『Ingress』御岳渓谷を突き進む!! 大自然とレトロに触れたミッションディおうめ体験リポート

西多摩地域最大の市へ

Nianticが開発運営を行う『Ingress』は、エンライテンドとレジスタンス、ふたつの陣営に分かれて陣地を奪い合う位置情報ゲーム。

そんな対立関係にあるふたつの陣営が協力し、地域活性を目標にポータルをめぐるミッションディという試みがある。

2023年3月19日（日）、東京都青梅市で開催された“ミッションディおうめ”にフリーライター・深津庵が参加。本記事では実際に散策したルートを振り返りながらスタンプラリー感覚で楽しめるミッションというコンテンツの魅力を紹介していく。

好きなルートでプランを立てよう

対象地域に用意された18ルートの中から6つを達成することがミッションディの目標。

ゲーム画面のガイドを頼りに進み、達成毎にメダルを獲得できる仕掛けがスタンプラリーのようでとてもおもしろい。

■MDおうめ全18ルートマップ

足がすくむ恐怖の渓谷ルート

今回深津は全18ルートから12ルートを選択。それを3つのブロックに分けて順にめぐる計画を立てた。

そのひとつ目が御岳渓谷、軍畑駅から多摩川沿いを西に進み御嶽駅まで歩く4つのミッションだ。

自然の中を歩くにはそれなりの体力がいる。

後回しにすればたいへんなことになるし日が暮れてからだと足もとも不安だ。

そう考えて始発で現地に向かったわけなのだけど、深津にとっては想像していた以上のハードコース。駅のホームですら足がすくむ身としては悪夢でしかない光景が待ち受けていた。

年季の入った手すりにしがみつき、「大丈夫」「ゆっくり」と自分に言い聞かせながら1歩ずつ渓谷を進んいく。

生い茂る木々や岩のあいだを抜けていくプロセスは探検家のようでテンションが上がる。

青梅駅からずいぶんと離れた場所に設定されていたルートだったけど、足を伸ばすだけの価値は十分。ミッションでもなければ絶対に知ることもない貴重な体験になった。

拳鼻と空を飛ぶ鳥の絵柄

御岳渓谷ルートを約1時間で終え、つぎに向かったのがふたつ目のブロック“青梅駅ルート”だ。

駅を起点に逆時計回りで7つのミッションに挑戦。

その3番目、“金剛寺”の表門を見上げながら何かを探している年配の方に呼び止められた。

「どこに鳥が描かれているかわかる？」

金剛寺表門の案内板に書かれている“拳鼻部に飾られた渦巻き模様の上に鳥が飛ぶような絵柄”という説明に興味をいだき、探しているのだけど見つからないのだという。

なるほど、それを聞いたら深津も興味が湧いてきた。

いっしょに探し始めたのはいいのだけど……うん、たしかに鳥らしきものは見当たらない。

そこで説明にあった“拳鼻”というワードをスマホで検索。“鳥が飛ぶような絵柄の正体”を突き止め、お互い気持ちよくそれぞれの散策に戻っていった。

昭和レトロ商店街と癒やし猫

青梅駅の周辺には当時の映画作品を描いた看板を始めとする看板絵師の作品がずらりと並んでいる。

どうやら1993年に開催された“青梅宿アートフェスティバル”にて看板絵師の久保板観氏が映画の看板を作成。町おこしの一環として飾るようになったのだという。

ミッションルートになっていた青梅街道沿いに広がる昭和レトロ商店街も、そんなレトロに溢れたスポットだった。

とくに印象的だったのは猫をモチーフにしたレトロ風な看板たち。

朝から歩き続けて溜まっていた疲れもいっきに吹き飛ぶかわいさの塊。

もしかしたら商店街のどこかで関連グッズが売っていたのかな？

ふたつ目のブロック最後の難所だったのは住吉神社。

ここで再び高所が苦手な深津にとんでもない試練が……と思ったらやさしい世界がそこには広がっていた。

梅の公園でひさびさの集合写真

深津が今回設けた3つ目のブロックは、集合写真の撮影場所に指定されていた吉野梅郷の中心に位置する“梅の公園”だ。

逆時計回りで青梅駅に戻り、そこから日向和田駅まで移動。花見をしながら最後のミッションを踏破した。

ミッションディといえば集合写真というくらい定番の要素だったが、コロナ禍をきっかけにイベント自体が中止。

再開後も集合写真は見送られ、このまま失われてしまうのかと不安もあった。

それが今回、最高のロケーションで復活。馴染みのあるエージェントたちに会えるうれしい機会を得ることができた。

ちなみに、MDおうめの公式Twitterによれば今回600人ほどのエージェントが参加。

当日はミッションディ初参加者向けのスタッフ引率ツアーも開催されるなど、とても満足度の高い1日になったと思う。

#MDおうめ お越しくださったエージェントの方々ありがとうございました！

日付が変わるまで後数時間ありますが、本日青梅市に600人ほどの方々がいらっしゃってくださり、現在トラブルや事故などの報告はないので皆さん無事に楽しく過ごせていただけたと思います。

ぜひまたお越しください。#ingress pic.twitter.com/2JqS0tbauc

— 【3/19】MissionDayおうめ2023【MDおうめ2023】 (@INGRESS_XF_Ome) March 19, 2023

最後に、今回深津が12のミッションに挑戦して獲得したメダルを紹介。イラストレーターでありエージェントでもある木野陽（@hinata_k）さんが手掛ける“青梅ちゃん”がとても印象的でどれもお気に入りだ。

これらMDおうめ用のミッションは現在の存在している。

ぜひ、興味のある人は青梅まで足を運んでもらいたい。

P.N.深津庵
※深津庵のTwitterはこちら

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