『逆転オセロニア』いちこ(お泊まりスクープ)/世界のザキヤマが独断と偏見で選ぶ推し駒`s 【FILE215】
2024-07-13 19:00
2018-08-13 21:12 投稿
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逆転オセロニア
ドーモ、世界のザキヤマです。
今回は、2018年8月11日に開催された、“オセロニアンの戦 2018”の東北地区予選の様子をお届けしていきます。
“オセロニアンの戦 2018”は、10月6日に行われる『逆転オセロニア』最強のプレイヤーを決める大会。“戦”としては4回目の開催となります。
本イベントでは、全国6都市で開催する予選を勝ち抜いた上位プレイヤーによるトーナメントバトルを予定。その1回目の予選となった東北会場の様子をお伝えします。
(1)スイスドロー方式(予選)
(2)対戦盤面はすべて通常マス
(3)駒封印の採用(予選決勝トーナメント・全国決勝のみ)
スイスドロー方式とは、対戦が終わる毎に各選手の試合結果を集計し、対戦成績が近い選手同士がマッチングする方式。勝利数とレートポイントが高い順に、ランキング形式で集計されていきます。
具体的には、初戦のみランダムでマッチングを行い、2戦目以降は集計した対戦成績に基づき、マッチングシステムで対戦相手を選出していく形です。
なお、マッチングシステムへのアクセスは、会場にてQRコードを使用、ブラウザ上で可能となっています。
【初戦】
・ランダムマッチング
【2戦目以降のフロー】
1、全員の対局が終了するまで待機
2、結果集計後、マッチングが決定
3、マッチングシステムに従い席移動&対戦
以下、くり返し
これまでの“戦”でのオーソドックスな勝ち筋である“制限時間内にできるだけ勝数を重ねる”という戦いかたを意識する必要はないため、回復耐久をはじめとした、これまで使用を避けられがちだったデッキが台頭することも十分に予想されます。
これまでの“戦”とは異なり、対戦はすべて通常盤面によるもの。これにより回復マス、ダメージマス、属性強化マスによるランダム性が排除され、純粋な総合力を発揮しやすいルールとなっています。
予選決勝トーナメント、全国決勝では、駒封印のルールを採用。これは各選手が使用禁止とする駒を申告し、対象となった駒がお互い使えなくなるというものです。
【例1】
A選手⇒アズリエル
B選手⇒アギラ
両選手 使用禁止駒:アズリエル(進化前、進化、闘化)、アギラ(進化前、進化)
※ニューイヤー・アズリエルをはじめとした、性能が異なるアズリエルは使用可。複数の季節限定バージョンが存在する駒はそれぞれを指定する必要アリ
【例2】
A選手⇒ナンディ
B選手⇒ナンディ
両選手 使用禁止駒:ナンディ
実際の戦いでは、ベルゼブブ、ファヌエルなど、戦局をひっくり返せる可能性のある駒を指定する選手が多いことが予想されますが、果たして……? こちらも今大会の見どころのひとつとなっています。
⇒詳細なルールは公式サイトにて |
会場となったのは、仙台駅付近にあるTKPガーデンシティPREMIUM仙台東口。
見事予選を勝ち抜き、地区大会決勝トーナメントに駒を進めたのは、以下の4名。
【東北大会決勝トーナメント進出者】
佐々木@白黒企業選手(予選1位/以下、佐々木選手)
kiiva@淫画選手(予選2位/以下、kiiva千種)
らきら選手(予選3位)
コパ@淫画・零千種(予選4位/以下、コパ選手)
佐々木選手 VS コパ選手
【封印駒】
佐々木選手:ベルゼブブ
コパ選手:ヘイラン
先攻:佐々木選手
後攻:コパ選手
佐々木選手は蘭陵王リーダーの混合デッキ、コパ選手はシーラーザードトップの耐久デッキ。
佐々木選手は竜多めの編成となっており、通常攻撃依存のコンボに積極的につなげていきたい姿勢。対するコパ選手はシーラーザードを早々に辺に付け、長期戦の構え。
コパ選手は開幕からファヌエルが見えており、召喚駒のエスペランサで守りを固めることに成功。猛攻によりHPを減らされてしまいますが、回復マス生成を活かし、徐々に持ち直していきます。
佐々木選手は手駒がうまく巡ってこなかったこともあり、導線確保に苦労する形に。しかし終盤、ギリギリのタイミングを見計らい、アズリエルとベルーガをつなげ大ダメージ。しかし直前のオーフェルのデバフもあり、惜しくも決定打とはならず。
続いて、コパ選手はフレデリカで相手への回復を毒ダメージに変換。最終的にはHP差で勝利しました。
先攻:コパ選手
後攻:佐々木選手
コパ選手は進化ヨシノトップの魔デッキ。佐々木選手はスパルムトップの毒デッキ。
先攻のコパ選手は2手目にルキアを使い、スパルムの出現を遅らせることに成功。続けて辺にリッチ、アズリエルを置き、初手のヨシノと相まってリードを獲得。最終的には、アズリエルをレイファでつなげてフィニッシュ。決勝戦に駒を進めました。
