世界滅亡7日前の概要

崩壊してゆく平凡な日常

ある日、夢の中で黒猫が世界の終わりが近づいていることを告げる。

その猶予はたった7日間、回避する方法とそのヒントとして黒猫は5つキーワードを言い残し立ち去ってしまう。

本記事で紹介する『世界滅亡7日前』は、逃れようのない終局までの7日間をくり返し、イベントを通じて絶望的な展開を回避していくアドベンチャーゲームだ。

絶望から希望を掴み取る7日間の物語

夢で黒猫が告げた世界滅亡の予言。あまりにも非現実的で信じがたいその言葉は、主人公の少女にとってみれば他愛もない夢の中のこと。いつもどおり母親に起こされ、元気いっぱいはしゃぐ弟たちがちょっとだけわずらわしい。

そんなありふれた代わり映えのしない朝を迎える。

初日を除きプレイヤーが行動できる時間は、ゲーム内の朝8時から23時30分までと決まっている。

現実世界の1分がこの世界の2時間に相当。人々との会話や探索を通じて、この世界に迫っている異変を追体験していく。

本作を予備知識なくプレイしたときに感じた素直な感想は“つまらない”だった。

大型台風が街に大きな爪痕を残すのだが、何をすべきかわからないまま刻々と時間だけが過ぎてゆく。

しかし、その“何をすべきかわからない”ことこそが本作の重要なポイントであり醍醐味。

一方的に進んでく初回の7日（実質6日）の中で何が起こったのか。それを参考に改めて街を探索すると、その日毎に取るべき行動が見えてくる。

タイムリープをしているような気分で周回プレイを重ね、さまざまな可能性を試していく展開がとてもドラマチックでどんどん引き込まれていくのだ。

物語の結末を左右する重要なアイテム

ショップで売られているアイテムは全部で6種類ある結末に少女を導く重要なもの。

周回プレイを重ねて人々から情報を集め、迫りくるさまざまな困難に適したアイテムを入手しなければならない。

また、滅亡を回避するには特定のフラグ立ても欠かせない。

そこで役立ててほしいのが公式サイトに掲載されているこの街の全体マップだ。

あくまでも簡易的なものだが、ゲーム内の2時間が1分で過ぎていく本作で迷子にだけはなりたくない。

それを解消するためにも必ず目を通し、全体像を少しでも把握しておこう。

なお、お小遣い稼ぎにも適しているゲームセンターは、時間の流れが止まった特別な空間。高額アイテムを購入するため、ゆっくり腰を据えて金策に専念することができる。

どうやっても滅亡してしまうのか。それとも回避する術があるのかはプレイしてからのお楽しみ。

行方不明の母親や空腹で倒れてしまう兄弟。思いがけない恐ろしい訪問者など、さまざまな困難に立ち向かいわずかな希望を掴み取っていこう!!

P.N.深津庵
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