『エバーテイル』動画広告で誤解したままにするのは惜しい!チーム編成と戦略の妙を楽しめるRPG

2020-04-20 18:17 投稿

この記事に関連するゲーム ゲーム詳細

エバーテイル

動画広告でよく見る『エバーテイル』ってどんなゲーム?

ジグザゲームより配信中のスマートフォン向けRPG『エバーテイル』。

本作は、敵として登場するモンスターを仲間にし、最大8人(体)のチームを組んで戦うコマンドバトルRPGだ。

さまざまなアプリの動画広告などで見かけられることも多く、触ったことはないが名前は知っているという人も多いだろう。

App Storeでは120円(2020年4月時点では無料)、Google Playでは99円というお手頃価格で販売されている本作だが、値段に見合わずたっぷりと楽しめる作品となっている。

本記事では、『エバーテイル』のオフラインストーリーモードを中心に、本作の特徴やおもしろさのポイントを紹介していく。

ゲームの見どころ
・動画広告に騙されてはいけない
・戦いかたを考えるのが楽しい能動的バトル
・並び順を変えるだけで戦況が変化するチーム編成

動画広告に騙されてはいけない

先ほども触れた通り、『エバーテイル』はさまざまなアプリの動画広告に登場し、『ポケットモンスター』シリーズを連想させる広告内容に驚かされた人は少なくないだろう。

筆者もプレイする前は完全に『ポケットモンスター』シリーズのフォロワータイトルかと思っていたのだが、実際に触ってみるとまったくの別物であり、本作のバトルにはしっかりとした独自のおもしろさがあった。

本作は、動画広告によって誤解を与えてしまっているタイトルであるとすら言える(話題を呼ぶという意味では成功しているとも言えるが)。

20200409_エバーテイル (1)
20200409_エバーテイル (2)

▲草むらでエンカウントするモンスターを捕まえることができる、という点は確かに近いと言えなくもないが、バトルシステムなどのプレイ感は驚くほどに別物だ。

本作では、人やモンスター、いわゆる亜人種なども数多く登場するファンタジー世界を舞台に、不死の魔神“エターナル”が率いる軍に村を滅ぼされた少年が、魔神に対抗する力に覚醒し、世界を救うべく戦う物語が展開する。

あらすじを見てもわかるように、かなり王道な世界とストーリーが楽しめるため、“ザ・RPG”な世界に触れたい人にはうってつけのタイトルだ。

20200409_エバーテイル (3)
20200409_エバーテイル (4)

▲青い瞳の主人公が秘められた力に目覚めると瞳が赤くなる、といったド直球な王道要素も入っている。

20200409_エバーテイル (5)
20200409_エバーテイル (6)

▲モンスターを捕まえていくのがメインになるかと思いきや、ストーリーには人型キャラクターが多数登場し、味方になるキャラクターも多い。

そしてRPGと言えば、やはりゲームの要となるのはバトル。『エバーテイル』最大の魅力はここにあると言っていいだろう。

モンスターを捕獲できるというシステムがひとつの特徴であるのはもちろんとして、本作最大の特徴は、敵味方の行動順を決める“TU(タイムユニット)”とスキルを使うことで増減する“スピリット”、各キャラクターの持つスキルが生み出すバトルのメリハリ、そしてそれらが生み出すチーム編成の妙だ。

オートバトル機能も搭載されてはいるが、本作はどんな順番でスキルを使い、どの敵から倒していくか、といったバトルの采配をたっぷり楽しめるタイトルとなっている。

20200409_エバーテイル (7)

▲おもしろいバトルを楽しめるゲームが遊びたい、という場合は本作に触れてみる価値はある。

戦いかたを考えるのが楽しい能動的バトル

『エバーテイル』のバトルを特徴づけるひとつ目の要素は、敵味方の行動順を決めるTUの存在。

本作では敵味方のターンが分かれているのではなく、TUが0になったキャラクターが順番に行動を実行していき、選択した行動によってTUが増加し、つぎの行動までの待ち時間が発生するという流れになっている。

敵のTUが150残っている状態でTUが100増加するスキルを使えば、敵が行動をする前に再び行動順が回ってくるが、TUが150以上増加するスキルを使えばつぎの行動は敵の後に回ってくる、といった具合だ。

20200409_エバーテイル (8)

