『ヴイアライヴ』定点観測-30:3人の日常の関係性が垣間見える合同配信【アイマス日記第278回】

2023-10-19 09:00 投稿

まるで長年連れ添ったユニットのような絶妙なバランス感

バンダイナムコエンターテインメントが展開する『アイドルマスター』シリーズ関連の話題を取り上げる『アイマス日記』。

『ヴイアライヴ』定点観測では、バーチャルな姿で活動するアイドル候補生・灯里愛夏さん(以下、愛夏さん)、上水流宇宙さん(以下、宇宙さん)、サラ・レトラ・オリヴェイラ・ウタガワさん(以下、レトラさん)を、真のアイドルに育て上げるプロジェクト『ヴイアライヴ』について記録していく。

担当:東響希

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『ヴイアライヴ』の公式チャンネルでは、何度か候補生3人による合同配信が行われている。その中でも、とくに3人の日常の関係性が感じられる配信が、愛夏さんが他のふたりに料理をふるまう料理配信と『スイカゲーム』の対決実況プレイ配信だ。

“MANAKA’s キッチン”と題して行われた配信では、料理が特技であると声高にアピールする愛夏さんが、宇宙さんとレトラさんに食べたい料理を聞いてふるまっていく。しかしながら、愛夏さんが度々SNSでアップする料理は、なんとも言い難い謎の物体が出現しており、一部では“ダークマター”と言われる凄まじいビジュアルである。それをして「料理が得意!」と言い切る姿は、むしろ清々しさを感じるほどだ。しかし、そんな状況を知っているふたりだけに戦々恐々としながら合同配信に参加。さらにハンバーグ定食を作ることになったのだが、愛夏さんがレシピを観ることは一切NGで、感覚だけで調理を進めていくというとんでもない内容となった。

ここでは愛夏さんが料理をしているあいだに、ふたりが“プロデューサー”からの質問に答えている。その内容はアイドルに関するものではなく日常に関することが多かったため、公式プロフィールだけではわからないメンバーの背景も楽しめた。番組に合わせて料理関係の話題で盛り上がるシーンもあったが、聞いていると愛夏さん以外のふたりのほうが料理ができそうな雰囲気。その背後で度々聞こえてくる愛夏さんの悲鳴と、ハンバーグとは程遠いビジュアルの料理が出現する様子は、なかなかのホラー演出である。しかし、なんだかんだとツッコミを入れつつ、愛夏さんを応援する様子は3人の仲の良さを感じる(半ばあきらめている感もあったが…)。

そして、直近で行われた合同配信が『スイカゲーム』の実況プレイ。同タイトルは昨今、ストリーマーやVTuber界隈でバズった人気パズルゲームである。大きな箱の中にランダムで出現するフルーツを入れるというもので、同じフルーツ同士が触れ合うと合体してどんどん大きいフルーツになる。その中で最大の大きさになるフルーツがスイカということで、このタイトルが名付けられている。物理演算を読み、絶妙な場所に落とすことで極力隙間を作らずに、少しでも大きいフルーツをより多く作ってスコアを稼ぐ。ステージをクリアーするような要素はなく、箱からフルーツが溢れてゲームオーバーになった時点で如何にスコアが稼げたかを楽しむゲームだ。

本来は、ひとりでプレイするゲームだが、今回は3人での並走プレイで誰がいちばん最初にスイカまで作れるかという配信となった。このゲームを配信する場合、単純なルールで作業的要素が強いため、ゲーム実況と言いつつ、ほぼ雑談配信となることが多い。その状況はこの3人でも同じことで、スイカづくりを目指しつつも、まったく関係ない雑談で盛り上がる。普段の楽屋を見ているかのような内容で、3人の関係性がさらに浮き彫りになってくる。

しかも、ある程度頭を使っているため、思考が散漫になっており、思ったことがそのまま口に出てくることが多い点もおもしろいところだ。

40分ほどで宇宙さんがスイカを完成させて一旦ストップとなったが、今度は時間いっぱいまでのプレイでスコアが高いメンバーが勝利というルールに切り替えて続行。しかも、続けてシャインマスカットが賞品となることも決定し、3人のやる気がさらにアップする。どんどん素の部分が出てきてゲームオーバーで「チクショー!」と絶叫する愛夏さんと、失敗の悲鳴から偶然の成功による歓喜の雄叫びを上げる情緒不安定な宇宙さん、そんな中で淡々とプレイを続けるレトラさんと、さらにカオスな状況。そんな中でも、小さいころや中学時代のエピソードなど、雑談だからこそ飛び出すさまざまな思い出トークで楽しませてくれた。

半年間の活動を経たうえで行われた合同配信は、雑談に発展しやすい内容だったこともあり、しっかり絆が深まっている3人の様子を見ることができた。紹介したふたつの配信は、画面を観なくても作業がてらに楽しめるラジオのような内容なので、ぜひオススメだ。まさに宇宙さんも、公式ラジオのような配信もしたいと語っており、ぜひ3人のフリートークが聞ける機会を増やして欲しいところである。

©BANDAI NAMCO Entertainment Inc.

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