薔薇と椿の概要

長男の嫁が目指す怒涛の下剋上

華族・椿小路家の長男、俊介と結婚した玲子はその翌日、夫の急死によって未亡人へ。

庶民の出である玲子は強く生きていくことを決意するも、それを不快に感じていた椿小路家の一族の嫌がらせはエスカレート。

玲子は「椿小路家は長男の嫁である私がいただく」と宣戦布告をするのである。

本記事で紹介する『薔薇と椿 ～伝説の薔薇の嫁～』は、庶民である自分を見下す姑たちを相手に、おビンタで打ち負かしていく話題のアクションゲームだ。

おスワイプで華族をねじ伏せる1対1の真剣勝負

明治初期から昭和中期あたりまで存在した貴族階級“華族”に嫁いだ長男の嫁が、一族におビンタで立ち向かう。

昼ドラにありそうなシチュエーションを体験できるのが『薔薇と椿 ～伝説の薔薇の嫁～』である。

最初に伝えておきたいのが、ゲームの仕様上、ビンタとスワイプには共通して“お”を加えていくことをご了承願いたい。

身も心も貴族、お上品に一族を片っ端からギャフンと言わせてやろう。

長男の嫁であり庶民出身である玲子の武器は右手からくり出す華麗なおビンタ。

見下す傲慢な一族をおスワイプでひっぱたくターンバトルだ。

玲子の野望に対抗するのは次女・沙織や長女・静香など5人の個性的な女性たち。

その中でも群を抜くインパクトを放つのが天井に張り付いて登場する家政婦の三田だ。

各対戦相手の前後で発生するストーリーパートはネタの宝庫。ノイズエフェクト混じりのアニメーションは、大正ロマンなレトロな世界観を効果に演出している。

ぜひ、読み飛ばすことなく両者の会話を楽しんでもらいたい。

テクニカルな駆け引きと今後のアップデート

本作が毎ターン交互におビンタするだけの単調なアクションゲームだと思ったら大間違い。

5人それぞれ異なるおビンタモーションを見極めて回避、カウンターを食らわすといった白熱のおビンタバトルが楽しめるのだ。

さらに、連続で攻撃や回避を成功させると“つかめ”のアイコンが出現。

それを選択すると往復ビンタモードに突入する。

一応、タイトル画面の“お説明書”にワンランク上の駆け引きに関するヒントが示されているのだが、具体的な方法はプレイヤー自身が探らなくてはならない。

どうやればクリティカルが発生するのか、個々にそのタイミングや角度が違うのかなど、せめて敗退時に遠回しでもアドバイスがほしいところ。

仕組みを理解するまで思うようにいかずヤキモキするが、とても駆け引きがおもしろい作品なので、ぜひ根気よくいろいろなパターンを探り、庶民の玲子が下剋上を制するその瞬間を見届けてもらいたい!!

P.N.深津庵
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