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『LINE』がプラットフォーム化 スクエニ、KONAMIなど大手ゲームメーカーも参入

2012-07-03 20:53 投稿

●『LINE』の新サービスはてんこ盛り!
▲写真左からNHN Japan ウェブサービス本部 執行役員 舛田淳氏、NHN Japan代表取締役社長 森川亮氏、NHN Japan 取締役 ウェブサービス本部長 出澤剛氏。

2012年7月3日、NHN Japanが展開するスマートフォン向けコミュニケーションツール『LINE』の新サービス発表会“HELLO, Friends in TOKYO 2012”が行われた。『LINE』とは、3G回線、Wi-Fiを利用して無料通話や文字チャットが利用できるスマートフォンアプリ。クチコミで一躍有名となり、配信1年で世界で4500万人、日本国内では2000万人の利用者を抱える、巨大サービスへと急成長を遂げた。


NHN Japanでは『LINE』がプラットフォームになり得るのかを、『LINE camera』(カメラアプリ)とSTAMP SHOP(チャットで使用するスタンプ販売)を使って検証を行ってきたという。『LINE』とつながるという1点だけで、どれだけのユーザーに利用してもらえるのか。ノンプロモーションで行った結果、『LINE camera』は配信1ヵ月で500万ダウンロード、STAMP SHOPは2ヵ月で3億5千万円の売上を達成。この結果を受け、『LINE』がプラットフォームになることを改めて確信したという。同社では、プラットフォーム化によりユーザー数をさらに引き上げて、年内1億人を目指す方針だ。

●スマートフォン向け新規プラットフォーム“LINE CHANNEL”プラットフォームの柱とるサービスは3つ。従来の『LINE』機能に加え、プラットフォームサービス“LINE CHANNEL”、およびソーシャル性を強化した新機能“ホーム”、“タイムライン”となる。

LINE CHANNELとは、”スマートフォンライフ・プラットフォーム”というコンセプトのもとに提供されるもの。『LINE』を通じてつながっている友人や家族と、ネイティブアプリやHTML5によるWebアプリを連携、集約したサービスとなっている。ゲームや占い、クーポンなどをはじめ、さまざまなコンテンツが、各企業との提携により配信される予定。なお、NHN Japan代表取締役社長の森川亮氏は、新プラットフォームの展開に関して「これこそがスマートフォン革命だ」と、新サービスへの強い意気込みを語った。

【LINE CHANNELで提供されるコンテンツ例】・LINE Game
友人と協力して遊べるもの、または対戦ができるものなど、『LINE』と連携して楽しめるネイティブアプリまたはWebアプリ形式のゲームを多数展開予定。NHN Japanの自社開発タイトル以外にも、スクウェア・エニックス、タイトー、グラスホッパー・マニファクチュアなど、多数の企業が名前が連なっている。

<初期参加企業>(50音順)
アルファ・システム、グラスホッパー・マニファクチュア、gloops、コナミデジタルエンタテインメント、サンリオ、スクウェア・エニックス、タイトー、dango、BiCORE、Rovio Entertainment Ltd.

ゲームコンテンツの展開について、森川社長自らが「いつでもどこでも、友人と楽しく一緒に遊べるゲームを提供していく。そのためにも、まずはサード パーティが安心して参入できるよう、自社の開発陣がユーザーを満足させられる質の高いゲームアプリを公開し、ロールモデルを作成していきます」と述べてお り、ゲームを軸としてプラットフォームのすそ野を広げて行く構想を明らかにした。現在開発中と公開されたタイトルも、パズルゲームからMORPGまで、多 彩なラインアップとなっている。さきに下のスクリーンショットを参照していただきたいが、どちらかというと本格的な作品が目立つ。NHN Japanのゲームアプリはどれも質が高いだけに、クオリティーは期待できそうだ。

ゲームはすべてネイティブアプリとして配信されるよう で、LINEに登録することが必須になるようだ。ただ、NHN Japanのゲームアプリは“ハンゲーム”にとくに登録、ログインしなくても、遊べるようになっている。この思想からも、スムーズにゲームを遊べる施策が 打たれそうだが……。 とにかく、無料通話アプリのイメージだったLINEが、4500万人のユーザーを擁する一大ゲームプラットフォームと劇的に変化す るわけで、ゲームユーザーもゲームメーカーもその動向から目が離せないのは確か。なお、LINE CHANNELで配信されるコンテンツの購入は、『LINE』独自に仮想通貨”LINE コイン”を使って行うことになるという。

【公開予定のゲーム一覧】
『LINE Birzzle』
Enfeel Incが提供する人気の3セイムパズル『Birzzle』が『LINE』向けに移植される作品。ゲーム中にブロックとして登場するカワイイ鳥たちが、スタ ンプとしても利用できるようになるという。なお、こちらはLINE CHANNELと併せて近日公開予定。

『PROJECT-JC』
NHN Japanが開発するカードゲーム。既存のカードゲームよりも、グラフィックと戦略性に富んだものになるよう開発が進行しているとのこと。

『EASY DIVER』
ダイバーとなり、美しいグラフィックで作られた海を散策できるシミュレーションゲーム。ダイビングを楽しむほかにも、自分だけのオリジナル水槽を作ったり、巨大水棲生物と遊んだりできる。

※『イージーダイバー』NHN Japanとグラスホッパー・マニファクチュアの新規プロジェクトのタイトル名が決定!

