クラックドマインドの概要

レビュー

投稿日2018.05.04

愛する妻と子どもたちを連れてディナーを楽しんだ帰り道、安らぎに満ちたクルマの前にフードを被った奇妙な男が飛び出す。

不敵な笑みを浮かべる男に慌ててブレーキを踏むのだが、この日の出来ごとをきっかけに主人公は不可解な現象に悩まされていく。

本記事で紹介する『クラックドマインド』は、マンガで描かれる物語を読み進めながら信じがたい恐怖の謎を解き明かしていく、3Dアドベンチャーゲームだ。

ゲームの見どころ
●捕まれば即死亡!!　闇夜に迫る影との戦い
●操作機能が拡張していくフィールドワーク

家族でステキなディナーを満喫して憩いのマイホームに向けてクルマを走らせていた主人公。

その目の前に奇妙な男が飛び出してくるところから始まる本作は、各パートをつなぐ演出としてマンガを採用、ローカライズされていない物語を直感的に楽しむことができる。

不気味な男との遭遇をきっかけに主人公は幻覚に苦しみ出す。

あれは本当の人間か、それとも幽霊か、不安定な精神状態の中で目覚めたのは薄暗く誰もいないマイホームだった。

3Dで描かれた空間をバーチャルパッドで移動、虫めがねのアイコンが出る場所を調べ、指のアイコンが示すものを集めながら、夢と現実の区別がつかないマイホームを自由に探索していく。

薄暗い景色に徐々に目も慣れ、ひと通りマイホームの探索も終わったと思ったそのとき、突如姿を現すのが人骨を連想させる不気味な影の存在だ。

1度見たら忘れられない挙動と耳にこびりつく唸り声、太刀打ちするすべのない最悪の存在からは、ただひたすら逃げるしかない。

どうして主人公の身にこんなことが起こるのか。触れれば即死亡という極限状態の中で生存ルートを見い出し、悪夢の真相を解明していこう!!

影と遭遇する直前に追加されるダッシュのほか、本作にはパートの進行に応じてジャンプやしゃがむなどのアクションが拡張。序盤の平坦だったマイホームの探索からは想像もできない行く手を阻むさまざまな仕掛けを楽しむことができる。

フィールドワークの基本は虫めがねと指のアイコンが示すポイントのチェックだが、アクションが増えていくことでゲーム性が広がってくのがとてもいい。

また、任意のセーブ機能はなくチェックポイントからリトライになるので、セーブのし忘れや後戻りできないといったジレンマを感じることがなく、探索できるのもうれしい要素だ。

遠くから聞こえてくる女性の悲鳴は奥さんなのか、姿を見せない子どもたちは無事なのかも気になるところ。

単なる悪夢ならいいが、これが現実に起こっていることだとすれば、事態をどのように解決していくのかも見どころだ!!

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