▲左下には各キャラクターのTUが表示される。画面右側に表示される各スキルに書かれている数値が、使用後に増加するTUの量だ。このほか、TUを増加させる“スタン”効果も存在し、行動順はバトル中に変動していく。

そしてもうひとつの要素は、スキルを使用することで増減するスピリット。

こちらはスキルを使うために必要なコストのようなもので、基本的にはいわゆる通常攻撃のようなスキルを使うことで増加し、特殊、あるいは強力なスキルを使用する際に消費していくことになる。

20200409_エバーテイル (9)

▲各スキルに表示されている“+1”、“-2”などの数字がスピリット増減量。貯めたスピリット量は下部に表示される。TUだけでなくスピリットの管理も重要な要素。

通常攻撃系のスキルでスピリットを貯め、スピリットを消費するスキルで一気にダメージを与えて敵を倒していくのがセオリーとなるのだが、強力なスキルも単純に火力が高いだけではないのがミソだ。

TUが一定以上ある敵に対してダメージが増加、毒状態の相手に対してダメージが増加、といった特効系のスキルや、場に出てから一定のTUが経過した後に使えるようになる時間経過系のスキルなど、キャラクターが火力を出すにはそれぞれ条件を満たす必要がある。

TU特効であれば敵のTUを増加させるスキルが、毒特効であれば毒を付与するスキルが、そして時間経過で使えるようになるものであれば、その前に倒されてしまわないように敵の攻撃からかばうスキルが重要になるなど、ここでチーム編成の重要性が増してくる。

20200409_エバーテイル (10)
20200409_エバーテイル (11)

▲通常攻撃と特効とでダメージはかなり変わってくるため、いかに特効を活かせるかがバトルの鍵を握る。

20200409_エバーテイル (12)

▲毒特効のスキルを持つキャラクターの多くは毒を付与するスキルも持っているが、同時に2体組み込んでおけば毒付与からの特効攻撃をすぐに行えるため、そのぶん敵をすばやく処理できる。

行動順を少しだけ後回しにするスキップのコマンドもあるため、手動操作では誰にどのタイミングでどのスキルを使わせるか、どのスキルを持つ敵から倒すべきか、といった選択が生まれ、考えて戦う楽しさを存分に味わえる。

敵もスキルによる特効ダメージを積極的に活用してくるため、ダメージを与えつつ、いかに相手の特効ダメージを受けないように(あるいは受けても有利に展開できるように)立ち回るかを考えて、TUやスピリットを管理しながら戦うのが『エバーテイル』におけるバトルの醍醐味だ。

こう書くと複雑に感じられるかもしれないが、キャラクター1体が持つスキルはそれぞれ2~4種となっており、数回使えば個々の立ち回りはすぐに理解できる。

20200409_エバーテイル (13)
20200409_エバーテイル (14)

▲特効系スキルは、効果を発揮できるタイミングでスキルや対象がハイライトされるため、見落としてしまうこともない。

20200409_エバーテイル (15)

▲敵をタップすれば相手のスキルも確認できるので、スキルの特性を見て倒す順番を考えれば、ガチャで入手するような強力なキャラクターがいなくても十分に戦っていける。

また、ここは好みが分かれるかもしれないが、オフラインストーリーではイベント戦などではオート機能が使用できず、手動で操作する機会も自然と増えるようになっている。

ストーリー内で仲間になるキャラクターや、道中で捕まえられるモンスターだけでチームを編成すれば、ボス戦などではギリギリの戦いが楽しめるので、バトルをしっかり遊びたい人はかなり楽しめるタイトルだ。

並び順を変えるだけで戦況が変化するチーム編成

先ほども触れた通り、本作のバトルではいかに特効スキルを活用するかが勝負の鍵を握る。

上手く特効ダメージを与えるためにスキルの組み合わせを考えてキャラクターを組み込むのはもちろん、チーム内でどのようにキャラクターを並べていくかもポイントのひとつだ。

『エバーテイル』では最大8体のキャラクターでチームを編成できるが、バトルで同時に戦うのは4体まで。

前に並べる4体は最初から場に出ているが、後ろ4体は味方が倒されるたびに順番に登場することとなる。

20200409_エバーテイル (16)

▲画面右上に表示されるのが控えキャラクターの数とつぎに登場するキャラクター。左上には敵方の控えメンバーが表示される。

このため、単純にスキルの相性がいいキャラクターを組み合わせるだけでなく、それらのキャラクターが同時に場に出るように並べることが重要となる。

バトルが終了すれば戦闘不能になったメンバーも含めてHPは全回復するので、最初から場に出すキャラクターを犠牲にして控えメンバーで本格的に攻撃する、といった戦いかたもできる。

