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【TGS2012】ゲームロフトの新作も発表!  “I Love iPhone”リポート

2012-09-21 23:48 投稿

●新作ゲームの情報も飛び出した2012年の“I Love iPhone”
 iPhoneに関するビジネス情報や、新作アプリを紹介するイベント“I Love iPhone”が、今年も東京ゲームショウで開催された。今年のイベントも、新作ゲーム、エンターテイメントツールに関する発表が行われ、多くの業界関係者、報道関係者が集まるイベントとなった。

●現在は無料アプリ一強の時代へ

まず最初にイベント会場に登壇したのは、スマートフォンコーディネーターの大野泰敬氏。同イベントの司会も務める大野氏は、iOSにおけるゲームアプリの変遷について語ってくれた。大野氏によると、日本におけるゲームアプリは、海外メーカー/個人クリエイターの時代、大手メーカーの時代と変遷してきており、現在はまた新たな時代へと突入し始めているという。それは、海外ゲームメーカーの復権、そしてフリーミアムアプリ、及び安価アプリの台頭である。

2012年(1~9月)までの有料アプリランキングを統計すると、上位90%以上が、一度は85円セールを行った経験があり、それにより順位を伸ばしているという結果が見られるそうだ。また、同期間中のセールスアプリランキングの統計によると、TOP10はすべて無料アプリによって独占されていることも判明した。

プレミアムアプリ主流の時代からフリーミアムアプリの時代へと変遷してきている今、多くのメーカーは今後どのようなビジネスプランを練るべきなのか? これまで、そしてこれからを考えさせられる発表となった。

▲今回も司会進行を務めたスマートフォンコーディネーターの大野泰敬氏。

▲ソーシャルゲームがランキング上位を独占。

▲スマートフォンゲーム業界は、また新しい時代へと進んでいるようだ。今後の動きはどうなるのだろう?

●カプコンが挑戦する新たなモデル“ペイミアム”
 9月19日に配信されたばかりのiPhone向け格闘アクションゲーム『ストリートファイター×鉄拳 MOBILE』の開発者であるカプコンの手塚武氏は、同タイトルの紹介後、フリーミアムモデルに次ぐ、新たな料金モデルの提唱を行った。

▲カプコンの手塚武氏。

『ストリートファイター×鉄拳 MOBILE』は、完全3Dの格闘ゲームアプリで、ハードコアユーザーからビギナーユーザーまでもが楽しめるカプコンの最新作。その人気ぶりを示すように、リリース直後からApp Storeの有料アプリランキングにランクインし、9月19日には1位を獲得している。その一方、純粋な売上によるトップセールスランキングは18位。これを受けて手塚氏は「ちょっと前までは、数で勝負の有料アプリランキングで1位を取るのはなかなか難しくても、『ストリートファイターIV』のときはひとつのアプリを900円で販売していたので、売上の1位というのは比較的取りやすかった」と語る。さらに、「売上のランキングはほぼ無料のアプリ。デジタル流通の場合、ランキングにないゲームはこの世にないのと同じ」とランキングの重要性を語ったうえで、「ランキングのトレンドは制作するゲームに多大な影響を与える」と述べ、市場の主流がプレミアムからフリーミアムへと移ったことを改めて説明した。

 

