『ブレフロ2』6体の新ユニット“荒境に響く正義”シリーズが登場! メインストーリー“第八章”も追加に
2018-10-25 18:05
2018-07-14 00:00 投稿
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ブレイブ フロンティア2
2018年8月9日に開催される“ブレフロ音楽祭”。『ブレイブ フロンティア』シリーズの音楽をオーケストラ、バンド、歌、さらに映像つきで楽しめるイベントになっている。
今回は、『ブレフロ』シリーズの楽曲を手掛け、今回の音楽祭にも出演する伊藤賢治氏と橋本彦士氏のおふたりに、楽曲制作に関わるエピソードや音楽祭で注目しているポイントなどのお話をうかがった。記事の最後には、ブレフロ音楽祭のチケットプレゼントもやっているので、行きたい人は要チェック。
伊藤賢治氏
●代表作
『ロマンシング サ・ガ』シリーズ、『パズル&ドラゴンズ』など多数。
橋本彦士氏
●代表作
『ときめきメモリアルGS3』、『イノセント・ブルー』など多数。
――まずはじめに『ブレフロ2』の楽曲を手掛けることになったきっかけを教えていただけないでしょうか。
橋本彦士氏(以下、橋本) 私は、『ブレフロ1』の立ち上げのときからメインコンポーザーとして参加させていただいているので、そのご縁になりますね。
伊藤賢治氏(以下、伊藤) 僕のほうはオファーをいただいてという形になります。もともと、今回の音楽祭でドラムを担当する羽入田新さんが僕の後輩なのですが、『ブレフロ1』で『ロマサガ』コラボを開催した際に、高橋さん(『プレフロ』シリーズプロデューサー、エイリム代表取締役社長)や橋本さんをご紹介いただいたのがきっかけになります。
――楽曲制作中に印象に残っているエピソードなどがあれば教えてください。
橋本 今回はイトケン(※伊藤氏の愛称)さんをはじめ豪華なスタッフが一堂に会して制作にあたっていただいたので、その事自体が心に残っています。自分がファンである方々にお願いして、曲を作っていただけるというのがうれしかったですね。
レコーディングの際も、ものすごい面子が並んで次々とレコーディングしていく光景が壮観でしたね。楽譜の書き方やレコーディングの手法もみなさん各々違っていて、とてもお勉強させていただきました。
――楽曲を作る際にとくにこだわった点があれば教えてください。
橋本 前作の『ブレフロ1』では、英霊たちや背景の絵に主眼を置いて作っていたので荘厳で絵画的だったのですが、今回は世代が変わり新しい若者たちが冒険に出るということで、“若者たちの冒険”をイメージして作りました。
伊藤 まずは橋本さんがこれまで作ってきた楽曲の雰囲気を尊重しながら、それに沿うような感じを主軸に置きました。ただ、そこに自分らしさを出さないと意味がないので、オリジナリティを出すことも意識しています。そのふたつのバランスをすごく考えて作りましたね。
――では最初に『ブレフロ1』の曲を聞いてから曲を作っていったと。
伊藤 そうですね。感覚的にですがそこから流れを掴んで。橋本さんとは同世代で、通ってきたところは似ていますし、お話していてもそう感じたので、“自分の好きなものは橋本さんも好きに違いない”と信じて作っていきました。
――作曲中におふたりでやりとりされたことは?
伊藤 とくになかったですね。
橋本 イトケンさんでしたら、世界観をお伝えすればよいものを作っていただけると信じていたので、お任せしていました。
――高橋社長から楽曲に対して要望が入ることはあるのでしょうか?
