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呪術廻戦 ファントムパレード
配信日配信中
価格無料(アプリ内課金あり)
メーカーサムザップ

レビュー

投稿日2023.11.20

【先行プレイ】領域展開されたときの絶望感がガチ!バトルもテレビアニメ再現たっぷりの『呪術廻戦 ファントムパレード(ファンパレ)』プレイリポート

バトルでも原作再現に余念なし!

2023年11月21日に配信が予定されている、テレビアニメ『呪術廻戦』初のスマホゲーム『呪術廻戦 ファントムパレード』(以下、『ファンパレ』)。

今回は配信に先駆け本作をプレイする機会が得られたので、そのゲーム内容やプレイしてみた所感をまとめてお届けする。

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※本記事は開発中のデータでプレイしており、リリース後の内容、画像と異なる場合があります。

フルボイスでアニメ感覚に楽しめる!

『ファンパレ』には大きく分けてふたつのストーリーがある。TVアニメ第1期を追体験できるストーリーと、ゲームオリジナルの“福岡分校編”だ。

まずはゲームを始めると、アニメ追体験のストーリーからプレイする形となっている。

ストーリーパートは基本的に立ち絵が並ぶおなじみの画面構成で進むが、Live2Dのぬるぬる感ともまた違った、一歩先の技術を感じるハイクオリティなアニメーションなどで再現されており、TVアニメとはまた違った雰囲気で楽しめるのも特徴だ。

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▲立ち絵が並ぶだけでなく、たとえばこの電話をしているシーンのように、カットイン演出が入ることもある。

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▲両面宿儺(りょうめんすくな)が受肉するシーンなどは一枚絵のように見えてアニメーションもついている。

漫画原作やTVアニメを知らない方が楽しめるのはもちろん、熟知しているファンでも新鮮な気持ちでストーリーを楽しめるはず。

TVアニメを散々見慣れた筆者でも、スキップするのが惜しくてつい見入ってしまうほど、演出に工夫が凝らされている。

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▲ゲーム開始時は虎杖&東堂が花御と戦うシーンからスタート。チュートリアルにこの戦いを持ってくるのもなかなかアツい。

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▲戦闘システムについては後述するが、シンプルなターン制のコマンドバトルとなっている。

福岡分校編は時間軸にして“京都姉妹校交流編”と“起首雷同編”の出来事として描かれるオリジナルストーリーで、『ファンパレ』の目玉のコンテンツだ。

メインストーリーを7章まで進めないと解放されない関係で今回のプレイでは確認できなかったが、オープニングでもその姿は見られ、バトルではオリジナルキャラクターを使うこともできた。

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▲チュートリアル後にはオリジナルキャラの結木海斗や竜胆サキが虎杖や釘崎と絡むシーンも。結木海斗は小柄で真面目、竜胆サキはヤンキーな印象を受けた。竜胆が釘崎を“薔薇姉ぇ”と呼んでいるシーンもあり、原作キャラとの関係がどう描かれるかも気になる。

OP_結木海斗
OP_竜胆サキ

▲オープニング映像で描かれるふたりの姿も意味深だ。

アニメ追体験パートのクオリティを見る限り、オリジナルストーリーにもかなり期待できそう。

この後バトルについても触れるが、メインストーリーを7章までクリアーするまでにはかなり時間がかかりそうではあるが、一刻も早く解放して読みたいと思わせる仕上がりになっていた。

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呪霊のヤバさでも原作再現!

アニメの追体験とあってストーリー面での再現度は言わずもがなだが、バトル面でも『呪術廻戦』らしさは遺憾なく発揮されている。

各キャラクターの持つスキルがそれぞれ特徴的になっているだけでなく、メインストーリーで登場する特級呪霊がボスとして登場。これがマジで強い。

それまでの低級呪霊は余裕だったのが、急に壁にブチ当たる感覚は原作を見ていたときの感覚に近く、見事な原作再現となっている。

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▲序盤に登場する特級呪霊もご挨拶とばかりに打ちのめしてくれる。

さらに、漏瑚や真人といった相手は『呪術廻戦』のバトルにおける大きな要素のひとつ、領域展開も行ってくる。

アニメでも領域を展開されたらかなり絶望的だったが、本作でも発動=負け確定とまではいかないまでも、敵に有利な状況が数ターン続くことになるためかなりマズいことになる。

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▲漏瑚(じょうご)や真人(まひと)は「これメインストーリーですよね?」となるほどの強さを見せつけてくる。プレイ時には壁となるだろう。

今回のプレイでは真人との連戦を突破できずに終わったのだが、真人のいやらしさもしっかりと再現されていた。

複数のステージで連続して登場するしつこさ、特殊効果で小さくなると攻撃を確定で回避するウザさ、回を追うごとにお供の呪霊が増える地味なうっとうしさ、そして領域展開すると味方を一撃で葬る火力が出る恐ろしさなど、厄介さの塊のような敵キャラとして非常に濃く『呪術廻戦』らしさを感じさせてくれる。

原作漫画やアニメを知っていれば強さの再現度にニヤリとでき、知らない人でも歯ごたえのあるバトルが好きな人はスリルある戦いを楽しめるだろう。

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▲小型化している真人には単体攻撃がヒットしない。真人に限らず、敵味方の状態を管理するのは大事だ。

バトルはスキルの使い分けが明暗を分ける!

前述したように、『ファンパレ』のバトルはシンプルなターン制のコマンドバトルとなっている。

各キャラクターはコマンドスキル3種と必殺スキル1種を使うことができ、ターンごとに増加する呪力と行動に応じて溜まる必殺ゲージを使って戦うことになる。

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▲基本的にひとつめのスキルは呪力を消費しない通常攻撃、2、3個目が呪力消費の特殊スキルといったイメージ。

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▲必殺スキルは強力なだけでなくアニメーション演出も魅力。なお、必殺ゲージの溜まりやすさはキャラによって異なる。

ベースとなるシステムこそシンプルだが、キャラごとにスキルの特性が大きく異なるのが本作の特徴だ。

式神を使役する伏黒(ふしぐろ)であれば、白と黒の玉犬を召喚することで攻撃が変化、五寸釘を飛ばして釘から呪力を流し込む釘崎なら、釘飛ばしのスキルで敵に釘カウントを付与することで芻霊呪法(すうれいじゅほう)・簪(かんざし)の威力が上がるなど、キャラクターごとに戦いかたは異なっている。

性能面でも原作再現度が高く、各キャラクターの役割は大きく異なっているため、編成を考える楽しさもたっぷり味わえるだろう。

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▲玉犬のスキルを使うと特殊効果として白・黒の玉犬が出現し、通常攻撃や玉犬使用時の攻撃が変化する。

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▲狗巻は味方の被ダメージを抑えつつ必殺ゲージを増加させたり敵をスタンさせたりと特殊な立ち回りが可能だが、呪言の術式は反動が大きいという設定通り、どのスキルを使っても自身がダメージを受けてしまう。

必殺スキルは基本的に大ダメージを狙うものとなるが、こちらはふたりのキャラが同ターンに使用することで“連携必殺”が発動し、追加ダメージや追加効果が発生する。

同ターンに使用すれば同じ敵を狙う必要はなく、2体の敵を狙った場合には連携による追加ダメージも2体に発生するなど、使用するタイミングや対象を絞るかばらけさせるか、といった判断も生まれてくるだろう。

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▲連携発生時にはカットイン演出と専用ボイスが発生。キャラの組み合わせごとによってはボイスも発生する(上の組み合わせはボイス確認済)。いろいろな組み合わせを試すのも楽しい。

一部の強敵は一定ターン経過で強烈なスキルを使ってくるが、同時にこちらの攻撃によってBREAKゲージを削ることができ、ゲージを0にすると相手が数ターン行動不能になり、与えられるダメージも増加する。

敵に領域展開を使われると絶望的だが、BREAKを活用すればその状況からの逆転も狙えるため、BREAKゲージ管理も強敵との戦いでは大きなポイントになってくるだろう。

Rキャラでも活躍できる、かも?

