【TGS2013】スクエニブースレポ中にまさかの大物登場! 『ファイナルファンタジーIV ジ・アフターイヤーズ -月の帰還-』緊急ミニインタビュー敢行

2013-09-21 14:05 投稿

レジェンドに~出会った~

スクウェア・エニックスブースでは、『LIGHTNING RETURNS FINAL FANTASY XIII』をはじめとしたコンシューマーゲームの話題作の試遊に目がいきがちだ。しかし、スマホに関しても、最新作『ファイナルファンタジーIV ジ・アフターイヤーズ -月の帰還-(以下、ジ・アフター)』の試遊台の設置や、OPEN MEGA THEATWERにて『デッドマンズ・クルス』『ケイオスリングス シグマ』『ファイナルファンタジーアギト』のプロモーションムービーが上映されるなど、さまざまな展開がされている。

▲TGSではおなじみとなっている、スライムとチョコボの気球も参加者をお出迎え。
 
▲『ジ・アフター』の試遊台などがあるスクエニモバイルスペースの横には、スクエニの電子書籍に関するスペースも。
 
▲『キングダムハーツ』の電子書籍版マンガの立ち読みも可能。
 
▲先日配信がスタートした『メルファリア マーチ』では、キャラクター人気投票を実施中。自分のプロフィールを入力した後に、好みのキャラクターを選択するだけで、限定シリアルコード付きのポストカードがプレゼントされる。ポストカードのイラストは、ぜひ会場でチェックしてもらいたい! 数量限定になっているのでおはやめに!
 
▲OPEN MEGA THEATERの巨大スクリーンは一見の価値あり。
 
▲コンシューマーの試遊スペースも充実。

 

『FF4ジアフター月の帰還』プレイレポートをお届け……と思いきや!

スクエニブース内の『ジ・アフター』の試遊スペースに赴き、さっそくプレイ開始。備え付けのヘッドフォンを着用するとおなじみのサウンドが響き渡り、テンションも急上昇。まずはじめに“セオドア”“ヤン”“エッジ”“ギルバート”“リディア”“ポロム”“パロム”といった7人のキャラクターたちの中から一人を選択する。正式版ではさらに多くのシナリオをプレイできるようだ。ひとまず今回はセオドアを選択してプレイ。

 

 
 
 
▲セオドアの物語は、飛空艇からはじまる。
 
▲飛空艇を下りると探索が可能になる。街中にいるブタに話しかけたり、外に出てみたりしよう。
 
▲街の外で歩いていると、もちろん敵とのエンカウントもある。体験版ではあるが、ゲームの本質である要素を余すことなく満喫できるぞ。

『ジ・アフター』の世界に没入していると、背後から妙な視線を感じる……。怖いな~怖いな~と思いながら後ろを振り返ると、そこには……

あ、あなたは……業界のレジェンドこと、スクウェア・エニックスの時田貴司プロデューサーではないですか! なんと、(本当に)偶然ブースに遊びに来ていた時田貴司氏にばったり遭遇。ちょうどプレイしていた『ジ・アフター』を手掛ける時田氏に出会えるなんて……。まずはじめに写真撮影をお願いした。多めに撮影した写真は、額物に入れて家に飾っておこうと思う。

 

完全にミーハーのひとりに成り下がってしまっていたが、自分もいち編集者のはしくれ。写真撮影が終了してすぐに土下座をキメて、時田さんへインタビューを懇願した。内心諦めかけていたが、時田さんは快くインタビューに応じてくれたぞ!

 

『ジ・アフター』は完成間近! 完全新作も控える!?

――まずはじめに、『ジ・アフター』の発表おめでとうございます!

時田貴司氏(以下、時田) ありがとうございます。

――『ジ・アフター』といえば、初出がフィーチャーフォンということもあり、”隠れた名作”という印象が強くあります。どうしてこのタイミングで『ジ・アフター』をスマホで配信されたのでしょうか?

時田 昨年、ニンテンドーDS版の『FF IV』をスマートフォンへ移植したところ、幸いなことにワールドワイドでたいへんご好評をいただきました。それを受けて『FF IV』の続編である『ジ・アフター』もおなじく3Dでリメイクをすれば、おなじくワールドワイドで楽しんでいただけると思い、プロジェクトをスタートさせました。

――『ジ・アフター』のワールドワイド版はすでに発売されていましたよね?

