ドリームゲームの概要

不思議なおまじないから始まる物語

青春真っただ中、好奇心旺盛な学生たちのあいだで“睡眠レター”と呼ばれるおまじないが話題に上がる。

紙に見たい夢と記号を書くだけで叶うというそれは、複数人が同時に体験できるまさに夢のような儀式だった。

本記事で紹介する『ドリームゲーム』は、軽い気持ちで試した“睡眠レター”をきっかけに夢世界という不可思議な場所に閉じ込められ、死と隣り合わせの戦いを強いられていくシミュレーションRPGだ。

何気ない日常に潜む謎を紐解く探索パート

この物語はとある年の深夜、魔物と戦う夢から目覚めた嘉瀬蒼太の8月1日朝から始まる。

世間でいうところの夏休み真っただ中だが、進学校に通う彼はお盆休み以外は夏期講習というハードモード。

そんな現状を悲観していた彼は夢で見たような非現実的な未知との遭遇を心のどこかで願い、それを“睡眠レター”によって叶ってしまうというわけだ。

ゲーム序盤、日常パートは自宅と学校の往復に限定されるが、3日目からは駅前や公園、図書館や郊外の森など地元の周辺エリアを探索できるようになる。

ここでは夢世界で役立つアイテムを入手できるのだがいずれも移動に所要時間があり、ゲーム内19時になると強制的に帰宅させられてしまうので、毎日しっかり計画を立てて各所を調べていこう。

毎晩訪れる夢世界でともに戦うクラスメイトの階上翔や鶴ヶ坂夜奈、妹の叶たちとの会話はまさに日常系学園ドラマ。

他愛もない話題で盛り上がる瞬間はそれだけで微笑ましく、このまま学業や恋愛に悩む等身大の彼らを追いかけたくなるやさしい時間だ。

1日にできることは限られているが探索中に発生するイベントの対応に応じて物語が分岐していく。

膨大な情報量で展開していくマルチエンド方式の本作、その結末は想像を上回る方向へと進んで行くので期待してほしい!!

2度死んだらバッドエンドなハードバトル

夢世界に迷い込んでしまった彼らの前に現れた仮面の男は、10種類のモンスターを討伐することがこの異空間からの解放条件だと告げ、蒼太たちは否応なしに過酷な戦いへと身を投じていく。

夢世界での戦いは盤上に配置したユニットを動かし、接触したモンスターと一騎打ちを仕掛ける定番のシミュレーションスタイル。行動範囲と有効な攻撃レンジを確認しながらユニットを動かしていこう。

蒼太は片手剣と魔法、階上翔はキックファイト、鶴ヶ坂夜奈は抜刀術、妹の叶は魔術といった具合に得意な戦闘スタイルがあり、自動的に溜まっていくSPを消費して任意のタイミングでスキルを発動。

仕組みはとてもシンプルだが同じキャラクターが2度戦闘不能になるとバッドエンドというルールが緊張感を高めていく。

また、経験を積むことで特化したスキルを習得。どんな効果があるのかはSETTINGという項目でいつでも確認できるので、習得したら翌日の日常パート中にでもチェックしておくといいぞ!!

ゲーム進行を何倍も楽しくするふたつの欠片

本作にはゲームの進行に応じて物語がアーカイブに記録され、タイトル画面にある“世界片”という項目からいつでも回想できる機能がある。

また、“夢の欠片”という特殊アイテムを使うと、セーブスロットの拡張や戦闘速度変更、敵の能力値を可視化するなどゲームを有利にする多彩なオプションを購入することもできるのだ。

夢の欠片を入手するには特定の外部サービスを体験するなどの条件があり、正直どれも手間がかかるので手を出しにくい。

本作はシナリオ総数100を超える壮大な物語。周回プレイを快適に楽しむためにもぜひ、いさぎよく課金（買い切り）で解決できる手段も検討してもらいたい!!

P.N.深津庵
※深津庵のTwitterはこちら

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