黒歴史真っ最中の男子に恋心を抱けるのか
幕末志士の黒歴史恋愛ゲーム『キリザキ君は。』を体験!

2017年4月29日、30日に開催された「ニコニコ超会議2017」で、ゲーム実況者・幕末志士(坂本龍馬、西郷隆盛)の新ゲーム『キリザキ君は。』の先行体験会が行われた。

『キリザキ君は。』は2017年5月のGW中にRPGアツマールにて公開予定で、坂本さんの中の人である“霧崎 鋭(キリザキ エイ)”と、西郷さんを女体化したキャラクター“高 モリ子”との恋愛を描くアドベンチャー&アクションゲームだ。

▼『キリザキ君は。』について語る幕末志士の漫談インタビュー▼

新ゲーム『キリザキ君は。』が超会議でデビュー! 黒歴史クリエイターの頂きへ!【前編】

新ゲーム『キリザキ君は。』が超会議でデビュー! 黒歴史クリエイターの頂きへ!【後編】

坂本さんの黒歴史が胃もたれしそうなほど突っ込まれているということで、まずは体験版をプレイしてキリザキ君の世界に触れてみることにした。そのレポートをお届けする。

▼こちらの動画を見てから『キリザキ君は。』に触れると2倍楽しい▼

⇒高校デビューに失敗した男の悲惨な1年間を語る
(幕末志士による実況動画)

過去“私が恋した男リスト”にキリザキ君が加わる恐ろしさに気付く

プレイヤーは高 モリ子(※名前変更可能)となり、学園生活の中で選択肢を選ぶ&ミッションを達成するなどを通じて、キリザキ君の好感度を上げていく。

つまり、『キリザキ君は。』って乙女ゲームでは?

女性向けゲームを取り扱う本サイトの特性上、私も恋愛経験豊富(画面の中でだけ)なわけで。過去、数々のイケメンと恋をしてきたわけで……。
その輝かしい過去の男リストにキリザキ君が加わることになるかもしれない、と思うと、楽しいようなおぞましいような気持ちでいっぱいだ。

そんな期待と不安を抱えながらとりあえず、超会議のブースに到着した。

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▲ほんとかわいい、絵がかわいい! 頬の☆さえなければ恋に発展しちゃうイケメン! 変でもいいよ、イケメンだから! 自分がモリ子とは似ても似つかない風貌だということを忘れさえすれば無敵になれる。
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▲ユーザー体験中のプレイ画面が大きなモニターに表示される。整理券をゲットできなかった人にもやさしい仕様。インタビューで説明された“シャープシェイプ”の意味さえ知らなければ、いまのところこのスタート画面で気になるところはない。
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▲プレイを始める前にモリ子の名前を変更できる。もちろんそのままでもプレイできるし、より感情移入したいという方は名前を変えることをオススメする。
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▲選択肢を選び、キリザキ君の好感度がアップするとハートの演出が表示される。好感度は画面右上のハートに溜まっていく。選択肢以外に、ミッションを達成することでも好感度が上がる。システムは慣れ親しんだ乙女ゲームなのに……。
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▲アクションパート画面。画面に表示されたちびキャラのモリ子を操作してミッションをこなす。この画面は校内にいるキリザキ君を探すというミッション。真っ先に向かった女子トイレ&男子トイレにはいなかった。

フォルダ名【キリザキ君めんどくさい】が最多13枚……

『キリザキ君は。』をプレイしたあと、なんだか不思議な気持ちになってしまったので、本記事の原稿に取りかかる前に使用する画像をフォルダに振り分ける作業をすることにした。その一覧がこちら。

■『キリザキ君は。』の説明画像
■キリザキ君かっこいい
■キリザキ君めんどくさい(100歩譲ってかわいい)【※最多13枚】
■キリザキ君様子おかしい

ふつうの恋愛ゲームなら、【キリザキ君かっこいい】フォルダに画像が溢れてもう処理できない、幸せ! ってなるのだが、やっぱり『キリザキ君は。』はひと味違う。

このフォルダ別の画像の枚数で説明を終えることができてしまいそうだが、『キリザキ君は。』は、キリザキ君のめんどくささの中にあるかわいさを見出だすゲームだと思う。たぶん。

これが、インタビュー前編で言っていた“痛カワイイ”系男子との恋なのかもしれない。

間もなくゲームの完全版がリリースされる予定なのでストーリー詳細をお伝えするのは避けるが、上記の【かっこいい】【めんどくさい】【様子おかしい】の3つの点から、『キリザキ君は。』の魅力を探っていこうと思う。

ちなみに【キリザキ君かっこいいフォルダ】に入った画像の枚数は妥協含めて2枚だった。

キリザキ君めんどくさい(100歩譲ってかわいい)

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▲(左)4月半ばという不思議な時期に転校してきたキリザキ君が、黒板に書かれた“鋭”の字の最後のハネについてモノ申す。細かっ! (右)道に迷って遅刻した言い訳がコレ。めんどくさい度数20くらい。
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▲(左)お昼ご飯にうどんの魅力を語るキリザキ君。「うどん、おいしい」って言いなよ! (右)次の日はサンドウィッチにくら替え。こにくたらしいけど、首元にかけているス●イダーマンのハンケチーフがかわいいから花丸!

