『逆転オセロニア』いちこ(お泊まりスクープ)/世界のザキヤマが独断と偏見で選ぶ推し駒`s 【FILE215】
2024-07-13 19:00
2019-10-24 19:00 投稿
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逆転オセロニア
ドーモ、世界のザキヤマです。
今回は、2019年10月19日に開催された、“オセロニアンの戦 2019”九州地区予選の様子をお届けしていきます。
“オセロニアンの戦 2019”は、12月14日に行われる『逆転オセロニア』最強のプレイヤーを決める大会。“戦”としては5回目の開催となります。
本イベントでは、全国6都市で開催する予選を勝ち抜いた上位プレイヤーによるトーナメントバトルを予定。予選では使用禁止駒の数を増やすなど昨年からルールが変更されたこともあり、例年以上の激戦が予想されました。
その初回の予選となった九州会場の様子をお伝えします。
⇒“オセロニアンの戦2019”公式サイト ⇒大会ルール |
会場となったのは、天神クリスタルビル。参加者は84名、対戦数は7回となりました。
見事予選を勝ち抜き、地区大会決勝トーナメントに駒を進めたのは、以下の4名。
【九州大会決勝トーナメント進出者】
1位:コノハ選手
2位:かね選手
3位:たいぴーえん。選手
4位:つまようじ選手
コノハ選手 VS つまようじ選手
先攻:コノハ選手
後攻:つまようじ選手
コノハ選手は正月蘭陵王トップの神デッキ、つまようじ選手はシーラーザードトップの耐久デッキ。
コノハ選手は2手目にハルアキを十字に、つまようじ選手は定石通り2手目にシーラーザードを設置。
コノハ選手は金色フギン&ムギンをF3に設置する好調な打ち回し。対するつまようじ選手はブリュンヒルデでオーバーロードし、シーラーザードによる回復量を増やしていきます。
コノハ選手は順調にダメージを与えていきますが、つまようじ選手のシーラーザードや弁財天による回復でHPにあまり差は見られない状態。続いてつまようじ選手は辺にデメテルを使用。麒麟によるバフも手伝って大きくHPを回復していきます。
中盤まではよく見る展開でしたが、コノハ選手が弁財天のとなりのD1にあえてブライダル・ウンディーネを打ってから流れが一変。盤面を確保しつつダブルコンボ導線を構築し、ジークフリートで40000近い大ダメージを与え勝利を掴みました。
先攻:つまようじ選手
後攻:コノハ選手
つまようじ選手はデネヴトップの竜デッキ、コノハ選手は闘化アレスリーダーのリペアデッキ。
コノハ選手はXに打たれたアラジンとランプを返してカミュを設置。つまようじ選手は手駒に貫通がいなかったこともあり、手痛いダメージを返されてしまうことに。
コノハ選手はこの後も罠スキルを効果的に使い、最終的に闘化アレスの吸収でフィニッシュ。決勝戦に駒を進めました。
かね選手 VS たいぴーえん。選手
先攻:かね選手
後攻:たいぴーえん。選手
かね選手は闘化サマー・ヒカキソトップ、たいぴーえん。選手は正月蘭陵王トップの神デッキ。
かね選手は納涼メフィストトップのように長期戦を想定した編成。闘化イシュケを十字に打ち、リッチを辺に置く順調な攻めを披露します。
対するたいぴーえん。選手は辺に金色フギン&ムギンを打ってダメージを底上げ。続けてB3にアルベルダを打つ進行を選択します。
終盤まではかね選手がやや有利な流れに見えましたが、たいぴーえん。選手はジークフリートのコンボをエンデガで発動させ10000以上の大ダメージを与えることに成功。初戦を制しました。
先攻:かね選手
