The Coma: Cutting Classの概要

話題のホラーゲーム待望のアプリ化

徹夜で試験勉強に挑んだ男子高校生ヨンホ。この結果次第で夏休みだけでなく高校生活の過ごしかたが決まる重要な日に、彼の通う学校で自殺未遂が起こってしまう。

2015年10月にPC版をリリース、その後コンシューマへの移植も行われ話題になった韓国を舞台にしたサバイバル2Dホラーゲーム『The Coma: Cutting Class』が、スマートフォン向けアプリになって登場だ!!

戦う術を持たない相手から逃げる恐怖のサバイバル

徹夜の試験勉強をするも寝てしまったヨンホは悪夢を見て目を覚ます。

たいせつな日に最悪の夢、しかも校内で自殺未遂が発生するとはどこまでも風向きが悪い。

そんな中で唯一の救いだったのが、クラス担任であり生徒からアイドルのように慕われている女性教師ソングに放課後2人で会えないかという相談だった。

しかし、試験中に寝てしまったヨンホは真夜中の校内で目覚める。

悪夢でも見ているのか、荒れ果てた校内に戸惑いながら歩き出したそのとき、刃物を持ち白目を剥く豹変したソング先生と遭遇。光や音、呼吸に反応するソング先生を回避しながら不可解な事態に抗っていくのだ。

ソング先生とプレイヤーの立場をわかりやすくたとえるなら、往年の名作ホラーゲーム『クロックタワー』のシザーマンとジェニファーだろう。

どこにでも現れるソング先生に対して、身を隠すかオブジェクトを使った回避だけが許されている。

そこにスタミナゲージを消費しながらの息止めやダッシュ。回復アイテムを使った体力の維持など本作ならではの駆け引きが加わり、独自の緊張感とゲーム性を打ち出しているのだ。

迷わず目標を持って行動できる親切な謎解き

本作の冒頭で出会う女子生徒イェソルは、この奇妙な事態の真相を知る重要な人物。真夜中の探索にもさまざまなカタチでヨンホに関わってくる。

そんな探索の基本は校内に散りばめられたヒントを集め、点と点を結び真相を紐解くことだ。

また、回収したノートやメモにも謎解きのヒントがある。

受け身で快適なプレイスタイルに特化せず、みずから興味を持って積極的に調べていく行動が、この世界にどんどん引き込まれていく重要なポイントだ。

考察が捗る謎多きマルチエンディング

本作はマルチエンディングを採用したゲームであり、2015年のPC版リリース当時からさまざまな考察がくり返されている。

複雑な世界観に説明不足だという声もあれば、それがいいのだという声もあり、筆者を含めその真相を描く究明編を望むファンも多い。

本作を未プレイのひとはこのアプリ版でストーリーを追求。

“COMA”と呼ばれるものの存在やヨンホの結末から、校内で起こった事件の真相を暴き、トゥルーエンドと思われる展開の先にある予想外の事態からさまざまな考察を巡らせてほしい!!

P.N.深津庵
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