橋本 毎回ありますね。世界観や楽曲にこだわりをお持ちですし、僕の仕事は高橋さんの世界観を作るサポートをすることだと思っているので、“高橋さんの作りたい世界観ってどういうものなのか”をよく話し合っています。
伊藤 僕はいまのところ特になく、かなり自由に作らせていただいています。
ひとつうれしかったことがあって、バラガンのテーマを作ったときに、獅子の咆哮、雄叫びをイントロなどでホルンのフレーズを強調して作ったんです。
僕はこのことをお伝えしていないのですが、この前のブレ生で高橋さんがこの曲を紹介する際に同様のことをお話していたのを見て、自分と同じように感じてくれたこと、届いていたことがわかってとてもうれしかったです。
――なるほど。『ブレフロ2』はスマホでプレイするゲームですが、作曲の際は、スピーカーとイヤホンどちらを想定した音楽を作るのでしょうか?
橋本 僕は立ち上げ当時からスマホの内臓スピーカーは音量のチェックだけで、どちらかというとイヤホンで聴いていただくことを想定しています。
伊藤 スピーカーであっても、iPhoneやAndroid、さらに機種によって違いもあって何を主眼に置けばいいのかわからない時代なので、自分の楽曲を「いい曲だね」と感じてくれるのであればそれでいいのかなと。どう鳴らしてもいいと伝わる楽曲のよさを出していくしかないのかなって開き直りましたね(笑)。
――出力する媒体によって、音ってそこまで如実に違うものなのですか?
橋本 そうですね。例えば、ハンディタイプのスピーカーだとベースの音が聞こえなかったりするので、それに合せると楽曲が委縮してしまったりしますね。
伊藤 昔の話ですが、僕がスクウェアの時代はバブルなこともあって、音楽にオーケストラが入ったり、録音環境もすばらしい場所で行い、いい音で録音するんです。
でも結局、音が出てくるところはテレビのスピーカーなのでそれ用にミックスするんですが、当時はそのギャップを含め、色々な思いはありました(笑)。
橋本 90年代の真ん中くらいまでは、いわゆる14インチくらいのテレビが子ども部屋にあってそれでゲームを遊ぶ方が多かったんです。そのテレビの音が独特で、会話音が持ち上がるように作られているので音楽を聞くには適さないんですよね。そういうところでのギャップは私も感じました。
でもそのころから開き直って、自分の環境で作ったものが完成形であると割り切って作れるようになりましたね。
――ちょっと話が変わるのですが、ふだん作曲をされている作業環境を教えていただいてもよろしいでしょうか?
橋本 私は、PCはMacで、Logic(ロジック)というソフトを使っています。23年くらい使っているのでほかのには変えられないですね。あと、飼い猫がいて、よくチョロチョロしているのですが、それを見ていると和みながら作れます(笑)。
伊藤 じつは昨年まではiMacを使っていたのですがこれがご臨終されまして……いまは取り敢えずですが、MacBook Airを使っています。ソフトは時期によって変えているのですが、現在はLogic(ロジック)です。マックブックエアーですとそこまで容量があるわけでないので、Logic(ロジック)のデフォルトの音源しか作れないのですが、意外と工夫でなんとかなっています。
橋本 使っているソフトが同じなのは初めて知りました(笑)。音楽家どうしで話すときって音楽の話はあまりしないので。
――どのような話をすることが多いのですか?
伊藤 お酒の話とか雑談ですよね。このお店はおいしいから今度行きましょうとか。音楽やゲームなどの深い話はせずに日常的な話をします。
――音楽祭が開催されることを聞いたとき、率直にどう思われましたか?
橋本 『ブレフロ1』から準備期間含めて5年くらいやってきましたので、皆さんのお力を借りてようやく願いが叶って感慨深い気持ちです。立ち上げ時は、予算やら何やらあって打ち込みでやっていたのですが、生オーケストラで聞いてみたい、という曲を作ってきたので、とてもうれしいです。
伊藤 生々しいお話になってしまいますが、音楽単独、しかもオーケストラでというのは非常に予算がかかりますし、ビジネスとして捉えるとなかなか実行に移しにくい部分はあります。
でも高橋さんは、そこをひょいと踏み越えてくれて、本当に音楽が好きなんだなと思いました。ずっと前からやりたいという意思は感じていて、オーケストラとバンドの融合も含めて、頭の中で構想していたのがよくわかります。
今回、橋本さん含めてエイリムさんのサウンドチームにとっての大事な舞台を、縁の下的なサポートができればうれしいなと思います。
――音楽祭で演奏される曲の中で注目している曲はどれですか?
