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『ガンダムクロスウォー』いままでにない新たなTCG&アプリを!開発の秘話 [前編]

2015-11-06 12:00 投稿

TCGとアプリ同時開発の苦労る

実際のカードを使っての対戦はもちろん、アプリにカードを登録して離れた場所にいるプレイヤーとの対戦もできる画期的なカードゲーム『ガンダムクロスウォー』。リアルカードのシリーズ第1弾の発売直後であり、アプリ版のリリースが目前に迫るいま、開発のカギを握る下元学氏、副島雄一氏、井手隆介氏の3人に本作の制作背景や裏話を伺った。

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『ガンダムクロスウォー』とは?

リアルでもスマホでも、まったく同じルールで遊ぶことができる次世代のトレーディングカードゲーム。リアルのカードは、2015年10月16日から構築済みスターターデッキ、30日からブースターパック、自販機ブースターが発売中。従来のトレーディングカードゲーム(TCG)同様に、デッキを組んで実際にカードを使って対戦することが可能だ。

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▲遊ぶためには、まずリアルのカードを購入しよう。
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▲リアルのカードで、通常のTCGと同じように遊ぶことができる。

本作の特徴は、すべてのカードの裏面にシリアルコードと二次元バーコードが印刷されているところ。このシリアルコードを公式アプリに読み込ませることで、アプリでいつでも、どこでも、対戦できるようになるぞ。アプリは日本を含めたアジア13地域で展開を予定。アジア中のライバルと言語の壁を超えて対戦できるだけでなく、アプリだけの対戦モードを準備されている。

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▲MS、キャラクターなど、多彩なカードが用意されている。これらを組み合わせて、自分だけの最強のデッキを構築するのだ。
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▲各カードの裏面に、シリアルコードと二次元バーコードが。
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▲カードを読み込ませてアプリに登録すれば、リアルのTCGとまったく同じルール、同じ感覚でアプリでも対戦が楽しめるというわけ。

開発者インタビュー

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【写真左】
株式会社ライズカンパニー代表取締役
『ガンダムクロスウォー』ディレクター
井手隆介氏(文中は井手

【写真中央】
株式会社バンダイ カード事業部 『ガンダムクロスウォー』総合プロデューサー
下元学氏(文中は下元

【写真右】
株式会社イルカアップス取締役COO
『ガンダムクロスウォー』開発プロデューサー
副島雄一氏(文中は副島

リアルとアプリの融合

――まず、『ガンダムクロスウォー』における御三方の役割をお教えください。

下元 私は本作の総合プロデューサーを務めさせていただいています。私はもともバンダイナムコエンターテインメントで『エースコンバット』など家庭用ゲームの開発をしていましたが、その後バンダイに移りました。そこでTCG(トレーディングカードゲーム)の開発の手が足りないということで、TCGユーザーだった私が急遽デジタル開発からアナログ開発へと異動し、幅広くTCGを作り続けています。今回、ひさしぶりにデジタル開発に戻るという形になります。

副島 アプリ開発会社のイルカアップスにて開発プロデューサーとして、全体のプロジェクトマネジメント、クオリティコントロール、アサイン調整をしています。

井手 弊社はイルカアップスさんとともに、本作のアプリの開発協力をさせていただいておりまして、私はディレクターとして開発に参加しています。

――イルカアップスさんとライズカンパニーさんに、アプリの開発を依頼することになった経緯は?

