【新作】事故で記憶を失った小説家が残した奇妙な事件を暴く実写アドベンチャー『記憶再構築』

投稿日 2019.09.16

小説かそれとも現実か陰謀渦巻く物語

薄暗い部屋でパソコンと向き合う男性は自身を小説家と名乗り、事故で記憶を失い、素晴らしい作品のアイディアもなくしてしまったのだと語る。

そんな彼は記憶を再現、取り戻すことができるのであれば、どんな代償を払ってもかまわないのだと再びキーを叩き出す。

不可解なメッセージとともに始まる本作『記憶再構築』は、広告会社で働く女性の誘拐をきっかけに、絡み合う複数の事件を当事者の目線で解明していくムービーを取り入れた実写系のアドベンチャーゲームだ。

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ゲームの見どころ
●記憶をたどり史実に迫る本格サスペンス
●急転していく見応え充分のストーリー

記憶をたどり史実に迫る本格サスペンス

記憶を失った小説家の空想かそれとも回想なのか。物語は広告会社でディレクターを務めるナンシーの視点へ。

仕事を終え会社の送迎車らしきものに乗車するところから本作は始まる。

いつものドライバーと違うことを気にかける彼女。しかし、よほど喉が乾いていたのか、それがルーチンワークなのか。疑うことなく車内に用意されていた水を飲み、そのまま意識を失ってしまう。

こうした一連の演出をすべて実写ムービーで、謎解きパートをパノラマビューで描くのが本作最大の見どころだ。

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大量の水が流れ込む密室に監禁されたナンシー。彼女の周囲にはおもちゃのケーキや写真、仕事の書類など、さまざまなアイテムが落ちている。

それらに触れることで、恋人が祝ってくれた誕生日や元上司との会話といった関連する過去の記憶を回想。そこから攻略のヒントを集め、溺れるよりも先に脱出の糸口を探していく演出は、サスペンスドラマを観ているような感覚でどんどん引き込まれていく。

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映画『SAW』シリーズのように首謀者はナンシーに過去を振り返り、監禁されているその真意と向き合うことを命じる。

ときには時間制限内に解読を迫られるシーンも登場。失敗してもすぐリトライできる手軽さはあるが、死と隣り合わせのシチュエーションは緊張感があってとてもいい。

こんなにクオリティの高いゲームを低価格でプレイできるなんて贅沢すぎるぞ!!

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急転していく見応え充分のストーリー

水没していく地下施設からの脱出を描いた第1のストーリー。そのラストで描かれるのは当然ナンシーの生還だ。

しかしそれはほんの序章、彼女の回想にも登場するとある人物に事件は引き継がれ、新たな脱出劇の幕が開く。

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実写ムービーとパノラマビューを合わせたビジュアル的な演出はもちろん、先の読めない予想を裏切るストーリー展開は必見。

いくつか説明不足で伝わりにくい謎解きもあるが、無料でチェックできる1つ目のヒント(2つ目は有料)を使えば、たいていの謎は攻略できるだろう。

男性のセリフなのに女性の口調になっているなど、1部ローカライズが気になるが、そこは低価格なのでご愛嬌。1度始めたら最後までプレイしたくなる魅力を随所に感じられる良作だぞ。

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P.N.深津庵
※深津庵のTwitterはこちら

ゲーム情報

タイトル記憶再構築
対応OSiOS/Android
配信日iOS:2019年8月12日
Android:2019年8月12日
価格iOS:120円[税込](アプリ内課金あり)
Android:110円[税込](アプリ内課金あり)
ジャンルアドベンチャー
メーカー百恩游戏
コピーライト© Shenzhen Bion Interactive Entertainment Co.,Ltd.