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【UNITE JAPAN2014】三菱自動車×ガルパンのコラボを手がけた企画屋が大切にしていること

2014-04-08 22:45 投稿

ゲーム以外での活用

Unity主催の公式カンファレンス“UNITE JAPAN2014”の2日目の講演から、“広告プロモーションを変える Unity クリエイティブ”の様子をお届けする。登壇者は面白法人カヤックの天野清之氏。

カヤックは自社サービスやゲームなど、さまざまな製作と企画を行っている会社だ。そのなかで天野氏もさまざまな広告プロモーションの企画・制作を担当している。

これが天野氏の直近の実績となるが、すべてUnityで作っているが、すべてゲームではない。

▲ドミノ・ピザやローソンのからあげくんなど、誰もが知るコンテンツのプロモーションを手がけている。

天野氏が企画を考えるときに心がけているのは、ファンが歓喜できるアニメプロモーションに天野氏自身が好きな『攻殻機動隊』シリーズのようなSF世界を商品と融合させることだそう。

ある日社内のスタッフとの会話のなかで「アニメのキャラクターにお金を払ってでも会いたい」と言われ、それを実現してみたいと考えるようになったそうだ。そこで生まれた企画が、三菱自動車と『ガールズ&パンツァー』とのコラボレーション企画だ。

▲アプリを入れたスマホを会場内でかざすとアニメのキャラクターが車の紹介をしてくれたり、会場でキャラクターと記念撮影を行うこともできる。

アニメーション作品とコラボをやるのなら本気でやりたいと考える天野氏は、実際のコンパニオンのコスチュームを借りて、それをもとにキャラクターデザイナーによる描きおろしデザインを作成。それをUnityに落とし込んで3Dモデルを作成したというのだ。しかもアニメで前髪の上に眉毛が乗っているような表現がされていれば、それももちろん再現。

 

ふつうのアニメーションでは再現できない人間のかわいらしい動きは、モーションキャプチャーで再現している。実際のコンパニオンと比較しても違和感がないように調整しているのだ。

そして苦心して作ったかわいらしいキャラクターを多くの人に見てもらいたいという思いもあり、拡散しやすい工夫も盛り込んだ。車の紹介をしているキャラクターをさまざまな角度からいつでも撮影できるようにしたのだ。

▲いまでも画像を検索すると、このコラボ企画の利用者がアップした画像が多数表示される。

Unityの素晴らしいところはメーカーからパッケージが出ているところと天野氏は言う。ARのシステムを自分たちで組むと大変苦労するのだが、パッケージをダウンロードすればすぐに作れてしまう。一見すると手の掛かりそうな仕組みも、Unityを中心とした技術の進歩で簡単に作れる時代になったこともあり、大事なのはアイデアと天野氏は言う。

続いて紹介されたのは、TVアニメ放送を控える『ピンポン』とのコラボレーション企画だ。3月に行われたAnime Japan2014というイベントで、『ピンポン』のキャラクターと卓球で対戦できるイベントを天野氏がプロモートした。

「企画をやるということになって、実際に卓球をやったりもしたんですけど、思ったよりできなくて……。本当に卓球をやらせるようなイベントよりも、めちゃくちゃ簡単に卓球を体験させたいなと思いました。それと、すばらしいサウンドを作ってくれるクリエイターもいたので、そういう曲や、ボールの音、靴の擦れる音までも再現した空間を作りたいなと思ったんです」(天野)

続いても『ガールズ&パンツァー』と同じ三菱自動車のプロモーション企画。ピンポンと同じようにプロジェクションマッピングを活用した事例の紹介となる。MCがスマホで操作すると、車がスケルトンになり、エンジンがふたつ内蔵されていてパワフルだということをSF的な表現で目で見てわかるようにするというものだ。

ソフトウェア面はUnityがクリアーしてくれたが、キレイに透け感のある映像を映し出すことに苦心したそうだ。プレゼンの際には本当にうまく透けてくれるか不安だったそうだが、思った以上にうまくいったため、自分でも感動したそうだ。

天野氏はたくさんの企画をどのように生み出しているのか、自身の発想法について最後に教えてくれた。

このような流れで最終的な企画へと辿り着くのだが、大切なのは1の「すごいざっくりした企画を考える」だ。そのために企画に活かせそうなプチアイデアを天野氏はいくつも形にしている。

つねに企画を生み出すことは苦しいと思われがちだが、天野氏の言うように技術の進歩で突拍子もないアイデアでも実現のハードルは低くなっている。最初の思いつきやピュアな気持ちを大切に、くだらないと思うことでも積極的にトライしてみることが大事なことなのかもしれない。企画に携わる人間にとって非常に刺激を受けるセッションとなった。

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