副島 もともとバンダイさんとイルカアップスで、あるアプリの開発をごいっしょさせていただいたことがありまして。そのとき「下元さんがアプリを開発できる会社を捜している」という話を伺ったんです。開発ラインの状況確認や、中心となるディレクターを誰がやるのかというのは非常に大切なポイントなので、今回は私が役員を務めますライズカンパニーさんを協力会社という形で迎えて、開発が始まりました。

下元 井手さんがオンライン運営と開発の経験が豊富とうかがって、本作でぜひ力をお借りしたいと思いました。

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リアルとデジタルを同時に行う苦労

――本作の企画が立ち上がったきっかけをお聞かせください。

下元 TCGが日本に来てから20年経ちますが、15、6年前に某有名タイトルの影響で国内のユーザー数が爆発的に増えました。そのとき遊んでいた少年たちはいま20代後半から30代になっていて、ライフスタイルが変わっています。大人になると周りに対戦できる相手や場所を探すのに、ハードルが高い部分があります。そういった問題を解消したいと思ったのが、すべての始まりですね。

――アプリありきではなく、「気軽にどこでもだれとでも遊べるものを作ろう」というコンセプトがキーだったわけですね。

下元 最初にコンセプトありきで企画がスタートして、「何を作ろう?」となったときに、『ガンダム』という強力なIPで勝負したいなと。

――バンダイさんはデジタルカードゲームを製作されていて、そのアプリ版なども配信されていますが、運営のノウハウはある程度あるというわけですよね。

下元 『プロ野球 オーナーズリーグ』からはじまるネットカードダスの運営で、ブラウザゲームの運営ノウハウは蓄積しております。昨今の流れでユーザーさんがアプリに移ってきているので、最近ではネットカードダスもアプリの運営に移ってきています。しかし、ブラウザゲームのアプリ版を出すのではなく、完全に最初からアプリで出すというのは新しいチャレンジですね。

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――リアルのカードと同時にアプリの開発を行う本作は、どういった流れでゲームを制作されるのでしょうか?

下元 ほかのデジタルゲームと同様、初めにゲームとしてのコンセプトを固めます。今回はカードゲームのルールを株式会社ORGにご製作いただいて、それをデジタルに起こしていくという形でアプリを制作しています。なので、じつは開発は4社体制ですね。

――開発時は最初からアプリの運営をすることも前提としてあったと思いますが、アプリ用にルールやゲーム遊びかたを考慮されたりはしたのでしょうか?

下元 その点は、大いに考えたうえで作っています。世の中のカードゲームの多くがアナログでリリースした後に、そのデジタル版を出すパターンが多いのですが、アナログでの遊びをデジタルに移植すると、ゲーム自体がどうしても間延びしてしまう傾向にあるんです。

――そうなんですね。

下元 具体的に言うと、カードゲームではプレイヤーが交互にターンを進めていき、自分のターンのときにも相手が何かできるルールが一般的です。それをデジタルに移植するとなると、自分のターン中に相手の行動意思を確認する通信が発生し、ゲームのテンポが損なわれます。本作ではゲームのテンポを重視し、相手のターン中に介入できる要素をなくし、代わりに相手のターン中に起動する“カウンターカード”で駆け引きのおもしろさを補っています。

井手 アナログゲームはユーザーどうし向き合って遊ぶものなので、行動の意思があるかないかは、阿吽の呼吸で伝わるのですが、アプリではそれを伝えられないので、アプリでの遊び様を優先してORGさんにゲームルールを設計してもらっています。

――新しい形でTCGをリリースするというところで、開発はかなり苦労されているわけですね。

副島 いちばんのポイントはアナログのゲームの開発の工程と、デジタルゲームの開発の工程がかなり異なっている点です。たとえば、アナログゲーム側だとルールを修正すればそれに応じて出てくるほかの修正にも順次対応すればいいのですが、デジタル側だとひとつ修正が入って、それに応じる修正が5、6個入ると、ぜんぶが仕様変更になり、慌ただしくなってしまう。かと言ってそれを解決しないとアナログゲームが成立しないというジレンマを解決しながら進めていく必要がありました。

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世の『ガンダム』ゲームに埋もれない特徴を

――いま現在リリースされているガンダムのゲームは多く、かなりの数があります。そんな中でリリースされる『ガンダムクロスウォー』ですが、この作品ならではのウリをお聞かせください。

