【夕刊】席替え

2015-12-15 20:00 投稿

 

【担当者のヒトコト】

satoruri128600

なんだか今日は会社が騒々しい。フロアの中を、あわただしく人々が往来し、声を出している。ふだんは比較的静かなフロアなので、「このざわめきは、師走だな~」なんてしみじみしていたら、どうやら今週末、フロアごと引越しをするようだ。そりゃ~騒々しいわ。師走、あんまり関係ないし!

よくよくまわりを見ていると、ほかの部署の人々は、みんな大量に段ボールを持ってきては、荷物まとめたり、ゴミを捨てたりしている。でも、ファミ通App編集部の人間は、まだ誰も荷造りをしていない。みんないつものように席について、粛々と仕事にはげんでいる。仕事熱心なのか、それとも腰が重いのか。引っ越しは間近だと言うのに、みんな大丈夫なのだろうか?

ところで今回のフロアの引っ越しにともない、席替えが行われるらしい。“席替え”……なんだか、ノスタルジックかつ、甘美な響きのあることばではないか。

学生時代、“席替え”といえば、運動会や体育祭などと言ったUR級のイベントとはもちろん格差があるものの、定期的に行われるイベントのなかでは、わりとワクワク度の強いイベントだったと思う。席替えってさ、期待と不安が織り交ざったイベントよね。今となっては、「別に誰が隣になったっていいじゃんか。どうせ授業受けてるだけで隣とくっちゃべる機会なんてほとんどないんだし」と一蹴できるが、ただ目が合っただけで恋に落ちる多感な時期に、隣が誰の席になるのかって超重要なことだった。

「あの人と隣になれたらいいな」
「でもでも、もし本当に隣になったときに“ゲ、コイツか”って思われたらどうしよう」

ただ隣になる人ってだけで意識せざるを得ないのよ。逆にそのくらいのことで意識されちゃうんだから、学生って大変だよな。

と、さもしった風に語ってみたが、実は私自身の席替えの思い出に、そういった甘い要素は何もない。今回、この記事を書くにあたって、席替えに関する甘いエピソードのひとつでも思い出そうとしたが、本当に何も思い出せなかった。強がるのはやめよう、思い出せないのではなく、そもそも私にはそういうエピソードはないのだ。

そういうのはクラス・カーストの最高位に所属する人間たちが楽しむもので、私のように「人間界の男児とは相容れぬ仲よのう」などとこじらせていた子どもは、いかに先生の目が届きにくいところに位置どれるかだけに全精力をかけ、席替えのくじを引きにいっていた。意外とその精力があったせいか、常に窓際をキープできていたんだけどね。

でも窓際が嬉しいのも、学生のときでもう終わり。社会人となった今、本当に窓際に配置されないようにだけ気を付けながら、席替えに臨もうっと。

(さとるり)

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