後攻:たいぴーえん。選手
かね選手はシエンティアトップの神デッキ、たいぴーえん。選手は闘化アレストップの魔デッキ。
たいぴーえん。選手はハロルドを辺に設置。かね選手は回復スキルで高いHPを保ちつつ、シエンティアの毒ダメージを徐々にアップ。たいぴーえん。選手はやや苦しい展開となります。
終盤、長く潜伏していたハロルドが、かね選手のアイドル・アンナプールナによる複数枚返しでようやく発動。闘化アレスのリペアで復活したカミュの罠も同時発動し、かね選手は大ダメージを受けます。
しかしアイドル・アンナプールナの防御スキルが効果的に働き、かね選手はフィニッシュを逃れることに成功。第2戦を勝利しました。
先攻:たいぴーえん。選手
後攻:かね選手
お互い闘化ラニをトップにした殴り重視のデッキ。双方の手駒に序盤からランドタイラントがいることもあり、激しい殴り合いが展開されました。サマー・ブランジェッタ、闘化ブランジェッタを打ち合うシーンもあり、ミラーマッチの様相を呈することに。
かね選手はゾノバ3体とジェンイーで大ダメージ。たいぴーえん。選手の手駒にもジェンイーが訪れますが、コンボ導線の構築が難しく、フィニッシュには届かず。こうしてかね選手が決勝に駒を進めました。
コノハ選手 VS かね選手
先攻:コノハ選手
後攻:かね選手
コノハ選手は暗黒竜デッキ、かね選手は闘化シエンティアトップのデッキ。
コノハ選手はシエンティアの毒を黒鱗で大幅軽減。中期戦を見越して十字打ちを選択します。続けてドゥンラーを辺に打ち、毒ダメージをさらに減らします。
コノハ選手はコンボ導線を探りつつ、闘化リンドやアイドル香蘭の捕食でHPを回復。かね選手はルキアを使うものの、引き出されたのは貫通捕食のキングムスタバ。結果的に妖猫の罠を解除されてしまうことになります。
続けてコノハ選手は、ガル・イーラで竜鱗を重ねる鉄壁の守りを展開。かね選手はマーテルの防御でしのぎつつも苦しい展開です。
最終的には、コノハ選手が闘化シェンメイによるダブルコンボで40000以上のダメージを叩き出しフィニッシュ。1戦目を勝利しました。
先攻:かね選手
後攻:コノハ選手
かね選手は闘化ラニトップ、コノハ選手は闘化アレストップの罠デッキ。
コノハ選手は要所要所で最適な罠を選びつつプレイ。一方のかね選手は闘化ブランジェッタ、ジェンイーが控える好配牌です。
コノハ選手はカミュと妖猫で大ダメージを返すことに成功。これをアレスで復活させ吸収でHPをリードしつつ、つぎのターンも罠でダメージを返し見事勝利。
こうして九州会場の勝者は、コノハ選手に決定しました。
九州予選を制した、コノハ選手(文中:コノハ)にお話をうかがいました。
【コノハ選手:プロフィール】
予選戦績:7戦7勝
ランク:313
クラス:ダイヤモンドマスター
公式戦歴:20348勝
プレイ歴:1307日
※取材当時
――九州地区トーナメント、優勝おめでとうございます! 今日の手応えはいかがでしたか?
コノハ ありがとうございます! 完璧でした。思い通り描いたとおりに運ぶことができました。
――今回の“戦”には、どのような準備で臨みましたか?
コノハ じつは“オセロニアンの戦”の出場は初めてだったんです。応募がはじまったときから都合がつくかぎり、属しているチームの仲間たちと練習を重ねました。
──3回目の全国大会(オセロニアンの祭典、オセロニアンの合戦)出場となりますが、お気持ちはいかがでしょうか?
コノハ 本当にうれしいですね。でも、2回とも決勝までは進めていないので、いまは通過点と思っています。
──予選はどういったデッキで挑戦されたでしょうか?