『PROJECT-TS』
こちらは、プレイヤーが町長となって町を育成していくシミュレーションゲーム。町民と話し合いながら美しい街づくりを目指していくという内容。

『DRAGON COMBAT』
人間とドラゴンが住む世界を舞台に、ドラゴンの育成やバトルが楽しめるソーシャルゲームになる予定。友人とのバトルも白熱しそうだ。

『ELGARD』
スマートフォン向けの本格的MORPG。最大4人のパーティーを編成して、モンスターを倒すための冒険に出るというもの。やりこみ要素も多く盛り込まれる予定だという。

『Retake JAPAN』
友人と協力をして、47都道府県を制圧していくというソーシャルゲーム。グラフィックにもこだわりがあり、美しく仕上げているとのこと。

『PROJECT-AR』
シンプルで簡単ではあるが、やりこみ要素をふんだんに盛り込んだアクションゲーム。

・LINE トークノベル
『LINE』アプリ上のトーク画面にて、ダイアログ形式で進められるテキストノベル。先日第1弾として公開された作品『リフレイン』が好評だったということもあり、今後の拡充が期待される。なお、現在すでに提携企業として講談社の名前が上がっている。

・LINE 占い
『LINE』上では、すでに占いサービスが展開されているが、これは既存のものをブラッシュアップさせたものになるという。マガジンハウスと提携した『an・an 占い』など、連携企業により提供されるものを含めると、占いの総数は200種類を超える見込み。

・LINE クーポン
リクルートのクーポンサービス“ホットペッパーグルメ”との連携サービス。通常のクーポン検索のほか、スマートフォンならではの位置情報システムなどを使った、クーポンの検索・参照が利用できる。

・LINE サウンドショップ(仮)
着信メロディの販売でメジャーなレコチョクとの連携による、コンテンツサービス。『LINE』を通じて着信音の購入ができるほか、音源をスタンプとして友人などに送信するサービスも提供される。

 このほかにも、Serch/Q&A、Shopping/Gift、NEWS、Location、Comics、Musicなど、詳細は明らかになっていないものの、提供予定のサービスが多数発表された。プレゼンテーションを行った同社ウェブサービス本部 執行役員の舛田淳氏は「これらのサービスを通じて、スマートフォンの新しいエコシステムを提供していきたい。これまでの『LINE』は”人と人とをつなぐツール”だったが、これからは”人と企業(パートナー)をも結ぶプラットフォーム”へとなっていく」と、今後のビジョンを語った。

新機能のホームは、文字からも想像できる通り『LINE』上に作られた自分だけの空間。ホームには、自分に関するログが表示されるほか、そこにみずからの近況を更新することも可能になる。ホームは、自分だけのパーソナルスペースとなるので、マイページの編集なども自由に行え、パーソナリティを表現する場としても有効だ。

いっぽうタイムラインは、友人がホームから更新した近況などが表示される場だ。ユーザーは、このホームとタイムラインを利用して、お互いの近況にコメントやスタンプを残したりと、さまざまなコミュニケーションが楽しめるようになる。舛田氏は、これら新機能に関して「新機能もまた、あくまでもコミュニケーションの場です。私たちは、”コミュニケーションの場はシンプルであり、なおかつ主題であるコミュニケーションが大切にされなければならない”という考えを持っています。この想いを大事に、サービスを展開していきます」と想いを述べている

●公式アカウントとスポンサースタンプを提供
発表会では、『LINE』のマーティング戦略として、スポンサー用の公式アカウントとスタンプの提供することを明らかにした。『LINE』は、電話帳に登録されている電話番号をもとにした友人や家族とのリアルなつながりにより感情の共有が起こり、現実世界でのアクションを生み出すと、同社取締役 ウェブサービス本部長 出澤剛氏は語る。テストケースとして、先日公開されたばかりの映画『アメイジング・スパイダーマン』の公式アカウントとスパンサー用のスタンプの配信を行ったところ、2週間でユーザー登録100万人、スタンプは200万ダウンロード、スタンプの使用回数は1700万回を記録したという。さらに、映画チケットのプレゼントには172544人のユーザーから応募があり、マーケティングとしても多大な効果があることを証明した。
●『LINE for au スマートパス』リリース決定
 発表会の最後には、one more thingとして驚くべき情報が公開された。それは、KDDIとの業務提携。会場には、KDDIの代表取締役執行役員専務・高橋誠氏が登場し、スマートフォン領域において業務提携を結んだことを明らかにした。NHN Japanは、KDDIと業務提携のひとつとして、au向けの『LINE for au スマートパス』のリリースを発表。auスマートパス利用者向けに、オリジナルキャラクターの限定スタンプが利用できるほか、さまざまな情報が配信されるサービスが提供される予定だという。『LINE for au スマートパス』のリリース日は、2012年9月中が予定されており、今後サービスの幅も積極的に増やしていく予定だという。

▲がっちりと握手を交わす森川氏(左)と高橋氏(右)。

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