【大塚角満の熱血パズドラ部!】第8回『ポリンを求めて』

2012-05-01 14:52 投稿

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●ポリンを求めて

連休前のある日、いつものように社員食堂で昼飯を食っていると、目の前の席でラーメンをすすっていた中目黒目黒がいきなり「あっ!!」と鋭い声を発した。

とたんに身構える俺。ナンダナンダ。また魔法石を使ってレアガチャ回すとスゴいものが手に入る……とかいうイベントでも発見したのか? でもな、俺はいま魔法石が4個しかなくて回したくても回せないのだよ。ていうかそもそも、まだ先日の“ホワイトドラゴンショック”から立ち直っていないんだ。俺は何事も引きずるタイプだって知っているだろう? ちょっとそっとしておいてくれ。ハートブレイクキッドにはヘタに触らないほうがいいんだぜ……?

……てなことをブツブツと念仏のようにしゃべっていると、目黒は「違いますよw」と呆れ顔を作り、続けてあまりにも意外すぎることを述べ始めた。

「4月30日に、ガンホー・オンライン・エンターテイメントの『ラグナロクオンライン』のファン感謝祭が開催されるんです」

ああ、知ってる知ってる。毎年有明のあたりで行われている大規模なイベントだ。『ラグナロクオンライン』は、ガンホーの大人気コンテンツだからな。いつも数千人規模の来場者であふれ返るんだよね。俺は話の続きを促した。

「で?」

目黒、抑揚のない声でのたまう。

「行きません? ふたりでw」

俺は目を見開いた。1年ほど前まで、俺と目黒はファミ通のニュースチームを率いていたので、取材でこういったイベントに足を運ぶことは頻繁にあった。たぶん、1000回くらいは行っていると思う(テキトー)。しかしいまや立場は変わり、取材でユーザー参加型のイベントに訪れることはめっきり少なくなった。しかも、4月30日は祝日の振り替え休日である。俺は目黒の真意を測りかねて、素っ頓狂な声でたずねた。

「なんでそんな気まぐれなことを? 俺ら、『ラグナロクオンライン』のヘビーユーザーでもなんでもないのに……。取材ってわけでもないんだろ?」

俺の発言を聞いて目黒はニヤニヤと笑い、「それがですね……」ともったいぶった後に衝撃の事実を告白する。

「それが、イベント会場に『パズドラ』のブースが設置されるらしいんです。しかもそこで……『ラグナロク』とのコラボモンスター“ポリン”が先行配信されるんですよ!!!

俺、0.05秒の早業で即答した。

「行かせていただきます!!!!!」

てなわけで俺と目黒は、取材ではなく“プライベート”で、『ラグナロクオンライン』ファン感謝祭に出向くことになった。目黒の自家用車に乗り込み、埼玉県人御用達のラジオ“NACK5”を聴きながらのゴキゲンのドライブである。しかし、会場のディファ有明が近づくにつれて俺も目黒も緊張してくる。若干震える声で目黒が言った。

「大塚さん、俺らって、こういうイベントに取材以外で入ること、初めてじゃないですか……? マ、マナーとか大丈夫っすかね……」

俺、「ひっ」と短く呻いてから目黒の言葉に応えた。

「う、うん。と、とりあえずどうすりゃいいんだろね……。チ、チケットとかいらなかったのかな……? い、いざとなったら名刺を出せばいいのかね……?」

アラフォーのおっさんは、慣れないことをしようとすると途端にノミの心臓になってしまうのだ。しかし、そうこうしているうちに会場に着いてしまい(なんかイヤがってるみたいだがw)、俺らふたりはギクシャクと足を動かして会場の門をくぐった。とくに咎められることもなく、ニコニコ顔のおねえさんやおにいさんに歓迎されての入場であった。

中に入ると、そこはもう別世界でありました。

会場内は、たくさんで大勢の多数な(まだ足りない)『ラグナロク』ファンでごった返しており、アリの入る隙間もないほど(決してオーバーな表現じゃないよ)。レベルの高いコスプレをしている人がそこかしこにおり、たくさんのカメラマンに囲まれてポーズを決めている。そこらじゅうにできている長い行列は、ゲームのイベントに参加する人たちのものか……。いやあ、すげえ熱気だわ。

前述の通り、俺も目黒もこういったイベントの会場に来るのは慣れっこだ。でもそれは、あくまでも“記者”として来ていたもので、自動的にすごく冷静な視線で会場の様子を見ることになる。

しかし、今回は完全なプライベート。

ここにいるほとんどの人と同じく、お目当てのものを目指してやってきた“いちユーザー”なのだ。さっきまでの緊張はどこへやら、俺は心からワクワクして、「『パズドラ』は!? 『パズドラ』のブースは!?」とわめきまくった。

そして無事、俺たちは『パズドラ』のブースを発見した。ブースの手前に巨大な“爆炎龍ティラノス”のパネルが置かれていたので、速攻でたどり着けたんだけどw

「こいつ、まだ作れないんだよなぁ……」

なんてことを目黒に話していたら、いきなり背中越しに声を掛けられた。「大塚さん!! どうしてここに!?」。

そこにいたのは、ガンホーの女性広報・Hさん。彼女は不思議そうな顔で「あら、目黒さんまで!」と言ったあと、「……今日、来られるって言ってましたっけ?」と当たり前の疑問を口にする。そこで俺たちはモジモジしながら「……じつは、『パズドラ』のポリンがどうしても欲しくて、プライベートで……www」と告白。元気のいいHさんはすぐに「ああ!w はいはい!!」と言ったあと、「いつもブログ、ありがとうございます!www」と笑った。

Hさんの計らいで間もなく、『パズドラ』のプロデューサーの山本大介さんがやってきてくれた。俺たちの姿を見た山本さんは破顔し、「まさか、本当に来られるとは!w」と言って右手を差し出す。その手をがっちりと握りながら、俺は「は、早くポリンを!! 我がiPhoneにっ!!!」と急き立てた。その成果がこれだ!!

 

「ポリンは強化合成用モンスターですけど、HPも攻撃力もそれなりに備わっているので、ふつうに使えると思いますよ!」

と山本さん。確かに、最大Lv.1ながら、HPは777、攻撃は405とかなり優秀である。でもそれよりも何よりも、このポリンを掛け合わせることで何が生まれるのかが気になる!! 当然、そのへんのことは教えてはもらえなかったが、こういったロマンあふれる配信はぜひ今後もやってほしいと思ったわ。

▲プロデューサーの山本さんと大塚角満の記念撮影。

その後、イベント会場を出た俺たちはファミレスに入り、昼飯を食いながら延々と『パズドラ』をプレイしたw アラフォーおやじが何してんだ……と思われそうだが、こういった休日もたまにはいいな。

 

大塚角満(おおつか・かどまん)……週刊ファミ通、ファミ通コンテンツ企画部副編集長。編集業務のかたわら、執筆活動を精力的にこなしており、多数の連載記事を持つ。著書に、『モンスターハンター』シリーズのプレイ日記をまとめた『逆鱗日和』シリーズが9作、『ダークソウル』のプレイ日記をまとめた『折れてたまるか!』シリーズが2作品ある。現在、ファミ通.com上でブログ“大塚角満のゲームを読む”、“『ドラゴンズドグマ』で暮らす”、アメーバブログで“大塚角満のブログ”などを連載中
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パズル&ドラゴンズ

対応機種iOS/Android
価格無料(アプリ内課金あり)
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ジャンルRPG/パズル
メーカーガンホー・オンライン・エンターテイメント
公式サイトhttps://pad.gungho.jp/
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