コノハ 闘化ラニトップで進化ジェンイーを入れた、HP25000くらいの罠多めの魔デッキです。
──闘化ラニと進化ジェンイーのセットは鉄板ですが、そこで罠を組み合わせるのはめずらしいですね! どういった意図に基づいての構築でしょうか。
コノハ どんなデッキでもある程度立ち回れるという読みでした。罠はミサト、カガリ、イヴェットですね。闘化ブランジェッタとサマー・ブランジェッタは召喚という点で被ってはいますが、これはどちらかが引ければいいという考えです。同じように似た性能のアラジンとエンデガも入っていますが、もし初手に来てもリリースすれば問題ありません。練習を重ねた結果、ほかのデッキよりこの組み合わせがいちばん効率的でした。
――それでは壇上でのデッキメイクですが、本大会の禁止駒を受けて意識された点をお聞かせください。
コノハ 去年は納涼メフィストリーダーが流行りましたが、今年は禁止されています。そのため、似た性能の闘化シエンティアや闘化サマー・ヒカキソが多いと読みました。そして、それをメタった暗黒竜もチラホラいるのではないかと。なので、そういったデッキたちを相手に立ち回れるという点をとくに意識して構築しました。
――コノハさんを速攻竜の名手と評価する方も多いですが、今回はチョイスされなかったのでしょうか?
コノハ 最近はとくに暗黒竜が好きなんです。速攻竜よりも有利と感じています。とくに黒鱗スキルを持つアルイーナルが強いですね。予選も7戦目に関してはレート的に問題ないと思ったため、暗黒竜を使いました。
──同じ黒鱗ですと闘化アークワンもいますが、こちらは採用されなかったのでしょうか?
コノハ 検討していましたが、アルイーナルのほうがよかったですね。アルイーナルはバフ倍率こそ最大1.2と低いですが、呪いの軽減倍率が大きいので被ダメージを減らしやすいんです。そもそもコスト180ですと序盤からガンガン削ることが難しいので、どうしてもゆったり立ち回ることになります。そうなると、そこまでの火力は必要ないんですよね。
──決勝戦もかなり余裕をもって立ち回っていましたよね。盤面をしっかり取ってからダブルコンボで大ダメージを狙うという。
コノハ そうですね。ああいった戦いかたが前提となります。
──闘化アレスをトップにした罠デッキはどういった理由で採用されたのでしょうか。
コノハ いちばんの理由としては、罠をたくさん入れると、ほかのデッキの自由度が跳ね上がるという点ですね。予選で使っていた魔ラニデッキは、いろいろな駒を編成していて決勝だと使えないので。とはいえ、闘化アレスデッキもかなり強いと思います。
──それでは、決勝戦で暗黒竜デッキ⇒闘化アレスデッキという順番を選んだ理由はなんでしょうか?
コノハ 準決勝で闘化サマー・ヒカキソデッキを使われていたので、一か八かで毒に有利な暗黒竜を使いました。結果的には大成功でした。2戦目ですが、お相手からすればもう後はありません。となると、竜は使えない。
──竜が出てこないと読み切った理由をお聞かせいただければ。
コノハ 言ってしまえば、竜は魔デッキには有利に立ち回れますが、神単などにはかなりメタられやすい性質があります。なので、僕の残ったデッキを考えるとどうしても使いにくいんですよね。ただ、仮に速攻竜が出てきても、有利になりやすい状況を作りたいと思い、2戦目は闘化アレスを選択しました。
──準決勝の2戦目、ブライダル・ウンディーネを弁財天の隣りのD1に打つシーンがありました。見たことのない打ちかたですが耐久相手への定石なのでしょうか?
コノハ いや、知らないです(笑)。
──解説の高梨さんからは「即出しだったので、事前に決めてあったのかもしれない」というコメントがありましたが(笑)。
コノハ 完全に初めてでした(笑)。勉強しなきゃ……とは思っているんですが、耐久は当たったら大体負けてしまうんですよ。めちゃくちゃ苦手です。準決勝1戦目は結果的に勝つことができましたが、試合開始時には「あっ、終わったな」と感じていました。D1打ちは恐らくお相手も対抗策を知らなかったことが幸いして、最終的に盤面を取れたのだと思います。
――それでは東京の決勝戦に向けて、意気込みをお願いします!
コノハ 時間の許す限りほかの地区の大会も研究しながら、いちから練習してデッキを練り直します。目指すは優勝です!
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