『機兵とドラゴン』10月15日をもってサービス終了することを発表
2024-07-31 18:44
ゲームクリエイターの安藤武博氏と森山尋氏によるタッグのもと開発進行中のスマホ向けマルチプレイゲーム『機兵とドラゴン』(以下、『機ドラ』)。
昨年の“東京ゲームショウ2023”における発表以来、第1弾PVやキービジュアルなどの公開により、徐々に作品の一端が明かされてきた本作だが、いまだに謎が多い作品となっている。
そんな『機ドラ』に関して、ファミ通App編集部では先行プレイ&開発チームとのガチバトルの機会を得ることができたので、本稿では『機ドラ』とはどんなゲームなのか、そしてどんなゲーム体験が楽しめるのかを書き連ねていく。
まず『機ドラ』の紹介へ移る前に、本作を手がける安藤氏と森山氏がどのような作品を手がけてきたのか、軽くおさらいしておこう。
安藤氏は、スマホ向けゲームにおいて『ケイオスリングス』シリーズや『拡散性ミリオンアーサー』に携わるのみならず、ゲーム&総合エンタメサイト“シシララTV”を立ち上げ、多様な形式でゲームのおもしろさを伝え続けているクリエイターだ。
森山氏は『城とドラゴン』(以下、『城ドラ』)や『ドラゴンポーカー』(以下、『ドラポ』)といったリアルタイムバトルが特徴的な作品の数々を生み出してきたゲームクリエイター。
『機ドラ』では、株式会社DONUTSの執行役員も務める安藤氏ががプロデューサーとして参加し、森山氏はおもにゲームデザインを担当。
“自分が関わるゲームは、おもしろくなるまでリリースしない”という信条を持っている森山氏。先日『機ドラ』の配信日が4月8日リリース予定と発表されたが果たして…!?
そんなふたりが自信を持ってお届けする『機ドラ』のキャッチコピーは“リアルタイム運命共同体バトル”。
このフレーズは、東京ゲームショウ2023での発表時から本作のテーマとして、メインビジュアルに次いで大々的に告知されてきた。
リアルタイムというキーワードは、森山氏が携わってきた作品の面影を強く感じさせるが、運命共同体バトルとはどんな意味なのか、先行プレイで判明した『機ドラ』ならではの新しいゲーム体験やゲーム性についてさっそく見ていこう。
『機ドラ』は、プレイヤーが“浮島艦”という宙を進む艦船に乗り込み、機兵やドラゴンの召喚、浮島艦の増築を駆使して敵艦船の撃破を目指していくリアルタイムのバトルロイヤルゲームだ。モードはソロ、タッグ、トリオの3種類があり、最大12人による“ウキシマバトル”がくりひろげられる。
“ウキシマバトル”では、最初は4艦がそれぞれ対戦マップの四隅からスタート。
序盤は敵艦と遭遇しないため、自分の浮島艦を強化していく時間帯となる。機兵を召喚して、チビドラの巣やデカドラといったマップ上の敵を攻撃して、艦パーツを集めていこう。浮島艦の移動はオートなので、プレイヤーは機兵の召喚や艦パーツの選択に集中すればオーケー。
浮島艦を強化する艦パーツは、艦に攻撃機能を追加する武器のようなパーツや移動速度や攻撃力上げるバフパーツまでさまざま。どのパーツを選んでも艦のHPが増えるという効果は発揮されるため、最初は直感で選んで徐々に自分に合ったパーツを探していくのがよさそうだ。
艦パーツをゲットして浮島艦が育ってきたら、いよいよ敵艦とのバトル! 近くにいる浮島艦に攻撃をしかけよう。その際に攻撃の中心となるのが機兵だ。
機兵にはアタッカーとディフェンダーがおり、アタッカーは浮島艦へのダメージが大きく、ディフェンダーは艦へのダメージは低いが、相手のアタッカーの攻撃を引き付けるという特徴がある。
敵艦の撃破を狙ってアタッカーを出すのもよいが、敵に囲まれているときなどはディフェンダーで自艦のHPを保っていくというのも立派な作戦だ。
そして、終盤になり「あとちょっとで敵艦を倒せそう…!」「敵艦が密集してきてハチャメチャになってきた」というときには、ドラゴンの出番!
