紡ロジックの概要

自分探し中の青年が直面する半年間の物語

就職したくないという理由で大学進学を選んだ主人公の瀧紡（たきつむぐ）は大学のある名古屋での下宿生活を始める。

そこで再会する高校時代に恋心を抱いていた女の子、下宿先のイケメンや気さくな大家など、たくさんの人々との出会いが主人公の人生を大きく変えていく。

『紡ロジック』は半年間のあいだに発生する数々の謎が紡をどこへ導いていくのか、青春真っ只中の若者を中心に描いていく。

本作は、SEECが手掛ける脱出アドベンチャーノベル『四ツ目神』や『誰ソ彼ホテル』の作家による待望の新作謎解きアドベンチャーだ。

個性派メンバーから目が離せないキャンパスライフ

具体的な将来へのビジョンもなく、とりあえず大学に進学した絶賛自分探し中の紡が在籍する明瞭大学国際経済学部には、高校2年生のとき転校して以来の再会となった四辻琴子を筆頭に個性豊かなキャラクターが勢揃い。

彼らとの交流を通じて発生する日々のささいな謎と向き合い、将来について考えていく半年間の物語だ。

本ストーリーは全8章構成で第1章を除き、毎日5枚配布されるチケットもしくは特定の報酬で得るジェムを使って段階的に読み進めていくスタイル。

ストーリー展開は大きく分けて探索と推理のふたつがあり、日々起こる出来ごとを裏付けるアイテムや情報を集め、それをヒントに複数の選択肢から正しいものを選んで解決に導いていく。

また、スタイリッシュで個性的な主要キャラクターたちは全員ボイス付き。榎木淳弥や高橋未奈美、上田麗奈など注目の声優陣が本作を盛り上げてくれる。

声による演出があるおかげで個々の特徴が際立ち愛着が湧きやすいのはもちろん、具体的な将来設計や夢を持って奮闘する彼らの生き様に感情移入しやすい。

これで基本無料、毎日5枚配布されるチケットで最後までプレイできるというのだから贅沢な内容だ。

紡の大学生活はミステリー研究会を取りまとめる3年生、大門詠江との出会いで大きく変化。

彼女が提示する謎解きをきっかけに琴子との距離を縮めながら、目標のなかった日々に生き甲斐を感じるようになっていく。

“君は人を殺したいと思ったことがあるか？”

詠江が問いかけるこの言葉の意味はなんなのか、物語の序盤から紡の周辺ではささいな謎が渦巻き、彼の身にさまざまなカタチで降り掛かってくる。

そして物語は急転、紡は浸水する閉鎖空間の中で生きたい強く願うのだが、その危機的状況がいつ訪れるのかはプレイしてからのお楽しみ。

わずか半年のあいだに起こる激動の日々を通じて成長していく紡の生き様から目が離せないぞ!!

近所を散策して交流を深めるおでかけパート

各章細分化された本作はおもにチケットまたはジェムを使って読み進めていくのだが、ロックのかかった場所を開放するには別途“おでかけポイント”が必要になる。

これはいわゆる放置ゲーム要素で、徒歩（30分）や自転車（2時間）などさまざまな手段で紡を外出させ、その距離に応じて発生する所要時間のあいだ放置することで獲得することができるポイントだ。

また、このおでかけを通じて集めたギフトを任意のキャラクターにプレゼントすると友情度がアップ。関連するミニストーリーがアンロックされるほか、おでかけ中に“すれ違い”が発生すると専用のイベントが閲覧できるようにもなる。

いずれも本当に短く他愛もないやり取りだが、そうした日常を大切にしているのも本作の魅力。人々との交流から生きる目的を模索、葛藤していく紡にも注目してほしい。

おでかけ中でもストーリーを進めることはできるし、朝昼夜1日3回まで回せるガチャを活用すればさらにゲームを快適にプレイできる。

細分化されたパートがいずれも短く、貴重なチケットをいっしゅんで消費してしまうのが難点だが、先を急ぎたいのであればジェムを購入してどんどん進めていくといい。

事件を暴き青春にあがく紡たちが最後に手にする答えを求め、自分なりのプレイスタイルでこの青春物語を読み進めてもらいたい!!

P.N.深津庵
※深津庵のTwitterはこちら

動画でも新作紹介しています

配信前の期待の新作アプリゲームをピックアップ！

毎週更新！ファミ通App的最新ゲームランキング

YouTubeチャンネル登録して動画をいち早く見よう！

ファミ通AppのTwitterをフォロー