下元 企画を立ち上げた際に念頭に置いたのが”戦略性で人と競う『ガンダム』カードアプリを作ろう”ということです。『Gジェネレーション』シリーズや『ギレンの野望』シリーズといった戦略で遊ぶゲームはあれど、戦略を駆使して人と競い合うゲームというのは少ないんです。まして、それがスマートフォンで、本格的なリアルタイム通信での戦略対人バトルを『ガンダム』でやれるとなれば、注目する人は多いのではないかと。

――言われてみると、戦略で人と競うガンダムのゲームは少ないかもしれません。

下元 それから、ユニットカードのイラストが”リアルかつ戦場感”のあるテイストになっている点も特徴です。ガンダムのイラストは非常に多くありますが、本作の場合はまずコンセプトとして”戦場絵”というものを意識しました。ユニットのイラストに名も無き一般兵を登場させたり、機体の破損や爆発シーンなどを描いて、戦争感を推しています。

――イラストは描き下ろしですか?

下元 モビルスーツのイラストはぜんぶ新規の描き下ろしで、パラレルを除いた4段階あるレアリティの1番目上と2番目のものはすべて戦場絵になっています。モビルスーツは単独で描かれることが多いのですが、本作ではリアルな戦場を表現するために、あえてモビルスーツをカードの中央に描かず、戦場の1シーンを切り取った描写にしたりしています。

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――たしかに珍しい構図が多いですし、物凄い描き込みですね。

下元 おかげさまでユーザーさんからも高い評価をいただいております。カードゲームには”イラストアド(イラストアドバンテージ)”という、強さに関係なく「俺のカード、カッコいいだろ?」というような意味合いの言葉があるのですが、ありがたいことに本作は「イラストアド、すげえ!」と言ってもらっています(笑)。

――コレクションしたくなるカードは強みになると。

下元 本作にはもうひとつ特徴があって、ガンダムキャラクターを”Live2D(イラストやマンガなどの2D画像を、 2Dの持ち味を保ったまま、立体的に動かす技術)”で動かすという試みをしています。これまでの『ガンダム』ゲームにはない本作で初めて実現する取り組みです。アプリリリース時には、セイラ・マスがLive2Dで動きます。

――カードのキャラクターが動くのですか?

井手 ナビゲーションキャラクターといって、アプリ内でルールを説明してくれたり、ゲームのTipsを表示したりする際につねに画面にいるキャラクターです。そのキャラクターがタッチに反応してくれたり、特定のセリフをしゃべったりします。

下元 サンライズさんご監修のもと、セイラさんの動き、表情、髪の堅さといった細部までこだわっています。セイラさんの有名なセリフも収録していまして……。

セイラ「それでも男ですか、軟弱者!」

下元 こういった感じのニーズにも応えています(笑)。

井手 セリフがゲーム内のメインメニューに表示されますので、タッチしてみたり、しゃべるのを待ったりと、セイラさんだけでもいろいろと楽しめます。かなりの数のモーションを用意していますし、ユーザーさんの指の動きにキャラクターが追従もしますので、楽しんでいただけるかと。

――セイラさん以外にも、ナビゲーションキャラクターはいるのでしょうか?

下元 ユーザーの皆様の反応を見つつですが、新商品が出るごとにナビゲーションキャラクターも追加していこうと思っています。現時点では2016年1月発売予定の第2弾で『鉄血のオルフェンズ』のヒロイン、クーデリア。それと、先日事前登録が2万人を突破した記念として約束していたクェス・パラヤを、同じく2016年1月の構築済みスターターデッキ『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』の参戦に合わせて実装する予定です。

――基本的にナビゲーションキャラクターは女性なんですね。

下元 最初は世の需要に応えようかなと思い、女性キャラクターになっています。もちろん、おじさんも出したいと思っていて、渋いところを狙っていますよ(笑)。

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※『ガンダムクロスウォー』いままでにない新たなTCG&アプリを!開発の秘話 [後編]

ガンダムクロスウォー

ジャンル
TCG
メーカー
バンダイ
配信日
Android版は11月中旬予定、iOS版は未定
価格
無料
対応機種
iOS、Android

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