『ヴイアライヴ』定点観測-35:“プロデューサー”も共感!アイドルにとって重要となるメンタルケアを学ぶ【アイマス日記第286回】

2023-11-22 07:00 投稿

アイドルだけではない誰もが必要なメンタルとの向き合い方を知る

バンダイナムコエンターテインメントが展開する『アイドルマスター』シリーズ関連の話題を取り上げる『アイマス日記』。

『ヴイアライヴ』定点観測では、バーチャルな姿で活動するアイドル候補生・灯里愛夏さん(以下、愛夏さん)、上水流宇宙さん(以下、宇宙さん)、サラ・レトラ・オリヴェイラ・ウタガワさん(以下、レトラさん)を、真のアイドルに育て上げるプロジェクト『ヴイアライヴ』について記録していく。

担当:東響希

3

『ヴイアライヴ』のYouTube公式チャンネルにて、候補生3人が合同でメンタルについて学ぶ配信が行われた。今回、講師として登場したのは、精神科医でスポーツメンタルアドバイザーとしても活動している木村好珠先生。かつて日本テレビが展開していたイメージガールプロジェクト“日テレジェニック”のメンバーにも選ばれ、雑誌グラビアなどのアイドル的活動も行っていたこともあり、候補生3人とも親和性が深いと言える人物である。

まずは、空気を読むという日本独特の文化における“メンタル”の定義、プロスポーツ選手とアイドルや配信者のメンタルに影響する共通部分について言及。さらに、パフォーマンスに対する意見の受け止めかたと自信を持つための考えかたについても語り、評価については賛否があるのは当たり前と認識することを説く。ひとつひとつのの評価や結果ではなく、それまで努力してきた成長過程を観る重要性を語った。

ここからは、候補生ひとりずつと個別診断を行っていく。愛夏さんは落ち込みやすく引きずりやすい性格なので、しっかりと心と頭を整理して前向きになれる方法を聞く。前は家族に話すなどである程度整理していたが、上京などの環境変化で人に相談する機会が減ったことが大きく影響しているようだ。これに対して、頭を整理することに関しては日記をつけることを薦められるが、なんと愛夏さんはすでに日記をつけ始めていると答え、木村先生から好評を得る。落ち込みやすい点については、漠然とした未来への不安に目を向けてしまっていることが多く、それよりもいま何ができるかを考えるほうが行動しやすいので、目線をいまにフォーカスする大切さについても語っていた。

宇宙さんは、愛夏さんの例を挙げつつ引きずっている時間は損だという思考はありながら、周りの意見などの外的要因でによってマイナスに引っ張られることが多いとのこと。さらに、小さいころの悲しい経験がフラッシュバックし、落ち込む状態になることもあり、どう対処したらいいかを相談する。これに対し、外的要因については自分自身ががんばっていると思えるなら、ある程度は無視することも大切だと語る。また、小さいころの経験については、失敗が多いとどうしても自己肯定感は低くなるもののそれでいいと語る。「自分なんて」とマイナスな感情が湧いてくるとは思うが、そんな自分にも寄り添ってくれる仕事仲間や友達に対してより感謝できるようになるとのこと。昔の失敗についても「そんなこともあったな」と、マイナスな感情なく捉えられる日が必ず来ると自身の経験から振り返る。

最後のレトラさんは、人からの称賛を素直に喜べない、何かあるのではと疑ってしまう自分を治したいとアドバイスを求める。なぜそうなってしまうのかと木村先生に問われ、「相手が本心で言っていないと考えることで最悪の事態になっても自分に言い訳できるよう保険をかけていると思う」と自己分析。それに対し、その考えかたは何か目標を達成することに対して、確実にマイナスになっていると指摘する。レトラさんも、自分で自分の首を絞めている認識はありつつも、どうしたらいいかわからないといった状況のようだ。木村先生はレトラさんに自分の好きなところを3つあげられるかと問うと、なかなか出てこないレトラさん。木村先生は、アイドルとして自分のアピールポイントが言えない人を好きになってくれる人は少ないのではと語る。まず、自分の長所をしっかりと認識することが大切で、それにより周りからの称賛も受け入れやすくなるとした。もし、心から自信を持って言える長所がなければ、それを探して伸ばす努力をするため、しっかりと行動に移すことが重要だと語る。

今回の公式配信は、候補生たちへのアドバイスではあるものの、人間として何か目標を持って生きているすべての人に突き刺さる内容だったように思う。また、それぞれが抱える心の問題を開示したことで、より強く応援する声も多くなり、“プロデューサー”と候補生たちの絆がさらに深まる配信だったと言えるだろう。

©BANDAI NAMCO Entertainment Inc.

【アイドルマスター関連商品をAmazon.co.jpで検索する】

Amazon人気商品ランキング 一覧を見る

最新記事

この記事と同じカテゴリの最新記事一覧