『ヴイアライヴ』定点観測-15:歌唱力を学ぶガチ講義開催!クォータリークイーンはレトラさんに決定!【アイマス日記第254回】

2023-07-09 09:00 投稿

アイドルの基本といってもいいボーカルを学ぶ

バンダイナムコエンターテインメントが展開する『アイドルマスター』シリーズ関連の話題を取り上げる『アイマス日記』をお届け。

担当:東響希

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『ヴイアライヴ』では、アイドル候補生たちのデビューに向けたスキルアップとして、毎月テーマを設けて1ヵ月をかけて挑戦していく企画が行われている。7月のテーマは“ボーカル”となっており、月末の公式配信では各自が課題として選ばれた楽曲を実際に歌って披露することになる。

5月はSNSでのバズりかた、6月は自ら選んだテーマを深堀り、研究力を観に就けるものだったが、7月はある意味でアイドルの基本として重要な歌唱力にフォーカスすることになった。MCは、お馴染みのお笑いコンビ・土佐兄弟が担当し、特別講師としてサウンドクリエイターの渡辺量さんが登場。“アイドルソングの歌いかた”という興味深い講義が行われた。

まず最初に挙げたのは、アイドルソングを歌う上で重要な3つの要素で、その1は「2人の自分を持つ!」ということ。ボーカリストの素養が高いアイドルたちは、実際に歌っている時に歌唱に集中している自分と、聞いている人たちが楽しめているか俯瞰しているふたつの視点を持っているという。その2は、「人生の経験値を積む」ということ。人生のおいていいことや悪いこと、さまざまな喜怒哀楽を経験することは表現力の幅を広げるという点において大きなアドバンテージになる。その3は、「キャラを掴め!」ということ。特にユニット曲においてだが、曲を構成する際に各メンバーの持ち味を熟慮して、個性が発揮できるパート分けを行っているとのこと。自分が求められている役割をしっかりかみ砕いて理解することが重要だという。

続いては、ボーカルとしての心構えとしてまず「喉の調子を守ること」を挙げる。基本的なことだが、収録現場では何度も歌っていると喉が披露し、声の張りやみずみずしさは失われていくという(稀に、何度歌っても耐えうる強力な喉の持ち主もいるらしい)。現場でのディレクションに応えつつ品質をあげるためには、それまでの準備も非常に重要だと語る。

さらに、実際に歌唱する時に気を付けることについても言及。まず、人は綺麗で完璧なものより多少粗削りでも思いが溢れているもののほうが魅力的に見えるので、「心を込める」ことを意識して欲しいと語る。つぎに同じく『アイドルマスター』ブランドにさまざまな楽曲を提供している中川浩二さんの教えで、「言葉を大事に」という言葉を引用した。アイドルソングはメッセージ性のほうが重要なことが多く、メロディやテクニックに気を取られて歌詞や言葉が流れないようにして欲しいとのこと。最後は「自分の音域を探せ」ということ。これについては基本的にはクリエイター陣が音域も考慮してくれることが多いが、知っておくと余裕をもって歌えるようになると語った。

続いては、先日行われた『電音部』とのコラボの歌枠リレーから、それぞれの歌唱力を細かく分析。灯里愛夏さん(以下、愛夏さん)は、言葉を大事に歌っていて、歌詞がスッと心に入ってくる点を評価。可愛らしい声で言葉感を大切にまっすぐ伝えられる説得力をさらに伸ばして欲しいとした。一方で、高音を出した際に少し音が揺れる癖があるので、発声をしっかり学ぶことと、自信を持って歌うようアドバイス。また、リズムについてもトラックをよく聞いてハマるところにしっかり併せることで、曲のグルーヴに乗るのではなく、引っ張れるようにすると良いとした。

上水流宇宙さん(以下、宇宙さん)は、余裕を持てる音域での歌の表情感や作り方に可能性を感じるので、もっと伸ばして曲の解釈を高めていくと良いとアドバイス。一方で、高音のメロディーを正しく歌うように集中するあまり、歌の表現が流れてしまう点を注意した方がいいと語る。

サラ・レトラ・オリヴェイラ・ウタガワさん(以下、レトラさん)は、音域の広さはもちろん、原曲のしゃくり、テンションなどを完全再現できる耳の良さについても言及され、抑揚の表現が素晴らしくずっと聴きたくなると絶賛される。自分らしく歌いこなせるクリエイティブな面もあるとし、レトラさんらしさを最大化して歌うとよりよくなるとアドバイス。一方で、滑舌が崩れてしまうことがあるので、言葉感を気を付けるようにとフォローした。

そして、今月の課題は『歌ってカマせ!!!」と題して、渡辺さんが挙げる楽曲リストの中から1曲を選び、月末の公式配信で披露することを発表。歌唱力だけでなく、歌詞表現、リズム感、エモさ、自分らしさ、ボーカルテクニックの5つの要素で渡辺さんが評価を行うことになる。正式にどれを採用するかは各自の個人配信で決めることになりそうだ。

 
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最後に、3ヵ月に1回行われる中間審査の結果を発表。こちらは、候補生のこれまでの活動を基にデビューにふさわしいと思う候補生に推薦投票を行い、いちばん得票数の多い候補生には“クォータリークイーン”の称号とご褒美が与えられる。そして、記念すべき第1回の“クォータリークイーン”となったのはレトラさんだ。評価の決め手となったのは、渡辺さんも絶賛した歌枠リレーでの圧倒的な歌唱力の高さで、その魅力に圧倒されたという意見が多数寄せられたとのこと。ご褒美として音楽レーベル『ASOBINOTES』よりソロカバー曲が配信予定で、詳細は後日の発表になるが、どんな曲が選ばれるのか期待が高まる。

▲中間発表では、これまでの活動を元にした各自のステータスを設定。パラメータが数値化されていて、中々面白いので、こちらもチェック。

今回は、真面目な音楽講義と歌唱力分析など、思わず聞き入ってしまう内容の濃い配信だった。候補生たちも自分の歌唱力をスキルアップする内容で、いつも以上に真剣に聞き入っていたいた。1ヵ月をかけて歌う楽曲の選別や練習も行われるが、それぞれ1回ずつ渡辺さんの歌唱コーチングも受けるようなので、月末の仕上がりが非常に楽しみである。

©BANDAI NAMCO Entertainment Inc.

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