ブタが泣いた夜の概要

レビュー

投稿日2018.12.17

虐待に苦しむ子どもや猟奇的な事件を起こした犯人など、身の毛もよだつ1枚の絵画から当事者たちが訴える真実を暴いていく謎解きