ダンベルなら何キロでも持てます!限度を知らないマッチョ育成シミュレーション『マッチョ GoGoGo』をやってみた

投稿日 2019.10.07

筋トレが面倒? そんなアナタに『マッチョ GoGoGo』

運動不足が国民的な課題となりつつある現代日本。身体を動かさなければ、と思いつつもなかなか腰を上げられない、そんなことはないだろうか。筆者は毎日そんな感じである。

「ゴロゴロしているあいだに身体をバキバキに鍛えられる。そんな便利なアイテムがあればいいのに」と願っても、そんなに都合がいい話は……。

と、運動の面倒さに絶望してしまったアナタに紹介したいのが、QUAD ARROWから配信されているマッチョ育成放置ゲーム『マッチョ GoGoGo』だ。

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はっきり言っておこう。このアプリを使ったところでプレイヤーの身体に変化はゼロだ! ただ、筋トレの可能性はしっかり、バッキバキに感じさせてくれる!

で、本作がどんなゲームかと言うと、プレイヤーはトレーナーになって、マッチョをひたすらに鍛え上げていくというもの。基本プレイは無料。無料で筋肉鍛え放題。

遊びかたはシンプルそのもので、鍛えたい部位に適したトレーニングメニューを選び、放置するだけ。トレーニング対象であるマッチョは、かなりのマジメくんなので、トレーニングメニューを指示すれば、あとはゲーム画面を閉じても一瞬の休憩すら挟むことなくトレーニングを続けてくれる。

プレイヤーは、トレーニングメニューを指示するだけ指示したら、あとはしばらく時間が経った後に様子を見るだけでいいのだ。

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▲文句も言わずに(いろいろな発言はかましてくれるが)トレーニングを続けるマッチョくん。そのストイックさは美徳とすら言える。

何も苦労せずに(ゲーム内で)ボディロッキンで激ヤバな肉体を手に入れられるという、まさにダラダラ系現代人が夢に見た理想郷(?)がここにあると言えるだろう。

本作を使って自分の肉体が鍛えられないのだけが玉に瑕……、と言いたくなるかもしれないが、その発言は本作の突き抜けた鍛えっぷりを見るまで保留していただきたい。まぁ、「どのトレーニングをどれくらいやると、筋肉がどれくらい成長するのか」を確認できるゲームとは言えるだろう。(たぶん)

さ、前置きはこのへんにして、本作の内容を紹介していこう。

お願いマッソウ! フンフフフフ~ン

アプリをインストールして起動すると、タイトル画面の直後にホーム画面がすぐさま表示され、さっそくトレーニングメニューを選んでいくことになる。

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▲見た目のエディットや撮影用のポージングなどもできるが、まずは本題であるトレーニングだ。マッチョくんの発言が若干おかしいような気もするが、そんなことよりトレーニング!

スタートの時点でそれなりに整ったスレンダーマッチョな肉体だが、ここからどんな肉体を築き上げていくのか? そこはトレーナーであるプレイヤーの手腕次第。

見せてやろうじゃないの、名トレーナーっぷりを!

ホーム画面左下にある力こぶマークをタップすると、トレーニングメニューが表示される。鍛えたい部位に合わせてメニューを選ぼう。

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▲最初に選べるトレーニングは8種類。トレーニングを重ねることでさまざまなメニューが解禁されていく。

まずどこから鍛えていくか、というのは実際のトレーニングでも迷うポイントだが、男はやはり腕っぷし

パワーの象徴とも言える上腕二頭筋()を鍛えてこその筋トレ、ということでここはひたすらに右腕を鍛えていくとしよう。取り急ぎ、「ダンベル何キロ持てる?」と聞かれたら「100キロは余裕」と即答出来るくらいには鍛えたいね。男として!

※上腕二頭筋:肩から肘にかけての上腕部のうち、肘を曲げた際に内側にくる筋肉。いわゆる力こぶを作る部分。腕の筋トレと言えば定番の腕立て伏せで鍛えられるのは、反対側にある上腕三頭筋である。

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▲やたら男前な発言をしながら黙々とトレーニングを進めるマッチョくん。画面下の経過時間の単位に日数まであるあたりから、彼の狂気じみたストイックさを感じる。

トレーニングを設定したら、後はひたすら、トレーニングによって撒いた種が筋肉として芽吹くのを待つのみだ。ちなみに、画面下にあるターボブーストボタンを押すと画面上部に広告が表示され、そのあいだはトレーニングのスピードが上昇する(ホーム画面に戻ると広告表示とブースト効果はリセットされる)。

……さて、ひたすらダンベルを上下させ続けて20分ほどが経過。どんなものかと様子を見てみたが、まだ大きな変化は見られなかった。筋肉は一日にしてならずといったところだろう。

しかしせっかちな現代人であれば思うはずだ。もっと早く、手っ取り早く鍛えられないものか、と!

『マッチョ GoGoGo』はそんな欲張りトレーナーの声にも応えてくれる。筋トレの効率を上げるためのモストマスキュラー)、もといマストアイテムと言えば……そうだね、プロテインだね!

※モストマスキュラー:“もっともたくましい”という意味のポージング。やや前かがみになりつつ、両拳を胸の前で付き合わせるような形で大胸筋など上半身前面の筋肉をアピールする。アメリカのプロレスラーである“超人”ことハルク・ホーガンのアピールでもおなじみのポージングだが、じつは日本ボディビル連盟の大会では規定ポーズに含まれていない。

50倍だぞ50倍!

プロテイン、それは筋肉をより効率的に育て上げる人類の英知……。世間一般の男性は毎日愛飲している、男のマストアイテム。

ということで、トレーニングを効率よく進めたい人にはプロテインなどのお助けアイテムを使うべし! 用意されているアイテムは、筋トレの効果を倍増させるプロテインや、時間経過による筋肉量の低下を防ぐサプリメントなど。

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これくらいの課金、筋肉を買えると思えば安いものだが、「とりあえず効果を知りたい、試したい」という具合で、体験トレーニングを楽しみたい人であれば、いきなり課金するのはハードルが高いかもしれない。

そんなトレーナーの経済状況にも気が回るのが『マッチョ GoGoGo』だ。マッチョは強いだけでなくやさしいのである。

メニューの“OTHER”ボタンから“AD”ボタンをタップして広告動画を見れば、プロテインをゲットできるようになっている。

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▲マッハで手軽にマッチョなボディーをゲットしたければ青いADボタンをタップ! 発言がだいぶヤバい気もするが、筋トレの効率化という大義の前では些細なこと。

広告を見ることによって得られる“プロテイン(ウルトラ)”はその名の通りウルトラな効果を持っており、なんと使用後1時間は筋トレの効果が50倍になるのだ!

リアルに服用したらトンでもないことになりそうだが、そのぶん効果が切れた後の24時間は筋肉の減少量が4倍になるというリスクも付いている。

しかし手っ取り早くマッチョになるためには犠牲もいとわないのが筋肉道というものだろう。

さっそくマッチョくんに服用してもらい、右腕のトレーニングを再開!

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▲トレーニング再開からわずか6分でこの成長っぷり! コンビニでプロテインを売ってほしいという要求が地味にリアル。

マッチョくんがせっせとトレーニングにはげむのを眺めつつ、筆者は録り溜めしていたアニメを見ながらダラりと過ごさせてもらった。

そして1時間が経過し、1時間の50倍、すなわち50時間ぶんの筋トレ(右腕オンリー)によってマッチョくんの肉体もさぞバッキバキになったであろうと画面に目をやると……。

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な ん と い う こ と で し ょ う 。

肥大した上腕二頭筋は上腕だけでは飽き足らず前腕も肩をも飲み込み、もはや筋肉というか謎の肉と化していたのである。

どの口が「人間じゃないな」などと言っているのか、マッチョくんを小1時間は問い詰めたいところだが、そこはグッと飲み込もう。

『マッチョ GoGoGo』の実力はこんなものではないのだ。

プロテイン(ウルトラ)もかなりの効果だったが、じつは本作にはさらに強力なアイテム・マッハタブレット“STING”というものも存在しているのだ。

もちろん、こちらも課金なく入手可能。手に入れるには、ホーム画面下に表示される“STING”と書かれたボタンから広告動画を見ればオーケー。

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気になるその効果は、と言うと……?

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筋 ト レ の 効 果 1 2 5 倍 。

しかもまさかのデメリットなしという超絶太っ腹、いやシックスパック級)のサービスアイテムとなっている。ちなみに、どちらの動画広告も一定時間が経過すれば再び見ることができる。

※シックスパック:腹筋を鍛え上げ、余分な脂肪を落とすことで得られる6つに割れた腹筋。マッスルの象徴。光に照らされた腹筋が落とす影は芸術的ですらあるが、綺麗に腹筋を割るのは簡単なことではない。

この尋常じゃない効果を持つ、非合法の可能性すら感じられるタブレットを服用させてみたうえで、すでに上腕二頭筋を超越した何かを、さらに鍛えていくことにした。

そして、1時間後。そこにあったのは……。

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マッ、チョ……くん……?

もはやマッチョくんの上腕二頭筋ではなく上腕二頭筋に付随するマッチョくんと化している(というかまず上腕二頭筋の概念を考え直すことになりそうだが)。

これにはマッチョくんも「僕を見て! 僕を見て! 僕の上腕の二頭筋がこんなに大きくなったよ」と言わんばかりである。

極端に偏った筋トレはみずからの人間性をも奪い去る、そんな大切なことを本作は教えてくれるのだ……。多分そう。

マッチョ de エディット

うっかりマッソゥモンストゥァーを生み出してしまったが、新日本プロレスに所属するプロレスラー・棚橋弘至氏の筋言、もとい金言である「筋肉は最高のファッションです!」に習い、まっとうに美しい肉体を目指すことも可能だ。

トレーニングによって肉体美を磨くことはもちろん、肌の色ツヤや髪型、パンツの色などを設定してオシャレを追及することも忘れてはいけない。

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▲パンツ以外の衣類は選択肢にない。筋肉に勝るファッションなし。パンツ1枚あればいい、だ。

メニュー画面だと色白美肌から褐色ボディまで、常識的な色合が並んでいるが、緑や青、赤など、攻めたボディに染め上げることもできる。

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▲右下のスライダーをいじれば肌をテッカテカに輝かせることも可能。鍛え上げた肉体をより美しく見せるため、筋肉のツヤは欠かせない要素だ。

先ほどの上腕二頭筋を見ればいまさら驚くことはないだろうが、髪型も比較的マトモなものからもはや髪ではない異物まで、バリエーションは非常に豊富。

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▲一般的なゲームではネタ的に扱われることが多いアフロヘアーも、本作においてはだいぶモトモ寄りである。

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▲ツノにヤカンにと、だいぶ珍妙なパーツも髪型(?)として用意されている。なかにはいろいろな意味でヤバいパーツもあるので、ぜひ自分の目で確かめてみてほしい。

筋肉★記念★撮影!

ただ筋肉を鍛え続けるだけでもいいが、作り上げた肉体美はやはり写真に残したくなるというもの。

当然のごとく、本作には充実の撮影モードも収録されている。

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▲左下のボタン群は上の赤いボタンから順に、初期化、コメント設定、マッチョ君の配置&角度調整、背景設定、ポージング設定となっている。謎にユニバース感満載な背景も用意されているぞ。

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▲コメントはボディビル界でもおなじみ(と思われる)フレーズが多数収録されており、拡大や回転を使って自由に配置できる。

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▲背景とポージング、コメントなどをいじるだけでもだいぶシュールな画作りを楽しめる。背景には端末に保存している画像を使うことも可能。どんな所でも、ナイスバルク!(

※ナイスバルク:“バルク”とは大きさや容量などを示す言葉であり、“ナイスバルク”は筋肉の質感や量を褒める際に用いられるボディビル用語。つまりどの部位の筋肉を褒めるときにも使うことができる魔法の言葉である。見事な筋肉に、ナイスバルク!

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▲画面右下にあるボタンを使えば、ボタンを非表示にした画像の保存や、ツイッターでのシェアなどもできる。理想の肉体を作り上げ、友だちに見せつけよう! 肥大した上腕二頭筋がいっそ肝臓か何かに見える気もするが、あくまでも筋肉である。

これでアナタもシックスパック(脳が)

だいぶ振り切った筋肉ゲームである『マッチョ GoGoGo』、いかがだったであろうか。

人体の限界を超えて肥大化していく筋組織のインパクトは当然ながら、個人的に目を引いたのは適度に鍛えた部位のグラフィックがいい感じにリアルなことだ。

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▲スタート時とひたすら右腕を鍛え続けた後を比較してみると、腹筋や大腿四頭筋()など右腕以外の筋肉も鍛えられていることがわかる。上腕二頭筋を除けば常識的なマッチョと言えるだろう。

※大腿四頭筋:太ももの正面側についている筋肉。全身の筋肉のなかでもっとも大きく、そして強い筋肉とされている。筋トレを始めるとなるとパッと見で変化がわかりやすい上半身に偏りがちだが、下半身も忘れずに鍛えることで均整の取れた美しいマッチョボディに近づける。

ひたすらにトレーニングを積んでマッスルモンスターを生み出すもよし、あるいはバランスよくトレーニングを行い、リアルに理想的なボディを作り上げるのもよし。本作はネタ色たっぷりながら、遊びの幅が広い作品だ。

トレーニングの種類と鍛えられる部位の関係は間違っていないので、鍛えたい部位に対して有効なトレーニングを探すという目的にも使える、かもしれない……!

最後に、本作はゲームだけでなく、ストアにおけるレビューコメントもなかなかマッチョマッチョしいことになっていることを共有しておこう。

脳みそ筋肉を超えて脳みそシックスパックとなったレビュー投稿者たちによるキレッキレのレビュー文を読むことができるので、ダウンロードする際はそちらにもぜひ目を通してみてほしい。

文/しゃれこうべ村田

ゲーム情報

タイトルマッチョ GoGoGo
対応OSiOS/Android
価格無料(アプリ内課金あり)
ジャンルシミュレーション
メーカークアッドアロー
コピーライト© 2018 QUAD ARROW Co.,Ltd. all rights reserved.