 ▲ここでも、ランキングに無料アプリばかりが並んでいることが話題に上った。

そして、手塚氏は現状主流のモデルであるフリーミアムとプレミアムを比較し、プレミアム型で成功を収めるのが難しい市場になったと結論付けている。そこで手塚氏は、フリーミアムとプレミアムの特性を併せ持つ新たなモデル“ペイミアム”を紹介。“ペイミアム”モデルとは、圧倒的なクオリティーのゲームを安価で提供しつつ、その後の継続的運営によって課金サービスを続けていくという新しいモデル。「すごいいいゲームを作って本当に安い価格で売ると、とりあえずダウンロードしてみようというインセンティブを与えることができる」と語り、それによってランキングでの長期的露出、売上の増大を狙うことが可能だという。さらに、“ペイミアム”モデルは、フリーミアムモデルで過半数以上を占める無課金者のための設備投資が必要ないというのも大きなメリットとなっている。手塚氏は、『ストリートファイター×鉄拳 MOBILE』が日本初の本格的“ペイミアム”モデルであると語り、理想とする売上曲線を示した。現在、“ペイミアム”モデルは市場でのテスト中と言える段階。今後は、このモデルのメリットやデメリットを含めて、冷静にユーザー反応と市場の動向を分析していきたい。最後に手塚氏は、「これからもカプコンはすべてのプレイヤーが楽しめる本格的なゲームを提供し続けていくので、応援してほしい」と述べ、講演を締めくくった。

▲こちらが、手塚氏が分析により到達したフリーミアムとプレミアムの差異。

▲新しい形”ペイミアム”が成功すれば、ユーザーには安くハイクオリティなコンテンツが提供されやすくなり、メーカーも利益確保がしやすくなるという。
▲講演の最後に、「実は、今年でロックマンは25周年を迎えるんです」と語り、『ロックマン Xover』のプロモーションムービーを公開した。

 

●『MODERN COMBAT(モダンコンバット)』シリーズの最新作が登場

現在、スマートフォンゲーム業界の第1線で活躍しているメーカー、ゲームロフトが“I Love iPhone”にて新作を発表した。発表されたタイトルは、『MODERN COMBAT(モダンコンバット)』シリーズ最新作『MODERN COMBAT 4 ZERO HOUR』。『MODERN COMBAT』シリーズとは、スマートフォンプラットフォームでのFPS(一人称視点のシューティング)では、世界で最大の人気を誇るブランドタイトル。シリーズ誕生からすでに3年が経過しており、その累計ダウンロード数は630万。さらに、シリーズ第3作『MODERN COMBAT 3』だけでも、1ヶ月間の世界累計ユニークユーザー数が150万人に達しているという。

そこまで世界中のゲーマーを引き付ける『MODERN COMBAT』の魅力は、やはりまず何と言ってもグラフィックの美しさと、迫力満点な戦闘にある。もちろん、今作でもその美麗なグラフィックは健在。残念ながら、戦闘システムや、そのほかの仕様に関しては不明なまま。しかし、こちらも2012年秋のリリースが予定されているので、近いうちに情報は公開されていくだろう。

▲ゲームロフト PRマネージャー 稲葉芳恵氏。

▲『MODERN COMBAT』シリーズは、今も世界中で愛されている本格FPS。

 

▲こちらが、最新作『MODERN COMBAT 4 ZERO HOUR』のスクリーンショット。横に長い画面から察するにiPhone 5対応は間違いなさそう。

 

●AppBankが現状のスマートフォンゲーム業界に思うところとは?

iOSアプリレビューサイトからスタートし、今や原宿にグッズ店を構え、さらにはゲーム開発メーカーまでをも立ち上げるまでに成功したAppBankも“I Love iPhone”に登場。今回のイベントでは、今年2月に立ち上げたゲームメーカーAppBank Gamesに関する情報が公開された。

▲AppBank 代表取締役兼AppBank Games取締役 村井智建氏。

▲AppBank Games代表取締役 宮川義之氏。

AppBank Gamesは、同社代表である村井氏と宮川氏の発案によって作られたゲーム開発会社。設立のきっかけは、『探検ドリランド』がアプリのランキングに入ってきたところに端を発するという。それまでiPhoneは、新しい物が好きなユーザーや、Appleファン、ガジェットマニアなど、一部の限られた層に使われていた端末だった。そのため、ライトユーザー受けするようなゲームはあまり売れていなかったという過去がある。しかし、iPhone 4のリリースに始まるiPhoneブームにより、ライトユーザーが激増し、iPhoneは一般的な携帯端末となった。村井氏は、この現象を見て「これで、大手メーカー製のゲームがたくさん増え、おもしろいゲームも増えていくだろう」と、これを素直に喜んでいたが、同時にそこから問題にぶつかるようになったという。それは、似たようなソーシャルゲームが増えすぎているという問題である。

