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【東京インディーフェス】ゲーム投資家目線で見るインディーゲーム開発とは?

2015-05-08 21:15 投稿

なかなか聞けないゲーム投資家のお話

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2015年5月8日から秋葉原UDXで、“東京インディーフェス2015”が開催されている。このイベントは、インディーゲームクリエイターたちが作ったコンテンツの展示や、クリエイターたちによるカンファレンスが行われるイベントだ。

本日8日はビジネスデイということもあり、かなり濃いワークショップが多く開催されていた。その中でも、ユーザーたちがあまり耳にしないであろう、ゲーム業界と投資家についての話“インディー開発におけるクリエイティビティとビジネスのバランスとり”というワークショップに参加してきたので、その内容をお届けしていこう。

このワークショップの話者はInflexion Point Capital社のKevin Lim氏、弁護士のRaymond Psonak氏、Wizcorp社CEOのGuillaume Hansali氏、サイバーエージェントクラウドファンディング Makuake CEOの中山亮太郎氏、Skyland Ventures代表パートナーの木下慶彦氏の5名。ゲームニュースでは目にしない名ばかりだが、簡単に説明すると、投資家たちとゲーム産業弁護士という組み合わせだ。

彼らが話した内容、それはゲーム投資家目線で見るインディーゲーム開発。

まず彼らが語ったのは、現在のインディーゲーム開発時において投資を受けることのメリットとデメリット。メリットは、マネジメントの専門家である投資家たちにお金のコントロールをしてもらうことができるというもの。ゲーム作りが得意な人で、マネジメントも得意というケースは稀有だ。そこを補えるようになるという。デメリットは、投資家からお金を借りると、定期的に投資家に開発進捗などの報告義務が生まれるというもの。これをデメリットととるかどうかは人によりけりだろうが、人の下につきたくないからという理由で個人でインディーゲームオフィスを立てた場合は、これは意外と大きなデメリットとなるだろう。

続いて、彼らが語ったのは投資を決めるときに、彼らはどこを見るのかというもの。彼らにとってゲームへの投資というのは2種類あるという。ひとつは、ゲームコンテンツそのものへの投資、もうひとつはゲーム会社への投資。ゲームコンテンツへの投資では、当たり前ながらそのアルファ版やプロトタイプを見て判断するという。しかし、意外だったのがゲーム会社への投資を決めるときにチェックするポイント。彼らは、これまで会社が作ってきたコンテンツや、会社の経歴などを見るということだが、これまでにリリースしてきたコンテンツのダウンロード数にはあまり注目しないという。理由は「ダウンロード数というものは瞬間的なものだから」というもの。言われてみればその通りだが、日本のゲーム開発会社はそこをプッシュすることが多い印象を受ける。大事なのは、ダウンロード数ではなく、あくまでもKPI(重要業績評価指標)なのだそうだ。

また、彼らはクラウドファンディングについても語る。「専業ではなく、空き時間などを利用してゲーム開発を行っている人たちが、コスト削減のためにクラウドファンディングを利用するのはいいことだと思う。それにより開発期間が大きく短縮できるだろう。また、クラウドファンディングが大手投資家の目につき、そのコンテンツが評価されれば、さらに大きな投資を受けられるという可能性もある。なので、先の幅を広げるためにも有効な手法だ」。

最後に、ワークショップ参加者からの質問を受ける場面で「インディーメーカーに100万ドル融資するとなった場合、みなさんはメーカーにこのお金をどのように利用するようにと告げますか?」という質問があがった。その答えはさまざまで、木下氏が「優秀なクリエイターの雇用に使うべき」と答えれば、Guillaume氏は「半分を広報に利用し、残り半分でクリエイターを40人ほど雇用。クリエイターたちには4人1チームとなってもらい、それぞれにプロトタイプを作ってもらう」という具体的な案を述べる。また、中山氏は「ゲームは通常のWebコンテンツと違って、優秀なエンジニアがいればいいものが作れるというわけではないし、優秀なエンジニアを雇って早く開発を終わらせるのがベストとも言えない。なので、現時点ではわからないとしか言えない」と慎重な発言をしてみせた。

一般ユーザーにとって投資家との接点というのはあまりない話だが、現在はキックスターターというプログラムもあり、一般ユーザーでも投資家の一員になれる環境が生まれつつある。何かのきっかけで興味あるコンテンツがキックスターターを行っていたら、少し考えて参加してみてはいかがだろう。

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