定時退社オンラインの概要

上司vs社員4人の『DbD』風鬼ごっこ

定時で退社したい社員と残業させたい上司。異なるふたつの意思がぶつかり合う大人たちの鬼ごっこ。

本記事で紹介する『定時退社オンライン』は、4人のプレイヤーが協力して規定の条件を満たし、鬼上司に捕まらないよう退社を目指す3分間の逃走ゲームだ。

流行りの鬼ごっこをブラック企業で体験

定時を伝えるアナウンスに合わせてゲームがスタート。4人のプレイヤーが退社をするため、協力して施錠された出口を開放していく。

本作を手っ取り早く説明するなら『Dead by Daylight』や『IdentityV 第五人格』のような鬼ごっこ。

おぞましいキャラクターは登場しないが残業させようと徘徊する上司はそれだけで最悪な存在だ。

退社したいプレイヤーに課せられる目標はふたつ。

点在するスマホを使って労基（労働基準監督署）への報告と、パソコンを使って日報を書くこと。どうです、この設定だけでもう十分楽しいのである。

パソコンを約20秒長押しし続ける日報は、『DbD』でいうなら発電所の修理に近い。

スマホの中には故障しているもの、上司に居場所を伝えてしまう罠の役割を持っているものなどがあるので要注意。

パソコンの操作を含め、長押し中は身動きが取れないので周囲をしっかり監視。上司が近づいてきたらいったんその場を離れるといった駆け引きも重要だ。

なお、社内に落ちている書類を使って一時的な撃退。ダンボールの中からは上司の位置を把握する装置など、さまざまなアイテムを入手することもできる。

『DbD』や『IdentityV 第五人格』に比べれば、難易度は圧倒的に低く攻略性もほとんどないが設定は満点。

それら人気タイトルのハードな戦いに疲れたら、本作でちょっと息抜きしてみるのもいいだろう。

上司にもなれる今後のアプデに期待大

2019年10月24日現在のバージョンでは上司をプレイヤーが操作できないが今後のアップデートで実装。さらに、新たなスキンも追加されるようだ。

現在プレイできるマップはおそらく1種類のみ。NPCの上司は単純なアルゴリズムなので回避しやすいが、プレイヤー自身が上司を操作できるようになれば、それだけで戦略性が一気に増していくだろう。

なお、上下ふたつのワードを組み合わせた肩書きを設定。オンラインプレイ中、自分のキャラクターネームと合わせて表示することができる。

現状できることは限られているし、鬼と呼ぶには生ぬるいNPCの上司に物足りなさを感じてしまう。

すべては今後のアップデート次第。まずは、社員の立場になってゲームの基礎をしっかり覚え、今後勃発するであろう完全なる対プレイヤー戦に備えてほしい!!

P.N.深津庵
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