とまぁ、出てくる出てくる、言葉をこねくりまわして発する“超・僕理論”。

これをゲームの中では、1日中シャワーのように浴びせられる。そりゃ「めんどくさい」って思っても仕方ない。

でも、キリザキ君は人を傷つけることを言わない。自分のやり方を主張しても押し付けない。
人を尊重することができるという長所を隠すための、この発言なんだとしたら照れ屋すぎだし、3周くらいまわったらかわいい。

私の中での“めんどくさい”が“かわいい”に変わる瞬間もそう遠くないのかもしれない。

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▲シャープシェイプを説明されたモリ子(=私)の感想。モリ子がいい子過ぎて、目が飛び出るかと思った。でもゲームの中だけは、かわいくていい子=モリ子=私。思い込みって大事。

キリザキ君様子おかしい

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▲(左)シャープペンを持つ手が震えていたり、授業中に謎の儀式をしていたり。モリ子からキリザキ君に声をかけることが多いのだが、やっぱりモリ子いい子すぎ。 個人的には避けたい。

様子がおかしいのはいつものことなのだが、ゲーム序盤でとくに“???”となるのはこの2シーン。また、シャープペンが震えるという演出付きで、ゲームへのこだわりが感じられるシーンでもある。

こんな様子がおかしいとしか表現方法が見つからない彼に対して、躊躇なく声をかけていくモリ子の心の綺麗さに、だんだん自分がつらくなっていく。

「何食べたら、あんなにきれいな心になるんだろう。お昼ご飯にうどんとサンドイッチですかね」と思考を泳がせていたところ、もうひとりの自分が「でもそれ、キリザキ君も食べてたよ」と頭の中で囁いたので、考えるのを止めた。思考停止思考停止。

キリザキ君かっこいい

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▲これぞ! 恋愛ゲームの醍醐味! 気になる男の子に熱視線を向けてたら言われちゃうこのセリフ。でもじつはこれこそが照れ隠しだったとかいう事実でもいいし、恋に発展したら彼が顔が赤くなっちゃう的な変化があってもおいしい!

ちなみに、冒頭でお伝えした妥協しての2枚のうち1枚がこちら。

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▲新たに部活を作ることについてのキリザキ君の考え方。セリフ自体、すごくかっこいい。引っ張っていってくれる系男子ってときめく! このあとに続く“オナ禁愛好会”さえなければ!

と、ここまでフォルダ画像の中から見つけた『キリザキ君は。』の魅力についてお届けしてきたが、まだこれが体験版だというのだから恐ろしい。

驚くほどのボリュームと詰め込まれたネタの数々に、ゲーム制作に対するこだわりを随所から感じた。

何度も“めんどくさい”という言葉で失礼をかましてはいるが、こんなめんどくさいキリザキ君超絶いい子なモリ子の恋模様や、今後キリザキ君はどんな言葉や仕草で、プレイヤーを驚かせてくれるかなど、気になるところがいっぱいだし公開が待ち遠しい。

そんな、キャラクターと物語に魅力が詰まった黒歴史ゲーム『キリザキ君は。』が公開されたあかつきには、ぜひプレイしてみてはいかがだろうか。

おまけ:『爆笑男』の“西郷さんが映り込む鏡”も様子がおかしかった

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▲西郷さんがイラストやゲーム制作を担当した『爆笑男』のコーナーも。ゲーム中のワンシーンが、ユーザーの写真撮影スポットとして披露された。
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▲右斜めから見ると、本当に様子がおかしい。この見切れに嫌な予感しかしないし、正面から見てもすごかった。体験者は“タカ”の横に立ってツーショットを撮影することができる。

こちらは、現在RPGアツマールにて体験版が公開されている幕末志士のゲーム『Gellerman~ゲラーマン~』を原作とした、西郷さん作のゲーム『爆笑男』のワンシーンが登場した形だ。

『キリザキ君は。』をプレイしたあとで、ブースの裏側にまわるとコレ。どっちもキャラが濃すぎて、いつだって笑いをくれる幕末志士に感謝の気持ちを募らせた超会議だった。

⇒『ゲラーマン』(体験版)をプレイ!

⇒【幕末志士】ゲラーマン 0【実況プレイ】
(幕末志士による実況動画)
※現在公開中の体験版とは内容が一部異なります。

⇒【幕末志士】爆笑男【実況プレイ】
(『ゲラーマン』体験版を元ネタにした西郷さんの自作ゲーム)

▼幕末志士インタビューまとめ▼

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