kiiva選手 VS らきら選手
【封印駒】
kiiva選手:ファヌエル
らきら選手:ルキア
先攻:kiiva選手
後攻:らきら選手
kiiva選手はベルゼブブトップの魔デッキ、らきら選手は闘化ムーニアトップの神デッキ。
先攻のkiiva選手は風車に打つことでベルゼブブを早々に使える打ち回しを選択。
らきら選手はベルゼブブが見えていることもあり、ブライダルウンディーネによるX打ちを実行。しかしkiiva選手は発動を優先し、A2にベルゼブブを使用。
らきら選手はベルゼブブの呪いがムーニアとフェリタ&プティに、さらにつぎのターンにムーニアに呪いが被るというきびしい状態。フェリタ&プティは放流するものの、火力のためにムーニアを捨てられない事態に。
続いてkiiva選手は闘化アゲハを使用。これをらきら選手がアルーシャで直接返したことで、HPを大きく減らされてしまいます。加えてkiiva選手のイヴェットに対して、手駒の関係上、特殊ダメージ持ちを使わざるを得なかったこともあり、罠によってダメージを返されてしまうことに。こうして第1戦はkiiva選手が先取しました。
先攻:らきら選手
後攻:kiiva選手
らきら選手は蘭陵王トップの混合デッキ、kiiva選手は闘化デネブトップの竜デッキ。
金色ルゥをX打ちしたkiiva選手に対し、らきら選手は盤面を重視。続くkiiva選手はアラジンとランプの召喚やランドタイラント、呂蒙により大幅にバフをかけたうえで、らきら選手の導線を的確に封じつつフィニッシュ。決勝戦に進みました。
kiiva選手 VS コパ選手
【封印駒】
kiiva選手:ファヌエル
コパ選手:ベルゼブブ
先攻:コパ選手
後攻:kiiva選手
コパ選手は蘭陵王トップの混合デッキ、kiiva選手はデネブトップの竜デッキ。
コパ選手は初手にブライダルウンディーネを設置。対するkiiva選手は金色ルゥのX打ちで迎え撃ちます。
コパ選手は竜相手には効果を発揮しないサマー・ピリキナータを見事にブラフとして使い、続いてトゥーミエを設置。罠を巧みに使いこなし、第1戦を勝利しました。
先攻:コパ選手
後攻:kiiva選手
コパ選手はシーラーザードトップの耐久デッキ、kiiva選手はヨシノトップの魔デッキ。
コパ選手はハロウィン・ナンディのオーバーロードからの風車を選択。kiiva選手はヨシノを初手で放出せず、ダメマスB生成コンボを活かす構えを見せます。
中盤からは盤面を取りつつの熾烈な読み合いが展開。コパ選手はスクナヒコナやアルキメデスの回復マス生成を活かしつつ立ち回ります。
kiiva選手は盤面を重視しつつ、終盤にヨシノを使用。コンボのダメマス生成も手伝い優位を確保します。
最終的にはアズリエルと金色リッチの働きもあり、コパ選手のHPをまくってkiiva選手が勝利。1対1の状態となりました。
先攻:kiiva選手
後攻:コパ選手
kiiva選手は正月蘭陵王トップの神デッキ、コパ選手さんはヨシノトップのデッキ。
kiiva選手は初手にブライダルウンディーネの設置に続き、ジゼルをX打ち。召喚駒のバフも合わさり、オキクルミで大きくリードを奪うことに。
盤面はコパ選手優勢ではあるものの、kiiva選手はつねにコンボ導線を切らさない動きを実現し、最終的にはジークフリートをリンガットにつなげフィニッシュ。
こうして、東北地区大会の勝者は、kiiva選手に決定しました。
東北予選を制した、kiiva選手(文中:kiiva)にお話をうかがいました。
【kiiva選手:プロフィール】
予選戦績:5戦5勝
ランク:294
クラス:ダイヤモンドマスター
公式戦歴:12689勝
プレイ歴:509日
※取材当時
――東北地区トーナメント、優勝おめでとうございます! 今日の手応えはいかがでしたか?
kiiva:前準備が足りなかった、というのが正直な感想です。じつは、長いことプレイしている内に、モチベーションが下がり始めていた時期だったこともありまして。“戦”への出場は「もう一度、持ち直せれば」という目的が大きかったです。なので、ここまでの結果を残せるとは思っておらず。自分がいちばん驚いていますね……。
──前準備にはどれくらい時間を使えたのでしょうか?
kiiva:時期的に仕事が忙しかったこともあり……。“戦”の午前中にチームメンバーに調整に付き合ってもらったくらいですね。ただ、先月のカップ戦が“戦”と同じようなルールでしたので、ほぼ同じデッキを使いました。A駒の調整は、Twitterをベースに皆さんのデッキを参考にさせていただきました。
──限られたお時間の中での施策にも関わらず、結果につながったことは本当にすごいと思います! 決勝戦で戦ったコパ選手とは、同じチームの仲間とうかがいました。チームは何名くらいいらっしゃるのでしょうか?
kiiva:約10名くらいですね。
──メンバーの方たちとは、ふだん練習を重ねていらっしゃるのでしょうか?
