【アイマスヒストリー】『アイドルマスター ミリオンライブ!』いまなお語り継がれるコミカライズ・“ゲッサンミリオン”【アイマス日記第321回】
2024-07-12 12:00 投稿
不動の人気を誇る名曲も生まれたコミカライズ作品
バンダイナムコエンターテインメントが展開する『アイドルマスター』シリーズ関連の話題を取り上げる『アイマス日記』をお届け。
担当:東響希
いまから10年前となる2014年7月、漫画版『アイドルマスター ミリオンライブ!』の連載が月刊漫画誌“ゲッサン”でスタートした。当時、『アイドルマスター ミリオンライブ!』では初となるコミカライズで、“765プロオールスターズ”の一部のメンバーも登場しているものの、後輩組のアイドルたちのストーリーがメインとなっている。
ベテランの“プロデューサー”諸兄には、「そんなことは説明不要だ」とお叱りを受けるところだが、アイドルとして活動を始めた“最上静香”と、同じ中学校に通う“春日未来”の出会いから始まり、同年代の天才肌“伊吹翼”も加わって、アイドルとして成長していく様子が描かれた作品だ。それにしても、改めて読み返してみたが非常にバランスよくまとめられている名作だと言わざるを得ない。
全5巻のストーリーは、この3人がそれぞれ主役となるエピソードが中心に展開され、脇を固めるアイドルたちとの交流も描かれ、さまざまな壁にぶつかりながらも絆を深めて成長していく。もちろん、3人をフォーカスしているということで、どうしても一部のアイドルの描写が少なくなるが、そこを割り切ったうえで過不足なく絶妙な匙加減でストーリーが展開し、読後感の良さはピカイチだと個人的に思う。
本作の中で大きなトピックのひとつは、“伊吹翼”がメインで描かれたストーリーの中で“ジュリア”と“真壁瑞希”とともに歌った楽曲“アイル”だ。本編の中では曲のタイトルのみで歌詞の表記などなかったが、CD付きのコミックスに収録される形で発表されている。ファミ通本誌が行ったアンケートにおいては、5年連続で『アイドルマスター ミリオンライブ!シアターデイズ』(以下、『ミリシタ』)に実装して欲しい楽曲に選ばれるという快挙を成し遂げており、如何に同曲が支持を得ているかが伺える。
そして、その圧倒的な支持が反映されたかのように、今後開催予定の『ミリシタ』のゲーム内イベントで『プラチナスターシアタースペシャル~アイル~』が発表された。こちらは、コミカライズ作品と連動したイベントの第2弾となっており、第1弾は2017年から連載されていた『アイドルマスター ミリオンライブ! Blooming Clover』に関連したイベントだった。当時、コミカライズ作品との連動が展開されるなら「“アイル”も実装されるのでは」と予想していた“プロデューサー”も多かったに違いない。『ミリシタ』の7周年記念特番にて、MVの冒頭部分も先行公開されていたがゲーム内のイベントストーリーや、MVの後半部分がどのような映像になるのかも非常に楽しみなところだ。
🎩コミック連動イベントシリーズ🎸
# 2 は
ゲッサンにて連載されていた
「アイドルマスター ミリオンライブ!」
です!イベント開催をお楽しみに♪#アイル実装 #7色ミリシタ生配信 pic.twitter.com/ScDr8N84uR
— ミリオンライブ! シアターデイズ【公式】 (@imasml_theater) July 1, 2024
もうひとつのトピックは“春日未来”、“最上静香”、“伊吹翼”の3人のユニット名である。本作で“春日未来”が“いちごヨーグルトぽむぽむ”(略して“いちぽむ”と呼ばれている)という名前を提案するシーンが一コマだけ登場し、しかも“最上静香”から長すぎるからと却下された。そこから時は経ち、2021年に『ミリシタ』にて3人のユニットによるゲーム内イベントが開催され、正式名称として“ストロベリーポップムーン”が発表される。“いちご”を英語に変えた“ストロベリー”や、“ぽむぽむ”をもじったような“ポップムーン”という単語が使われていたりと、本作をリスペクトしていることが感じられる。
イベント『プラチナスターツアー』開演です!
イベント楽曲『ABSOLUTE RUN!!!』や、イベント限定コミュ(全7話!)も楽しんでくださいね♪【イベント限定カード】
衣装付きSR 春日未来
SR 最上静香#ミリシタ pic.twitter.com/rZQez6jaK1— ミリオンライブ! シアターデイズ【公式】 (@imasml_theater) April 18, 2021
また、昨年放映されたアニメ版『アイドルマスター ミリオンライブ!』の中には、本作からオマージュされているシーンも見られる。とくに印象的なのは、アニメ1話にて公演のジャングルジムで“春日未来”と“最上静香”が語り合うシーンで、原作でもほぼ同じ構図の場面が登場する。そのほかにも細かいところで、いろいろなオマージュが散りばめられており、本作に対する“プロデューサー”の支持の高さがアニメにも影響したと言えるだろう。
連載の終了からも8年以上が経過しているにもかかわらずさまざまな影響を与え続けており、ぜひ未見の“プロデューサー”はゲーム内イベントが控えるこのタイミングで一読していただきたい作品である。
THE IDOLM@STER™& ©Bandai Namco Entertainment Inc.
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