本作のパーティー編成はメイン4人+サブ1名、加えて1日に3回だけ使用できるサポート枠がひとつ用意されている。

キャラクターには廻想残滓(かいそうざんし)というストーリー中の一枚絵などをあしらったカードをセットすることができ、能力の底上げや戦闘を補助するスキルの発動などが可能になる。

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▲サブやサポート編成にセットしたキャラクターは味方が倒れると交代するかたちで登場する。サポートは回数制限があるのでここぞというときに使おう。

育成要素としては、キャラクターはレベルアップやGRADEアップが基本となっており、とくにアイテムを消費するGRADEアップはキャラクターのレベル上限解放にも関わってくるため、重要な要素となっている。

また、ガチャで重複して入手した際に獲得できるアイテムを使えばキャラクターの覚醒を進められ、能力を大きく引き上げることが可能。

キャラクターにはレアリティがあるが、Rキャラは入手できる可能性が高く覚醒も進めやすく、スキルもそれぞれ特性が異なるのでレア度が高いキャラで固めればいい、というわけではなさそうだ。

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▲GRADEアップはそれぞれ必要な素材が異なるが、収集用のクエストで集められるのでむずかしいことはない。

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▲覚醒を行うことで能力の引き上げや連携必殺スキルの強化が行える。

また、カード単体に依存せず、そのキャラのカードであればすべてのステータスにかかってくる、キャラ固有のステータス“キャラランク”という育成軸も存在する。こちらは一般的なスマホゲームで言う親密度に近いものがあり、ランクを上げることで専用ボイスが公開されるなどの要素もある。

そのキャラの所有カードの育成具合で上がっていくので、そういう意味でもRキャラだからといって育てて無駄、ということがなさそうだ。

 
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▲このあたりはあまり意識しなくても、育成を進めると自然と上がる。サイドストーリーが解放されることもあるので、お楽しみ要素でもある。

廻想残滓についてもレベルアップで能力を引き上げられ、重複入手した際の素材を使えばレベル上限や2番目のスキルを解放することができる。

廻想残滓はHPなどの能力を割合で強化するため、素のステータスが大きくなるほど影響は大きくなるだろう。

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▲廻想残滓のスキルは回復や攻撃・防御バフなどがあり、基本的には使用すると数ターンの待機が必要となる。

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▲廻想残滓はイラストも魅力的なので、カードとして集める楽しみもある。

そのほかの要素も『呪術廻戦』らしさマシマシ!

ストーリーやバトルにおけるアニメ再現に余念がない本作だが、サブ要素と言える部分でも『呪術廻戦』らしさにあふれている。

放置コンテンツとしては“じゅがいさんぽ”や“派遣”といった要素が用意されており、こちらでは時間経過に応じて各種強化素材や経験値などを回収できる。

これらは見た目もかわいらしいデフォルメになっており、アニメ同様シリアス描写とのギャップが楽しめる。

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また、かなりサブの要素にはなるが、本作ではプレイヤーのプロフィール画像としてイラストを使用する際に、ピンチインして拡大した一部を使うこともできる。

お気に入りの部分をピンポイントで設定できるので、イラストの細かい部分まで見るのも楽しそうだ。

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▲ググッと寄りの画像にするのもアリ。

本作にはアニメ追体験のメインストーリー以外にも本作録り下ろしのボイスが楽しめるサイドストーリーなどもあるため、アニメを何度も見た人でも新鮮に楽しめる要素が多数用意されている。

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▲録り下ろしボイスが豊富なように感じた。これまで知らなかったキャラクターのパーソナルな部分を知れるかもしれない。

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▲ホーム画面も、手持ちのイラストや背景と組み合わせることでいろんなパターンを楽しむことができそうだ。

今回の先行プレイでは漏瑚や真人といった強敵に苦しめられることも多かったが、急いで進めようとしていたこともあり各キャラのレベルなどを上限までは上げていない状態だったのも要因としては大きいだろう。

レベルやグレードなどの育成をしっかりと進めれば多少の力押しが効く可能性もあるので、そのあたりのバランスは実際にリリースされてから確認したいところだ。

ゲーム情報

タイトル呪術廻戦 ファントムパレード
対応OSiOS/Android
配信日iOS:2023年11月21日
Android:2023年11月21日
価格無料(アプリ内課金あり)
ジャンルRPG
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