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【WWDC 2014】最新バージョンiOS 8発表! その全貌とは?

2014-06-03 05:40 投稿

Apple発表会にクローズアップ!

日本時間6月3日(火)午前2時より、例年通りAppleの開発者向け発表会WWDC(World Wide Developers Confrence) 2014が開催された。ソフトウェア関連の発表がメインとなるWWDC。そんな今回のカンファレンスでは、噂されていた通りiOS 8の発表があるのではないかという憶測のほか、先だって新型タブレット端末SurfacePro 3を発表したMicrosoftに対抗してハードウェアも発表するのではという憶測も飛び交い、例年通りの期待が寄せられるものとなっていた。では、その実はどうだったのだろうか?

開発者たちが喜び乱れるほどの大進化!?

WWDC 2014では、OS XなどAppleに関するもの全般の発表がなされたが、ここではスマートフォンデバイスに関連する情報のみをピックアップしてお届けしよう。

iOS 8

・通知センターに追加機能
これまで、通知センターは一方的に情報を通知してくれる機能であったが、これが双方向的なものに。通知バーで表示されたメッセージを下に引き下げれば、そのまま入力画面が表示され、そこでメッセージに対してのリアクションが取れるようになる。たとえば、iMessageがテキストチャットを受信したという通知が表示されたら、その通知を引き下げることで、そのままそのテキストチャットへの返信が可能に。また、Facebookのフレンドが新しいポストを行ったという表示がなされたら、通知バーから「いいね!」を押したり、コメントを残したりといったことが可能になる。また、この通知に対してのリアクションはロック画面中にも行えるという。パスコードロックをしていた際もこの動作が行えるのかは、現時点では不明。

・Safariを強化
iPad環境下でのSafariのタブ機能に新機能を追加。そのときに開いているタブを鳥瞰図として一覧表示させられるようになる。

・タスク画面に追加機能
ホームボタンをダブルクリックすることで開くタスク画面(稼働中のアプリがスクロール表示される画面)上部に、最近コンタクトを取った人一覧(通話やメールなどで連絡を取った人たち)が表示されるように。また、そこから直接通話やメッセージなども送れる。期待されていた、稼働中タスクの一括終了は実装されなかった。

・iPadでのメール環境
iPad限定の機能。作成中のメールをプルダウンすることで作業を一時中断し、メールの閲覧が可能に。作業を再開する場合は、画面下部に収まったメール作成のタブをタップすればいい。また、そのほかにもいくつか細かいUIの変更が加えられる。

・検索機能(Spotlight)の強化
Spotlightとは、iPhone内のデータを検索する機能。画面上部ではない位置を引っ張り下げることで、画面上部に表示される検索ウィンドウだ。この機能の強化は、OS Xの新バージョンにも追加されるもの。検索精度、速度が上がるほか、そこに調べたいワードを入力することでWikipedia検索もできるようになる。

・QuickTypeの実装
シンプルに述べれば、スゴイ予測変換機能。文脈から次にくるワードを予測するだけでなく、ユーザーの言葉使いのクセを学習し、フォーマルな文章とプライベートな文章をも使い分けられるという。その精度は不明だが、日本語入力にも対応。

・新機能Continuity
Macの新OS、OS X Yosemite(秋以降リリース)や、同バージョンのiOSを利用しているデバイスと連携できる機能。具体的には、同じWi-Fiネットワーク環境にいるデバイスとの連携となる。この連携で、iPhone上で行っていた作業をそのままMacやiPadに移送して引き継げたり、Macで作業していたものをiPadに移送して作業を引き継いだりといったことが可能になる。

具体例としては、このようなものが挙げられる。iPhoneでメールを作成しながら帰宅。iPhoneが自宅のWi-Fiと接続したのと同時に、MacがそのときのiPhoneの状態を検出。この状態で、Macに表示された特定のアイコンをクリックすると、iPhoneで行っていたメール作成作業をそのまま引き継ぎ、Macから続きの作業ができるというもの。

この機能は、なにもメール作成や画像編集だけに利用できるものでなく、通話にも利用可能。通話中の回線を途切れさせることなく、Macから引き続き電話が利用できるという。ただし、通話をMac側が引き継いだとしても、あくまでも通信をしているのはiPhoneになるので、iPhoneの通話料は加算される。

・iMessage強化
iMessageのグループ機能を強化。Tap to Talkというシステムが追加され、ワンタッチで音声メッセージや画像、ビデオ、位置情報などを添付できるように。また、グループに名前を付けたり、グループからのチャット受信通知を個別にオフにしたりといった管理機能も拡充。なお、チャットの受信通知の管理は時間制限を設けてオン/オフを切り替えるといった設定も可能になるそうだ。さらに、音声メッセージを受信した際は、再生ボタンを押さずとも、端末を耳に当てるだけで自動で再生が行われ、そのまま続けて喋れば、それがそのまま録音されて送信されるといったシステムも搭載される。

