーム編】
2011-09-01 10:01 投稿
●Sony Tabletが提供するのはストレスフリーの“サクサクエクスペリエンス”
さて、本稿ではAndroid OS 3.2搭載のSony Tablet2機種のソフトウェア、サービス、ゲームについて解説していこう。
Sシリーズ/Pシリーズ共に触ってみて思うのは“NVIDIA Tegra2”を搭載したことによるその動作の速さだ。ソニーとしてもただTegra2を乗っけてAndroid OS 3.2を搭載して終わりというわけではなく、独自のチューニングを施したことで既存のAndroid端末と比べてサクサク動く体感速度を実現している。ソニーではこれを“サクサクエクスペリエンス”と名称付けて紹介している。(ちなみに海外でもこの名称だそうだ)
さて、この独自チューニングはプログラムを改修してということではなく、あくまで“体感速度”を向上させるためのチューニング。その最たるものがブラウザだ。ソニーではAndroid標準ブラウザであるChromeに独自チューンナップを加え“クイック・ビューブラウザ”と称しSシリーズ/Pシリーズに搭載してきた。これは、現在のWebサイトで多く使われているJavaスクリプトの処理を先送りすることにより、“Webサイトを読み始めるタイミング”を早くするというもの。Javaスクリプトは現在広告周りなどでよく使われており、この処理を後送りしてもWebサイトを読むという点ではまったく問題がない。特に通信速度が遅い3G通信環境では効果を発揮するのでPシリーズではコレが大きなアドバンテージになる。ぜひとも店頭展示の製品などで体感してもらいたい機能だ。
この他にもイライラ感をもっとも感じるであろう入力面だが、Sシリーズ/Pシリーズ共に、ソニーはバーチャルキーボードにも力を入れてきた。Sシリーズのバーチャルキーボードはフルピッチのパソコン用キーボードと同じく19.5ミリメートルのキーピッチを維持し、さらにキートップ同士の間を開けることにより、バーチャルキーボードでありがちな打ち間違いを少なくしている。また、Pシリーズでは一回り小さい約18ミリメートル前後を維持している。実際にある程度の長文を打ち込んでみたが、タイプミスも少なくストレスのない入力が可能だ。ソフトウェアチューニングで体感速度を上げるのは大変だが、ブラウザやキーボードという日頃イライラを感じやすい点でストレスを軽減してサクサク感を上げるというのは、さすが目の付け所が違うといえるところだ。●動画、電子書籍、プレイステーションソフトも! ソニー独自のサービスと組み合わせることでSony Tabletは力を発揮する!
Sony Tabletはただハードウェアとチューニングがスゴイだけではない。もっとも注目すべきはSony Tabletに向けて提供される各種サービスだ。そのサービスは大きく分けて動画、電子書籍、ゲームの3種類になる。まずは、動画だがこれまで“Qriocity”の名称で日本国内に動画を提供していたサービスを“Video Unlimited”の名称に変更して提供する。動画品質は現在PSP(プレイステーション・ポータブル)向けに提供されているものと同一フォーマットのSD画質で、ダウンロード方式で配信動画を閲覧できる。Wi-Fi環境のみではあるが、Xperiaと同様にPCを必要としないダウンロードが可能なほか、ソニーのメディア統合管理ソフト“Media Go”を使うことにより、PSP、Xperia、PC、Sony Tabletのあいだでのコンテンツ共有が可能だ。本サービスは2011年10月以降の提供となる。
次に電子書籍だが、ソニーが提供する電子書籍マーケット“Reader Store”に対応する。Sシリーズでは縦持ちで1ページ、横持ち状態で2ページという具合に表示され、Pシリーズでは縦持ち限定で片画面1ページずつという形で読書をする形になる。これまで、PC上で専用ソフトを使うか専用電子書籍リーダーを使うしかなかったが、Sシリーズ/PシリーズでReader Storeの利用人数が増えてくることも予想される。
この他にも、利用者向けに“Personal Space”と呼ばれる1GBのオンラインストレージサービスが提供される。撮影した写真やビデオを直接アップロード可能で、アップロードされたデータはPC、BRAVIA〈ブラビア〉、各種スマートフォンから閲覧することが可能だ。
最後にファミ通App読者が一番気になるのは、Sシリーズ/Pシリーズでプレイステーションゲームが遊べるかどうかという点だろう。現在、海外ではPlayStation Certified(プレイステーション サーティファイド)の認可を受けた“Xperia PlAY”と呼ばれる端末向けに、プレイステーションプラットフォームのゲームが提供されている。これが、今回のSony Tabletにも採用され、国内で初めてAndroid OS搭載の端末でプレイステーションのゲームが遊べる形となる。実際に触ってみての感想だが、Sシリーズ/Pシリーズ共に高い処理機能を誇るTegra2 Dual-coreを搭載しているため、ゲーム感覚自体はプレイステーションで遊んだ感覚とほぼ変わらず、プレイ中に動作が引っかかったりもたつくことはなかった。これまでAndroid端末におけるゲームタイトルというのはいまいちパッとしないものが多く、iPhoneと比べるとゲーム環境としては劣っている面があったのは否定できないところ。しかし、このSony Tabletの登場により一気にゲームプラットフォームとしてのAndroidの魅力が急速に盛り上がってくるだろうことが予想される。対応タイトルは現在のところ未発表だが、ゲームアーカイブズで提供されているタイトルが随時発表されていくことが予想される。
▲タブレットの平坦な画面でゲームをする時に困るのが、ボタン位置が微妙に手の感覚と合わないという点。Sony Tabletでは画面上のどこにどのキーを置くかということを個別に設定できる。この機能を実装しただけでもソニーが本気でSony Tabletをゲームプラットフォームとして意識しているかがわかるというものだ。
駆け足ではあったが、Sony Tabletのソフトウェア、注目サービス、ゲームという3点に触れてみた。正直4月の発表当時は「ソニーがまたヘンテコリンなガジェットを発表してきたな」という印象だったのだが、実際に触れてみるとその印象はまったくの見当違いだったことを思い知らされた。高い処理能力を持つCPUを搭載し、大容量のマルチメディアファイルに対応できる大容量のストレージを持ち、それらのコンテンツを用意するサービスも合わせて提供する。ソニーは本気だ。本体の発売までに各サービスの提供開始は間に合わないかもしれないが、現在予定されているサービスがすべて開始されるとSony Tabletは他社のAndroid OS搭載タブレットに対して絶大なアドバンテージを持つ。実機を触れるチャンスを首を長くしてお待ちいただきたい。
[追加情報]
ソニーのタブレットデバイス“Sony Tablet S(3G+Wi-Fi対応)”および“Sony Tablet P(3G+Wi-Fi対応)”はNTTドコモが取り扱うことに。よって、この2モデルに関しては、ドコモの3Gネットワーク及びspモード、ドコモマーケット(スマートフォン版)、およびmopera Uが使用できる。また、ドコモのデータ通信専用の定額料金プラン及び“月々サポート”も利用できるという。
ドコモショップでの取り扱い開始時期は2011年10月〜11月を予定。2011年10月中旬以降、全国のドコモショップで予約がスタートし、ドコモショップ、ドコモオンラインショップ、ソニー直営店及びオンラインショップで販売が開始される。
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