宝石研物語2　血縁の証の概要

レビュー

投稿日2019.08.24

おとぎ話を提供するジェミニタウン演劇団を舞台に、団員たちの絆を深めていく“パンツがおろせる”と話題になったファンタジー放置ゲーム『宝石研物語』の最新作『宝石研物語2 血縁の証』がリリースされた。

前作の愛らしい世界観から一変、今作では恐怖演出を取り入れた本格的な謎解きゲームへ。

たったひとり残されたマーガレットを操り、不気味なおとぎの世界からの脱出に挑戦だ!!

ゲームの見どころ
●表裏一体の世界に仕掛けられた死を招く危険な謎解き
●前作から引き継がれた4コママンガコレクション

ゲーム内の可愛いキャラクターとは裏腹に薄暗く不気味な世界。エリザベス女王と対峙した宝石研劇団たちは彼女の魔法によって消失、最悪の結末を迎えてしまう。

本作は1人残されたマーガレットを主人公に、消えてしまった団員たちを捜索。表と裏、ふたつの表情を持つ王宮の謎を暴いてくアドベンチャーゲーム。前作から物語とキャラクターを引き継ぎつつも、ゲームのアプローチをガラリと変えた驚きの展開だ。

そして最初にひとつ、国内版の前作は規制をガッツリ食らって“パンツ要素”は闇の中。とても健全で愛でるしかない放置ゲームになっていることを伝えておく。

本作の舞台となる王宮には光と闇、同じようでいてまったく異なるふたつの世界があり、仲間たちの魂は複雑な罠によって封じられている。

ふたつの世界をつなぐランプを介して双方を探索、点と点をつなぎ合わせていく謎解きは複雑すぎずほどよいバランスだ。

また、この王宮にはマーガレットの命を狙う厄介なヤツラが徘徊。捕まれば即ゲームオーバーというストイックな設定に加え、何が正しい対処法なのか初見では絶対にわからない鬼仕様だ。

ただし、そうした危険な場所の近くには必ずセーブポイントが用意されているあたりは、前作の流れをくむやさしい世界。しっかりセーブしていろいろな対処法を模索していこう。

毒が入っていそうな飲食類や首吊用を連想させるロープ。意味ありげに設置された天体望遠鏡など、王宮には調べられるポイントが数多く用意されている。

重要なヒントを得られるかもしれないが、もしかすると命を落としてしまうかもしれない。

本当は怖いおとぎ話とでも言いたげな不気味な闇の世界に囚われた6人の仲間たちを探していこう!!

本作のロビー“王の宮殿”には図鑑という項目があり、そこには探索中に入手できる人形やキャラクターデータといったアーカイブ。さらに物語をコミカルに描く4コママンガなどが閲覧できる。

2019年7月29日現在、物語は未完と思われる展開で幕を閉じる。

今後どのようなアップグレードがあるのか不明だが、気になる要素を残したまま、何のアナウンスもなく終わってしまう点は少々残念。

また、操作性が微妙で、敵から逃げたり罠を避けるシーンなど細かなアクションが求められる場面でストレスを感じる。

物語は続いていくのか、操作性は改善されるのかなど、これからの動きにも注目していきたい作品だ。