Can You Surviveの概要

覗き見る監視者が仕掛けた謎に立ち向かえ

汚れたトイレと洗面台を裸電球が照らす、薄暗く悪臭漂う密室に監禁されてしまった女性。鉄格子の窓から覗き見ている不気味な男が犯人であることは明確だが、その目的や経緯はさっぱりわからない……。

本記事で紹介する『Can You Survive』は、密室に閉じ込められた主人公の視点で数々の謎を解いていく、VRモードを搭載した王道の脱出ゲームだ。

犯人の監視下で挑む難解な謎解き

ショート寸前の配線からは火花が散り、漏れ落ちる水の音に混じって不気味な物音が四方から聞こえてくる。

崩れ落ちたタイル壁やカビだらけのトイレなど、これで拘束されていれば映画『SAW』の主人公にでもなった気分だと言いたくなる不可解な謎解きが強いられる。

不気味な男に監視されているシチュエーションは息が詰まるが、危険な装置が動き出したり、男に襲われるようなこともないので安心して探索できるぞ。

基本操作はスワイプで行う360度の視点移動と、床にある足跡をタップしてポイントを行き来する探索で、タップでアイテムを回収することができる。

しかし、アイテムに対する説明や対象を拡大して確認することもできず、自分が何を持っていてどこに使えるものなのかわかりにくい。

行き詰ったときは片っ端から試してみることをオススメする。

ロッカーを解錠するのに必要な4桁の数字や、その中に隠されている工具箱を開けるカギなど、目に見えているものはもちろん、柔軟な発想でアイテムを使う場面も多々登場する。

脱出ゲームにはそれなりの自信があったが、本作ではいくつか解読に手間取る手応えのある謎解きも体験できた。

いったい何の目的で監禁されることになったのか、ふたつのステージで構成された不気味な密室を解いて真相に迫っていこう!!

同じ光景なのに圧倒的に怖いVRモード

本作には360度視点の通常モードに加え、没入感抜群のVRモードが搭載されている。

ステージ構成や謎解きはまったく同じだが、自分が監禁されているような緊張感を味わえるのはVRだからこそできる大きな魅力だ。

プレイヤーが見ている方向に視点が動き、足跡やアイテムなどを注視することでタップ操作と同様のアクションを実行できる。

VR元年と呼ばれた2016年から1年、パソコンやコンシューマ機を中心に多くの話題を集めているジャンルだが、まだ体験していないプレイヤーも多いだろう。

スマホのVRであれば専用ゴーグルを数百円から購入できるので、興味のある人はぜひチャレンジしてもらいたい。

なお、本作を最後までプレイするには課金してアンロックする必要がある。

ボリュームが少なく物足りなく感じるが、VRの魅力を知るには十分な価格設定だぞ!!

P.N.深津庵
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