【マイクラ攻略-匠への道-】第9回 お城を作ろう!

2014-12-09 18:52 投稿


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お城を作ろう!

洋風の城は、マイクラ建築においてもっともポピュラーな巨大建築物といえる。数ある建築物の中でも、お城は『マインクラフト』の世界観に合ったモノで、他機種版のチュートリアルワールドなどでは最初から作ってあったりと、初心者にも比較的ハードルが低く、それっぽく見せやすい部類の建築物だ。

小規模な自宅作りに慣れてきたら、そろそろ大きめの自宅……いや、もう“本拠地”と言っていいレベルの、自分だけの秘密基地を建設すべく、奮闘していきたい。

門構えで圧倒しろ! 城門は城の顔

城といえば、まずは城門城壁。そもそも、城というものは敵の襲撃を想定して作られていたり、その巨大さが城主の威厳となることが多いので、城壁にはいままでに作ったような家の壁とはケタ違いの高さが求められる。

というわけで「よし、まずはだな!」と思って作り始めたはいいが……

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▲試しに城の裏側に作ってみた、平坦な壁。味気なさMAX。

一生懸命、ブロックをひとつひとつ積み上げていき、「ふう……あとは入口のところにたいまつでもセットすれば完成かな」と思ってカメラを引いてみたときの絶望感これである。がんばったはずなのに「やだ、何これ……」感が待ったなしであり、手で口を押さえながら涙目でTNT火薬をセットし始めるのもやむを得ないが、ちょっと待ってほしい。

こうした、全面が平坦な石壁はものすごい素人臭がするが、門柱や城壁の端部分を凸らせて、それ以外を凹らせると、なんだか急に玄人臭が漂い始める。

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▲門には木のフェンスを利用して上げ下げ型の門を、壁は階段ブロックを上手く利用して段差をつけていこう。

これが城作りにおけるテクの1つ、「凹凸は正義」。とにかく表面が平坦になることを嫌い、凸凹を心がけて立体的な表面を形作っていく。

このとき、“柱”を意識すると、よりよいものになる。城門の両サイドに大きい柱を作り、1階と2階の間にも横に1本、梁のようなものを通しておくイメージで作ると、それっぽくなるだろう。城壁の上部分も、平らではなく「凹凸凹凸凹凸」……こんな形が鉄板だ。

なお、写真の城は一応、窓のようなものを作ってはいるが、戦争時に要塞としての役目を果たすべく作られた城の場合、敵の侵入を容易にしてしまうため、こういった窓は、まず、ない。リアリティ重視な人は、やや高所に覗き窓のような小さい穴を付ける程度にしておくといいだろう。

城らしさの演出には欠かせない名脇役、尖塔と渡り廊下

中世風のお城を特徴付ける要素として、“尖塔”(せんとう)がある。これは、読んで字の如く、尖った塔で、お城のシルエットを思い浮かべたとき、「そういえば、屋根が尖った塔のようなものがあったな」と感じる人も居るだろう。

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▲尖塔は作りすぎてもアレだが、シルエットを考えると、城内の建物に最低ひとつは作っておきたい。

しかし、尖塔の美しさは頂点への反りのカーブにある。マイクラにおける曲線の建築は難易度が高く、基本的にドット絵で曲線を描くのと同じ仕組みなので、完成度を高めるためには建築物自体をもっと巨大にして、使用ブロック数を増やすしかない。だが、いきなり完成度の高いものを求めると、城どころか尖塔の途中だけで力尽きる可能性も大なので、まずは、ある程度の大きさで妥協してみよう。

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▲小さいサイズだと、遠くから見る分にはいいのだが、近付いてみると「屋根の上に墓石作っちゃったのかな?」という感じに。

さて、もうひとつの特徴が、渡り廊下だ。
中世の城は日本の城と違い、複数の建物、特に高所にあるものが廊下で繋がっているような構造をしていることがある。王位継承権を持った隠し子を幽閉しておく離れの塔……と聞けば、なんとなく想像できるのではないだろうか。

単に石ブロックで作った橋のようなもので繋げてもいいのだが、ここも意外と重要なポイントとなる。高所に架かる渡り廊下となると、ついつい色気を出して眺めがいいように視界が広くとれる作りにしてしまいがちだが、それっぽく見せるには、あえて隠したほうがいい。

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▲奥が離れの塔の小部屋。ここは距離が長いほうが見た目的に迫力があるのだが、そうすると今度は城を囲む城壁がものすごい長さになるという弊害が……。

柱を多めにして、窓も決して大きく作らない。「景色をもっと見たいのに」という気持ちをじらせて、柱と柱の間から見える景色を際立たせるのだ。パンチラは、なかなか見えないからこそ価値がある。

さて、ここでは窓が多く並ぶわけだが、ここで役立つのが城作りにおけるテクの1つ、「困ったら逆階段」。階段ブロックを逆向けに設置することで、上部が丸くなった中世風の窓を作ることができる。

この窓も、先述のように使用ブロック数を多くすることで窓の曲線のクオリティを上げることができるが、曲線にしようとすればするほど窓が巨大になってしまうため、悩みどころだ。

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▲窓の一例。左が最小サイズだが、次はもう右のような巨大窓になってしまう。

城の窓全般にいえることだが、窓ガラスは使わないほうがいい。実際の城もそうなのだが、マイクラではとくにガラスの斜線のテクスチャが自己主張しすぎて、城の景観を損ねることが多いからだ。

階段ブロックは、ほかにもさまざまな使いかたができる。写真のように窓の下部分も階段にすることで、窓部分がやや内側に作られているように見せることもできるし、部屋の中心に作った大きな柱の上部に逆使用することで、どっしりとした安定感を演出できる。

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▲見上げたときにしか分からないという、匠のこだわり。

最後に、城に何かアクセントが欲しいという人にオススメなのが、ツタ(Vines)だ。

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▲壁面や窓周辺にチョチョッと貼り付けるだけで古城感がアップしまくり。

ツタをどんな感じに分布させるかは難しいのだが、古い建物にだけ貼ったり、城の隅に大きい木でも植えた後、その周辺の壁面にだけツタを多めに貼っておくと、リアリティが高まる。

いかがだったろうか。今回、室内に関しては特に紹介していないが、元がファンタジーRPGのような世界観なこともあり、外側にさえ気をつければ、中は石造りで普通にデザインするだけで、なんとなく城内っぽくなるものだ。強いていえば天井を高くして、全体的に薄暗くすることを心がけるといいかもしれない。

さて、次回は……洋風に対する我が国の文化でもある、和風建築のアレコレについて迫ってみたい。

(著者/夢崎)


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