20200409_エバーテイル (17)
20200409_エバーテイル (18)

▲HPを犠牲にしてスピリットを増加させるスキルで敢えてHPを減らし、味方を1体以上倒した敵への特効ダメージを与えるスキルを狙うのもアリ。

また、キャラクターによっては倒されたときに発動するパッシブスキルを持っており、こちらも考慮すると同じメンバーのチームでも並び順を変えるだけで戦いかたはかなり変わってくる。

20200409_エバーテイル (19)
20200409_エバーテイル (20)

▲同じモンスターであれば敵でも味方でも同様のスキルを持っているため、敵を倒す順番を考える場合にもリベンジ系スキルの存在は大きい。

こういった編成の妙を楽しむためには、選択肢となるキャラクターが複数必要になるわけだが、そこで登場するのがモンスターの捕獲だ。

オフラインストーリーでは草むらの中を移動するとランダムエンカウントが発生し、このバトルで遭遇した敵モンスターは捕獲して味方にすることができる。

20200409_エバーテイル (21)

▲捕獲するにはバトル中に捕まえるコマンドを使用するだけでいい。捕まえるコマンドはどの味方も使用でき、対象となるモンスターのHPを減らすほど成功確率が上がる。

20200409_エバーテイル (22)
20200409_エバーテイル (23)

▲モンスターによっては一定のレベルに到達することで進化し、ステータス上昇や新たなスキルの獲得など、能力が強化される。

キャラクターはストーリー進行やイベントバトル、ガチャなどでも獲得できるため、モンスターの捕獲は必須要素というわけではないが、スキルの組み合わせが重要なだけに、とりわけ序盤は積極的にモンスターを捕まえていくといいだろう。

また、モンスターも含め各キャラクターには武器やアクセサリーを装備させ、能力を補強することもできる。

キャラクターと武器はバトルを重ねることで経験値を獲得し、レベルアップしていくので、気に入ったキャラクターや武器をコストなしでも成長させられる。

20200409_エバーテイル (18)r

▲ただし、チームにはコスト上限があり、キャラクターと武器の合計コストを上限内に収めないといけない。

20200409_エバーテイル (26)

▲コスト上限はイベントバトルなどでプレイヤーランクを上げていけば上昇する。

オフラインストーリーのバトルは捕獲したモンスターだけで戦っても、育成を進めたり戦いかたを工夫すれば十分に戦い抜ける。

むしろガチャなどのキャラクターを抜きにして戦えばなかなかにスリリングなバランスのバトルが楽しめるので、ガッツリとバトルを楽しみたいのであれば敢えて縛りプレイ的な遊びかたに挑んでみるのもいいだろう。

バトル好きがマイペースに楽しめるRPG!

とにかくバトルを楽しみたいという人にオススメな『エバーテイル』。

本作はオフラインストーリーのほか、オフラインストーリーをクリアーした後に開放されるオンラインストーリー、いわゆる曜日クエストなどを含むイベントクエスト、そしてリアルタイムの対人戦などコンテンツも豊富だ。

20200409_エバーテイル (25)

▲“トレーナー道場”では、詰め将棋のように特定の状況でのバトルをクリアーすることで、ストーリー冒頭で仲間になるビリドラを覚醒(スキル追加)させるために必要なビリドラや、ガチャに使用するソウルストーンが手に入る。

基本的にはソロプレイでじっくり遊べるタイトルになっており、無料で、あるいは100円前後の金額を払ってダウンロードしたのであれば、オフラインストーリーだけで十二分に元は取れるだろう(無料なら元も何もないが)。

オンラインストーリーやイベントクエストではスタミナを消費してクエストに挑戦することになるが、オフラインストーリーにはスタミナの概念がなく、好きなだけ遊ぶことができる。

外出の自粛が求められるいま、家にこもってじっくり遊ぶタイトルを探しているのであれば、本作を触ってみてはいかがだろうか?

エバーテイル

対応機種iOS/Android
価格無料(アプリ内課金あり)
このゲームの詳細を見る
ジャンルRPG
メーカーZigZaGame Inc.
配信日配信中
コピーライト

Amazon人気商品ランキング 一覧を見る

最新記事

この記事と同じカテゴリの最新記事一覧