時田 はい。これまでにWiiウェアとPSPでワールドワイド版が発売されていたのですが、アプリとしては初の試みになるので「ぜひとも!」ということで挑戦した次第です。

――スマートフォン版から新たに追加された要素などはあるのでしょうか?

時田 基本は『FF IV』のシステムを踏襲しつつ、テンポよく遊べるように『ファイナルファンタジーレジェンズ』でも好評の“オートバトル”などが追加実装されています。また、リメイクということもあり、新規キャラクターモデルの追加全編フル3D化もその一端であると言えますね。

――まさに”リメイク”といった感じですね。

時田 あとは、ゲームバランスにも調整が入っています。オリジナルは結構ハードでしたから(笑)。今回のスマートフォン版には、全部のシナリオが一本に入っていることもあり、テンポよく遊んでいただくため、バランスはかなり遊びやすくなるように設定してあります。

――今回のスマートフォン版では、従来までの追加配信型ではなく、一度購入すればすべてのキャラクターの物語を遊べるとのことですが、かなりボリュームがありますよね?

時田 おそらく50時間以上はプレイできると思います。もしかしたら『FF IV』よりも長い時間プレイできるかもしれません(笑)。

――50時間はスゴイですね! ただ、それほどのボリューム感だと値段設定が気になってしまいます!

時田 皆さん、いくらぐらいがいいんですかね(笑)。現在配信している『FF IV』の価格(1800円[税込])と比較しつつ、バランスのいい値段設定をしていきたいと思います。

――今回用意されている体験版の時点で、すでに7体ものキャラクターのシナリオを解禁されています。開発のスケジュールは概ね順調といったところでしょうか?

時田 エンディングも概ね作り終わり、現在絶賛デバッグ中です!

――そのペースですと、今冬の配信は確実といったところですね。

時田 そうですね。今冬という記載をさせていただきましたが、わりと早い時期にリリースできると思います。それと、ユーザーさんからは「ボイスを入れてほしい!」というリクエストを多くいただいているので、追加でボイスなども実装できればいいなとも考えています。

――それはアップデートなどでの追加実装を想定されているのでしょうか?

時田 可能であれば追加をしたかったんですが、声優さんも大御所の方々に多数出演していただいているので、コスト的にちょっと厳しいかもしれません(笑)。ただ、こうして『ジ・アフター』を出せたので、ゆくゆくはコンシューマー版を『FF IV』とセットで販売することも考えられます。皆さんの評判がよければもしかしたら……といった感じです(笑)。

――(笑)。ユーザーさんからのリクエストが多くあるとおっしゃられてましたが、時田さんご自身でユーザーの皆さんの意見をこまめにチェックされているんですか?

時田 いろいろと見てますね。なかでもTwitterをよく見るんですが、今回の『ジ・アフター』なんかは、3Dになったことに対して全体的に高評価をいただけたのでうれしく思っています。

――『ジ・アフター』も完成間近とのことですが、すでにつぎの作品の構想などもあったりするのでしょうか?

時田 現在、『ジ・アフター』のほかに2タイトルを仕込んでいます。ひとつは完全新規のタイトルでして、年明けごろに発表できると思います。もうひとつは立ち上げたばかりなので、来年の東京ゲームショウで発表できれば、といったところですね。

――新規プロジェクトを進めながら、『ジ・アフター』の開発となると苦労されたこともあったのではないでしょうか?

時田 『ジ・アフター』はオリジナルがあったので、制作自体はたいへんではありませんでした。むしろフィーチャーフォンのころのほうがたいへんでしたね。当時は毎月配信だったので、初の試みでおもしろかったものの、苦労はありました。Wiiウェアにいたっては、夏休み期間に遊んでもらおうと思って毎週配信も行っていましたよ。

――毎週配信はおもしろい! 時間になってしまいましたので、最後にひとこといただけますでしょうか?

時田 『FF III』、『FF IV』、『FF V』とアプリで配信し、ワールドワイドで好評でした。いままで遊んだことのない方たち、とくに海外の方たちにも、このアプリを遊んでいただけると思っています。

――『ジ・アフター』の配信がいまから楽しみです! 今回はありがとうございました。

時田 ありがとうございました。

 

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