似たようなソーシャルゲーム、厳しく言えば粗製濫造されたソーシャルゲームが市場を席巻したことにより、ふつうのゲームや、定番ゲームがそのなりを潜めてしまったのだ。そこで、この現状をよろしくないと思った村井氏と宮川氏は新ブランドの設立を決心。そこで生まれたのがAppBank Gamesなのだという。

同イベントではAppBank Gamesが開発しているゲームの情報も公開された。現在開発中のゲームは、ゴルフをテーマにしたタイトルで、その名を『Dungeon & Golf』という。これは、簡単操作で誰もが手軽に遊べる、そして何より楽しいゲームを作るという目標のもと、開発されたゲームだそうだ。また、本作はマルチプレイヤー仕様となっており、ゲームの起動と同時にオンラインへと接続されるという。しかし、そこで他者のペースに合わせてプレイをする必要はなく、自分のペースで遊べるように作られている。つまり、ゲームを始めると、他者がいるコースに接続することになるが、プレイ自体は完全にスタンドアロンになっているのだ。他者を深く気にせずともよい、しかしチャットを通じて他者とコミュニケーションを取ることもできる。そんな新たなオンラインの形を採用した『Dungeon & Golf』は、2012年10月中のリリースが予定されている。

▲ゴルフゲーム開発にあたり、ゴルフを知るために開発者は、全員ゴルフに挑戦するところから始まったという。

 

▲こちらが、『Dungeons & Golf』のイメージ画像。ダンジョンズというだけあり、かなり個性的なステージ、システムが用意されているようだ。また、会場では開発中のゲームを実際にプレイして見せるパフォーマンスも行われた。

 

●今回も話題の中心に! ネコミミに続くアイテムが登場

“I Love iPhone”の最後を締めくくったのは、昨年の同イベントで話題をかっさらっていったガジェット”neurowear Vol.1 necomimi”を開発したneurowear。今回も、どんな驚くべきアイテムが紹介されるのかと、報道関係者が見守るなか、予想の斜め上をいく驚きのアイテムを登場させ、その底力を見せつけられた。

▲necomimiは、耳の部分が取り外し可能という事で、こちらのように、さまざまなカスタムをして楽しんでいる人がいるようだ。

今回のイベントで発表されたアイテムは、脳波でうごく尻尾、その名も“shippo”。また、“shippo”に連動し、感情の起伏をモニタして、マップ上にマーキングしていくスマートフォンアプリ『neuro tagging map』も発表された。neurowearは、これら脳波に関するグッズを通して、「チョット未来のコミュニケーション」を提供していきたいと語っている。なお、”shippo”は、現在商品化を検討している段階にあり、『neuro tagging map』は2013年中のリリースが予定されているとのことだ。

▲neurowearの加賀谷友典氏と、紹介された新アイテム”shippo”。

▲”shippo”、『neuro tagging map』のプロモーションビデオとして流された映像からは、未来のコミュニケーションの一端が感じられた。

また、このほかにも「チョット未来のコミュニケーション」のひとつとして、”neuro turntable”というコンセプトモデルも発表。こちらは「私たちは、ふだんあまり集中して音楽を聞いていないのではないか?」という発想から生まれたガジェット。脳波を検知するシステムを利用することで、脳が集中している状態にならないと、音楽が流れないというガジェットだという。また、こちらはiPhone/iPod用のドックスピーカー版も検討されているそうだ。あくまでもコンセプトモデルであるため、商品化するのかどうかという話は、まだ先になりそうだが、こちらもユーザーからの反響が大きければ商品化へと進んでいくかもしれない!?

▲一見すると、ただのターンテーブルのようだが……。集中している脳波をキャッチしないと、テーブルが回転しないようになっているそうだ。

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