『ぴよ盛り』新バージョンβ版はかゆいところに手が届く【JAEPO 2013】

●歩き疲れた記者を誘惑する、ひよこ、ひよこ、またひよこ

アーケードゲームやプライズなど、いまホットなアーケード業界の旬なコンテンツが一堂に介する“JAEPO 2013”が、2013年2月15～16日にかけて幕張メッセで開催中。ゲーム編集者の端くれである筆者も、旬な情報を求めて初日の早朝から京葉線に揺られて会場へと足を運んだ。初日はビジネスデイだったが、それでも場内は多くの関係者で賑わっており、行き交う人たちを避けながら各社ブースを行きしたり、人の邪魔にならないように写真撮影をしたり。33歳の筆者にとっては昼過ぎにはもう身も心もヘトヘト（情けない！）。どこかで休憩しようかと会場内をフラフラしていると、お鍋の中からこちらを見つめるひよこが1匹と、山盛りのひよこの群れが視界に入ってきたではないか。おぉ、良く見ればここは、Gam.eBBがiOS及びAndroid向けに配信している『ぴよ盛り』のブース。

▲プライズゾーンのシステムサービスブースの一部スペースを使って、『ぴよ盛り』コーナーが設置されていた。

ちなみにこの『ぴよ盛り』は、累計ダウンロード数が450万を突破している無料アプリで、丼ぶりや鍋、給食の プレート、さらにたこ焼き器などのさまざまな“丼”のうえに、ひたすらひよこたちを盛っていくというもの。ひよこの着地地点や積み上げていくときのバランスなどを考えるのがクセになるのだ。また、ゲーム性はもちろん、愛くるしいひよこのキャラクター性も人気で、『ぴよ盛り』のプライズグッズ（クレーンゲーム景品）が発売されることが決まっている。だから今回、JAEPO 2013の会場に『ぴよ盛り』コーナーを設け、マルチプレート（ひよこじゃなくて食べ物を盛りつけようね）やキーチェーンなどのグッズが展示されているようだ。※関連記事はこちら

▲今後プライズ商品として投入される『ぴよ盛り』グッズの数々。

と、愛らしい『ぴよ盛り』グッズに癒されていると、その脇に気になるものを発見した。

▲『ぴよ盛り』新バージョンβ版の体験コーナー。

そう！　この春に『ぴよ盛り』新バージョンが配信される予定なのだが、開発中の新バージョンのβ版の体験コーナーが用意されていたのだ。というわけで、早速遊ばせてもらうことに。まずパッと見て気づくところが背景。いま配信されている『ぴよ盛り』は背景が白バックだったが、定食屋の店内が背景になっていた。日常的な背景の中で、ひよこたちを盛っていくという不思議なゲーム性が、本作のシュールさがより際立つ！

▲ご覧のように定食屋のテーブルの上に置かれた鍋にひよこが盛られていくこのシュールさ。

そして、新バージョンで個人的にいちばんうれしいと思ったのが、画面の視点を上下に動かせるようになっていること。現行の『ぴよ盛り』は視点を左右に動かしながら、ひよこを盛る位置をバランスを見ながら探していたわけだが、どうしても積み上げる中で上の部分が見えずらく、テキトーにひよこを盛って崩れてしまうことがあった。しかし、新バージョンで上下にも視点を動かせるようになり、さらにそこでタッチすればひよこが上から落とすことも。ひよこが盛られる器を上のほうから見ることで、「あ、あそこにまだ安全なスペースがある」という発見も。ふだん『ぴよ盛り』で30匹も盛れない筆者だったが、上下の動きがあることがとても遊びやすく、新バージョンβ版では40匹近く盛ることができた（ささやかな記録更新）。どうやらこの上下への視点移動は、ユーザーから多くの意見があり、新バージョンで導入することになったのだそうだ。

▲ひよこが盛られている器を斜め上から見た視点。そこで液晶をタッチするとひよこが落ちていく。

ほかにも、オレンジのひよこ（ほかのひよこを磁石のようにひっつける効果がある）が現行バージョンでは5匹に1匹登場していたが、このオレンジのひよこをストックして、使いたいときに使えるようにするストック機能や、画面上のひよこのライフ（1匹こぼれ落ちるごとに1匹消える）が回復するおかわり機能なども導入する予定という。また、1ゲームが終了した際に、バクハツのアイコンを押すと盛りつけられた器に衝撃を与えて崩すことができるが、こちらのバクハツ演出をもっと派手するアイデアもあるらしい。

▲バクハツ演出も派手に！

というわけで、『ぴよ盛り』新バージョンβ版。ユーザーの意見を反映させたり、細かいながらもうれしい要素が追加されたりと、まさにかゆいところに手が届く進化を見せていた。まだβ版なので、きっと春にはもっと磨き上げられた新たな『ぴよ盛り』が配信されることだろう。