kiiva:はい、Twitterを通じて、日頃から『オセロニア』を楽しんでいます。
──特別な準備はされていない、ということでしたが、それでも平時からかなりやり込まれているのでは?
kiiva:以前に比べれば……、ですが、そうですね、現状でもかなりプレイはしています。長く遊んでいるゲームですし、すぐに投げ出すということはないですね(笑)。予選落ちでしたが、“戦”には前回も参戦していますし、盛岡の宴では壇上の一歩手前までいきました。
──盛岡の宴では、やはり……?
kiiva:はい、オセロトスで惜しくも(笑)。
――予選のスイスドロー方式を受け、意識した戦法はありますか?
kiiva:決勝の場以外でも回復耐久が使いやすくなるというのが、これまでとの大きな差と感じました。とはいえ、自分自身が回復耐久──というか、オセロが得意なほうではないので、回復耐久を使わず、満遍なく確実に勝てるデッキをチョイスして挑んだつもりです。
──得意ではない、とのことですが、決勝戦第2戦では、コパさんの回復耐久に勝利されていますよね。
kiiva:先月7月くらいまでは、ランカーでクラスマッチをやらせていただいてたので、回復耐久への知識は少なからずはあるのかと……。あと、後攻だったこともあり、運よく盤面を取れたのかな、と思います。
──あの戦いで使われた進化ヨシノリーダーのデッキですが、やはり回復耐久も想定した作りだったのでしょうか?
kiiva:準決勝で、コパさんが回復耐久を使っていたので、出てくることは確実にわかっていました。駒封印の後に組み直したので、即席ではありましたが……。パっと思いつく対抗策として、敵用ダメージマスを生成できる金色リッチを採用しました。ヨシノのダメマス生成コンボも合わせ、後攻ならばワンチャンあるかなと。この2枚を軸に構築した形です。
──ヨシノは中盤以降に使われましたが、ダメマス生成を活かすために、敢えて温存しておいたのでしょうか?
kiiva:そうですね。ヨシノは、後半の削りで使うもよし、途中でダメマス生成をガンガン使う形など、さまざまな用途を想定していました。たとえば、相手がスクナヒコナを序盤で捨てた場合など、マスを上書きをできない状態ならば、無理矢理コンボを使ったほうが勝てる場合もありますので。自分は、後手番のとき、中盤までヨシノは持っておくようにしています。
――決勝戦で指定した封印駒・ファヌエルの意図を教えてください。
kiiva:みんな当たり前のようにベルゼブブを指定すると考えていました。ただ、自分もベルゼブブをピックしてしまうとおもしろくないな、ということでファヌエルを選びました。「平和な『オセロニア』がしたい」、そのひと言でございます。
──(笑)。
kiiva:あちらがベルゼブブを選んでくれれば、自分はファヌエルを選ぶ。そうすれば、昔懐かしき『オセロニア』ができる。という意図でやりました。
──その2駒が使えない状態だと、引きの強さに左右されにくい戦いになりますよね。では、kiiva選手としては、ベルゼブブとファヌエル、強いて言えばどちらが危険だと思いますか?
kiiva:不確定要素で勝敗が決まる、という点では、その2駒は同じなのですが……。出された後に、運以上に盤面のジャマをしつつ、それを消さないとコンボ導線が残ったままというファヌエルのほうが個人的には危険ですね。また、自分がベルゼブブトップのデッキを使っていたこともあり。こちらは最悪ミラーになってしまっても、プレイングで回避できるとは考えています。
──封印駒ですと、準決勝第2試合で、らきら選手がルキアを指定されていましたが、どのように感じましたか?
kiiva:ぜんぜん想定してなかったです……。前準備ができていなかったこともあるのですが、ルキアを封印された場合、代理で入れられる駒はもっとあったと思います。ただ直前でとなると、なかなか難しいものがあって……。想定外の封印駒が来ると戸惑ってしまうことは今回わかったので、決勝戦ではもっと煮詰めておきます。
──ベルゼブブとファヌエルは、封印駒の筆頭候補ですものね。ほかの封印駒は、何を想定されていましたか?
kiiva:そうですね……。たとえば回復耐久相手だと、封印するものがハッキリと指定しにくい。強いて言えば、アルキメデスでしょうか。ただそこまでの影響があるかと、自分としては微妙と思っています。あと、準決勝第1試合でコパさんがヘイランを封印駒に指定しましたが、あれは相手選手の得意な駒を知っていたからなんですよね。なので、筆頭はベルゼブブとファヌエルということは前提で、それ以外の場合だとべつの読み合いが出てくるかもしれません。
──壇上に上がるのは誰しも強豪選手ですから、事前に「あの人は○○が得意だ」という情報があれば、プレイヤーメタのような形で封印駒を指定するケースもありそうですね。
――それでは東京の決勝戦に向けて、意気込みをお願いします!
kiiva:自分の実力自体は、昨年の“戦”ファイナリストの方々には遠く及ばないと感じています。ですが、東北予選を勝ち抜いた以上、そんなことは言っていられません。全力で自分の力を出し切って、行けるところまで行きたいと思います!
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