【新作】ストアレビューで絶賛されている『ねぇ、君を救わせて。』は一度始めると続きが気になって辞められないサスペンスアドベンチャーだった

やがて大きな陰謀に巻き込まれる……!?

人気カジュアルスマホゲーム『神経衰弱できるもん　おすしやさん』などを手掛けたクオリアシステムズから、先日iOS版が配信されたスマホアプリ『ねぇ、君を救わせて。』。Android版も6月末に配信予定となっている。

本作は、LINE風のメッセージアプリを使ったサスペンスホラーアドベンチャーで、シナリオやシステムがおもしろいと評判で、現在Apple Storeのレビューでも高く評価されている、いま話題のスマホゲームだ。

今回は、そんな本作をプレイしてみたので、インプレッションをお届けしよう。

ゲームを開始すると、入院中の主人公のもとに、友人たちからあるメッセージが送られてくる。

その友人たちは、孤島“碧キ島”という宝探しのイベントに参加しているようだが、どうやら様子がおかしい。入院中の主人公はメッセージを通じて、そんな友人たちと会話し、迫る危機から彼らを救っていく。

友人たちが先に進むほど深まる謎。いったい何に巻き込まれてしまったのか、メッセージを読み解き解決に導こう！

SNSを使い友人たちをサポートせよ！

本作は、チャットウィンドウで友人たちと通話をする形式でストーリーが進んでいく。

宝を探しに行ってしまった友人たちが、主人公に助けを求めてメッセージを送ってくるので、プレイヤーはそれを読みながら現状を把握していかなくてはならない。

友人のメッセージには、3つ選択肢の中から選んで返事ができる。返事によって、Very good、good、badといった評価があり、相手の好感度につながっていく。

もちろんそれだけでなく、プレイヤーの返事によって、友人たちを危険にさらしてしまうこともあるので、選択は慎重におこないたい。

基本的に選択肢は、危険を回避するようにアドバイスするような返答がよさそうだ。

宝探しをしている友人たちからは、小説の挿絵のように現地の写真なども送られてくる。これがリアリティがあり、想像力を掻き立たせてくれる。

最初は宝探しを楽しんでいた友人たちだが、そのうち、謎の建物を発見したり、無人島と思われていたはずの島に人がいて襲われたりと、徐々に命の危険にさらされていく。

早く帰ってきてほしい主人公だが、どうやら今回参加した3人の友人たちはどうしても宝を持ち帰りたいようだ。なぜ？

そこまでして、宝を手に入れたい理由とは？　そしてそんな危険な島へ、友人たちを連れてきたのは誰なのか？　プレイヤーはその場にいるわけではなく、見ることしかできないからこそ、先の展開が読めずハラハラドキドキする。

一度読みだしてしまえば、その先もどんどん読み進めたくなること間違いなしだ。

絡み合うストーリーを読み解いて事件の真相に迫れ！

本作でメッセージのやり取りができるのは、何も宝探しにいった友人だけではない。

たとえば、歴史に詳しい図書館司書や、警察に勤める先輩、母や弟など。島から送られてきた情報を、こういった人々の手助けを借りて解析していくのだ。

メッセージの返信は、ある程度の時間が立つことで送られてくるものと、これらほかの友人とのやり取りを進めることで送られてくるものもあるので、ストーリーが進まないと思ったらほかの友人たちもチェックしてみよう。

また、一見関係のなさそうな主人公家族とのやりとりも注目したい。

どうやら主人公の母は仮想通貨を始めて大損していたり、父は謎の人物と取引をしているようだ。家族の異変に気付いた弟が入院する兄の代わりに真相を追うのだが……。

まるで関係ない出来事が別の場所で展開しているように思えるのだが、それらすべてのストーリーがだんだんと真相に迫るたびにつながっていく。少しづつ点と点が線になっていく様子が快感！　これが本作のおもしろいところなのだ。

マルチエンディング！ハッピーエンドはひとつだけ

本作はサスペンスホラーなので、恐怖をあおるような演出も多い。

だからといって、グロテスクなシーンが出てくるというわけでなく、文字や写真だけで精神的にプレイヤーを追い込んでくるのだ。

それも、危険な目にあうのは主人公ではなく、メッセージの先にいるキャラクターたち。こちらがいくら忠告しても受け入れなかったりとメッセージでしかやりとりができない主人公のもどかしさをプレイヤーも追体験できる。

メッセージは、3択になっているので、プレイヤーの発言次第で物語は分岐する。その中にはもちろんバッドエンディングも含まれており、キャラクターたちが悲惨な結末を迎えることも……？

しかし、本作ではバッドエンドを迎えてしまったとしても、重要な分岐点付近まですぐに戻してくれて、さらになぜ間違えたのかというヒントもくれるという親切設計となっているので安心してほしい。

基本的にバッドエンドが各キャラクターにたくさん用意されているので、エンディングのコンプリートを目指したいときは、あえて危険そうな選択肢を選んでいくというのもアリだ。

なお、選択肢であがる好感度はエンディング到達には影響せず、ヒントや特典に影響するようだ。周回時には好感度を持ち越しできるようなので、まずは自分の選びたい選択肢を選んでどんどんストーリーを進め、全員のハッピーエンドを目指してみよう。

ルートによっては、もやっとしてしまうエンドも用意されているが、それでも含めて楽しめる。さらに本作は、今後もストーリーの更新が行われていくとのことなので、引き続き楽しめそうだ。

単なる宝探しに出かけたはずの友人たちは、かつて島で起きた殺人事件現場に遭遇し次第に大きな陰謀へと巻き込まれていく。彼らを救えるのは、あなたのメッセージだけ。臨場感のあるかれらの物語をぜひ手助けしてみてはいかが？

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