恐怖体感アプリ【呪いの廃墟】＆【迷いの森】の概要

レビュー

投稿日2018.12.01

身近に迫る恐怖を描いたホラーゲームは多いが、それらはあくまでも画面の中での出来ごと。リアリティはあっても第三者目線でどこか現実離れしている。

本記事で紹介する『恐怖体験アプリ -呪いの廃墟＆迷いの森-』は、屋内と屋外いずれかのシチュエーションを選び、スマートフォンのガイドに従って現実世界でプレイする新感覚のホラーアプリだ。

ゲームの見どころ
●住み馴れた我が家が心霊スポットになる屋内体験
●勝手知ったる地元が迷宮に変わる屋外探索

本作の仕組みはスマートフォン画面に記されている言葉を唱えるとか指定された場所に移動するなど、指示に従い行動しながら不可解な現象を体験するもの。

自宅やプライベートな空間でのプレイを推奨しているのが、最初に紹介する屋内体験型の“呪いの廃墟”という物語だ。

指示された行動が完了もしくは準備が整ったら“次へ”を選択。一定時間放置するなどいくつかのパターンがあるがどれもシンプルな内容なので、ふだんゲームをプレイしない人でも気楽に楽しめる。

この屋内探索のテーマは持ち主のもとに帰ろうと近寄ってくる人形メリーさん。電話を鳴らして近寄ってくるアプローチは本家のままだ。

鏡の前に立つよう指示されてからの展開はある程度予想できるのだが、自分だけが映る鏡に向かってプレイするシチュエーションはそれだけで怖い。

フルボイスで語りかけてくるメリーさんの可愛らしい声とは対象的に、その姿は閲覧注意レベル、一生忘れることができない体験になるだろう。

ふたつ目の物語は学校や公共施設を含む屋外でのプレイを推奨している“迷いの森”だ。

まず、ゆっくり深呼吸を3回してから鏡や窓ガラスなど自分が映る場所に移動。そこで“そちらの世界に行きたいです”と3回唱え、10秒間目を閉じていると映っていた自分と入れ換わって鏡の世界に迷い込ん「でしまう。

ゲームの手順はほとんど同じ、指示される通りのことをしてスマホの画面に映し出される恐怖演出に驚かされる一方的なもの。

しかし、こちらの物語にはホラーゲームファンもしくはホラー実況系を視聴する人なら誰もが知っているであろう、実写映画にもなったフリーゲームの有名キャラクターが前振りもなく襲ってくるのだ。

本作はあくまでも体験型のアプリ。それでも紹介したかったのは、この恐怖を友人や家族に連鎖してほしいからだ。

「ちょっとこの指示通りに遊んでみて」

ドッキリの仕掛け人になった気分で感づかれないよう慎重に導き、自宅やその周辺地域でお化け屋敷のような体験を楽しんでもらいたい。

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