ドラゴンは、1体しか編成できない代わりに強力な範囲攻撃を繰り出すことができる。
逆に相手がドラゴンを出して来たら、なすすべもなく攻撃を受けるしかないのか?というとそんなことはない。
プレイヤーができる行動、最後のひとつが“緊急投票”だ。
緊急投票を発動すると、仲間に以下の4つの選択肢が表示される。
緊急投票の選択肢
1.攻撃 指定した目標に急接近
2.探索 探索範囲を広げて、敵を探す
3.逃げる おとりを出してその場を脱出する
4.おまかせ 他のプレイヤーの投票に一任
基本的にオート移動の本作だが、この緊急投票によってのみプレイヤーが移動ルートを変えることができるのだ。
もちろん機兵と同じように緊急投票にも回数制限があり、“どのタイミング”で“何”を選択するかが戦況に大きな影響を与えることになる。
ピンチのときは逃げるもよし、HPの減った敵艦を見つけたときは“攻撃”で追いかけて撃破を狙うも良しだ。
制限時間の5分が過ぎるか、浮島艦が1艦になったらゲーム終了! 最後は緊張のランキング発表タイムとなる。
ここまで、バトルの流れについて紹介してきたが、ソロ、タッグ、トリオではそれぞれゲーム体験が異なることをここで言及しておきたい。
というのも、ファミ通App編集部一同は2月初旬に開催されたメディア向け体験会にて、開発陣とのソロ、タッグ、トリオ戦をプレイしたのだが、これが大盛り上がり。
序盤は「最初は戦わないでパーツ探そう」や「今回はオレンジ色の船が開発チームだ!」といった相談事や報告が多いものの、徐々に協力プレイが盛り上がり始める。
中盤には「向こうに敵いる!」「あのパーツ来たら取っておいて!」「逃げろ逃げろ逃げろ!」と大きな声が上がるようになり、ファミ通App編集部も開発チームもどんどんヒートアップ。
そして終盤に入り展開が激しくなってくると、「相手のドラゴン出た! こっちもドラゴン出そう!」「いま出てるドラゴンどっちチームの!?」「もう使える機兵がない!」など、編集部メンバーによる悲喜こもごもの声が響き渡っていた。
そしてソロは、プレイヤー自身の力がすべてを左右するルールとなっているため、「ほかの人のせいで負けたくない!」という人向き(筆者もそのひとり)。
機兵が1艦ごとに1体までしか召喚されない仕様上、ソロでは各艦のHPが尽きることが少ないため、デカドラや敵の機兵を倒すと得られるポイントの総量によって勝敗が決するパターンが多い印象だ。
逆に考えると、1艦撃破できるとかなり1位に近づくため、HPが減っている艦にどのタイミングで仕掛けるかも重要になるモードとも言えるかもしれない。
森山氏が総指揮、ゲームデザインを務める『機兵とドラゴン』。同じく森山氏が手がけた『城ドラ』や『ドラポ』から引き継がれている要素も感じることができたので、ここで紹介しよう。
ゲーム性に大きく関わっている部分では、ランダムデッキシステムが挙げられる。
本作では、決まったデッキ編成でバトルに挑むということはなく、毎回ランダムで決まるデッキでウキシマバトルに挑むことになる。
リーダーに選んだキャラ以外がランダムで選出され、制限時間内であれば最大5回までシャッフルすることができる。
ランダムデッキシステムが導入されることで、同じようなバトル展開というのが少なくなり、デッキ編成に応じた艦パーツの選択や戦略を取る必要がでてくる。
バトルに注目すると、リアルタイムでの移動が行われながらプレイヤーは機兵を召喚する役割という意味では『城ドラ』の要素もあり、手札4枚から最良の選択を求められるという意味では『ドラポ』のエッセンスも感じることができる。
まさに両作の長所を継承しつつ、まったく新しい世界観と、それに付随するゲームシステムが実現されているように受け取ることもできるだろう。
対応機種 | iOS/Android |
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価格 | 無料(アプリ内課金あり) |
ジャンル | リアルタイムストラテジー |
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メーカー | Donuts |
公式サイト | https://www.kidora.jp/ |
公式Twitter | https://twitter.com/kidora_pr |
配信日 | 配信終了 |
コピーライト | (C) DONUTS Co. Ltd. All Rights Reserved. |