橋本 あえて私が楽しみにしているものをひとつ挙げるとすれば、『ブレフロ1』の楽曲メドレーです。久々に聴く曲がメドレーになっているので、懐かしい気分になれるのではと思っています。
伊藤 個人的にはTAMAYOさんの楽曲をCyuaさんが歌う曲がどうなるか楽しみですね。
それから曲ではないのですが、ゲームでしか聞こえなかったものがオーケストラになったときのサウンドチームのスタッフの皆さんが感動している表情をチラッと見てみたいです。自分も昔、自分の楽曲をオーケストラのレコーディングをする際に震えてしまったので、そのときの感動を体験している様子を見たいなと。
――今回の音楽祭では音楽だけでなく映像もいっしょに楽しめる内容とのことですが、どのような部分に期待していますか?
橋本 ゲームでは音楽と絵がセットですが、コンサートになると分離されがちです。それが、今回は背景で映像が流れることで、ある意味ゲームをプレイしているような気持ちで豪華な演奏を楽しめる点がうれしいですね。舞台上での演出と組み合わさって、演奏がどう科学変化していくのかがとても楽しみです。
伊藤 映像をつけることじたいがひとつの演出に入ると思うんですよね。アーティストの映像つきのコンサートだと、たとえばリハーサル風景や出演者同士の会話などの場面があってそこから盛り上がって1曲目へ……というような。エンターテインメントのような演出があればおもしろいと思います。
ゲーム画面と曲を合わせて、というのはもうどんなところでもやられているので、そこ以外の部分での楽しませかたを期待したいです。
※エイリムスタッフ情報
今回の音楽祭で流れる映像の中には、現時点のゲーム内で使用されていないこの音楽祭のために用意した描き下ろしイラストも登場するとのこと。
――出演者の方々のトークコーナーはあるのですか?
橋本 あります。
伊藤 本当はトークだけで30分くらいほしいんですけどね。
橋本 高橋さん、それ想定しています(笑)。イトケンさんもしかしたらトーク時間長くなるかもしれないって。
伊藤 どれだけネタを仕込んでいこうか考えています(笑)。
橋本 はっちゃけていただけたら(笑)。今回演奏する会場、そして音楽祭と聞くと、かしこまった気持ちになってしまうかと思うのですが、全然そんなことないのでお気軽にきていただきたいです。
――それは楽しみがさらに増えますね。では最後に、音楽祭に来るファンの皆さまへひとことお願いします。
橋本 ひと言では収まらないのですが、『ブレフロ1』の曲も演奏しますし、豪華ゲストもお迎えして、いろいろな要素を詰め込みつつも、ひとつひとつ細かいところにいたるまでエイリムのスタッフのみんなが丹精込めて作り上げています。きっと忘れられない体験ができると思うので、ぜひぜひ皆さん足をお運びいただければ幸いです。
伊藤 では僕は逆にひと言で。来ればわかるさ!
ファミ通Appでは、魅力たっぷりなブレフロ音楽祭のチケットを抽選で5名にプレゼント。応募フォームから必要項目を入力して応募しよう。
【開催日時】
2018年8月9日19時~21時30分(18時開場)
【会場】
東京オペラシティ コンサートホール
対応機種 | iOS/Android |
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価格 | 無料(アプリ内課金あり) |
ジャンル | RPG |
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メーカー | エイリム |
配信日 | 配信終了 |
コピーライト | (C)Alim Co., Ltd. All Rights Reserved. |
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