・iPhoneで健康管理
これまで、さまざまなメーカーが、ヘルスケアアプリ、ヘルスケアデバイスを開発・リリースしてきたが、これを統括管理できるアプリ『HealthKit』が登場。サードパーティアプリで収集された情報を統一し、一括管理ができる。また、このアプリが収集したバイタルデータを、医療機関に通知して健康管理といったこともできる。ただし、これには医療機関とAppleとの連携が必要。日本でこのサービスに対応した医療機関が存在するかは不明。

・ファミリーシェアリング
ファミリー設定したほかのiOSデバイスと、カレンダー、リマインダー、位置情報のほか、購入したアプリ、書籍、音楽、映画までもが共有できる機能。登録クレジットカード情報も共有できるため、1枚のカードで家族全員のコンテンツ購入が管理できるように。子端末からコンテンツを購入するには、親端末での認証が必要といったセキュリティ設定も可能。

・写真アプリ強化
撮影した画像の検索機能を強化。タグ付けをしていれば、撮影時間、撮影場所、アルバム名での検索ができるようになる。また、編集機能も強化される。端末が自動で画像の状態を認識し、自動でトーンカーブや明るさ、色調などを調整してくれる。もちろん、ユーザー自身が任意で細かく編集することも可能。

・Siriアップグレード
流れいてる音楽を聞き取り、その曲名や楽曲情報を検索してくれるアプリ『Shazam』を統合。Siriに音楽を聞かせることで、『Shazam』と同じ機能が利用できるほか、その楽曲をiTunesで購入することもできるように。また、これまでは精度が低かった長文の解読精度も上昇する。

AppStore

“AppStore”も今秋にアップデート。Explorer、トレンドというタブが追加され、アプリの検索精度がさらに上昇。また、メーカーが複数のアプリをひとつにまとめ、安価で提供できるようになる“バンドル”販売も導入される。アプリの紹介画面で動画が扱えるようになり、アプリのイメージが掴みやすくもなったり、アプリの紹介画面で一般ユーザーをTestFlight(※)に招待できるようになったりと、メーカー側にも嬉しい配慮がなされている。

※TestFlight:ストアに載っていない、開発中のアプリを共有できるアプリ。先述した機能が動き始めれば、一般ユーザーでもベータテストに参加できるようになる。

SDK

・サードパーティがiPhoneのデフォルトシステムに干渉可能に
iOS 8からは開発者環境も一新される。まず、これまではセキュリティ上禁止されていた、サードパーティによるデフォルトアプリへのアクセスが一部解禁される。これにより、サードパーティ製のアプリでも、通知センターでウィジェット(アプリの簡単な操作ができる操作パネル)が利用できたり、デフォルトアプリに拡張機能を持たせたりといったことが可能になる。また、ソフトウェアキーボードもApple純正のものではなく、第3者が開発したものが使えるようになる。ただし、キーボードシステムのセキュリティはiPhone内でももっとも厳重なものなので、審査は厳密に行われるそうだ。

さらに、TouchID(指紋認証)機能へのアクセスもサードパーティに解禁。指紋を使ったセキュリティが、アプリ単位で行えるようになる。ただし、こちらもセキュリティに大きく関わる部分なので、指紋のデータや認証に関するデータはアプリ側に渡されないようになっているとのこと。

・グラフィックの表現処理がさらに早く
これまで、ゲームなどでグラフィック演算がなされるときは、OpenGLと呼ばれるプログラミングインターフェイス(グラフィックAPI)を経由してから、チップセットが計算処理をするという流れを組んでいたため、間接的な負荷が生じていたが、これをスルーさせることで処理速度の上昇が図られる。状況によってはパフォーマンスが10倍にもなるそうだ。理論上では、5000枚の花びら、3500匹の魚、水面処理なども軽々と行えるようになるとか。

・そのほか多数
このほかにも、2Dゲームデベロッパー向けの開発キットが公開されたり、新しい開発環境、新しいプログラミング言語が発表されたりと、たくさんの進展がみられた。

開発者向けカンファレンスということもあり、ソフトウェア中心の発表になった。一部ユーザーが期待していた新デバイスの発表はなかったものの、開発者諸氏たちが歓声をあげるほど、iOSに未来を感じさせる発表会となっていた。多くの人が期待を寄せるiOS 8は今秋にリリースが予定されている。ということは、新しいiPhoneも今秋に出るのかも……?

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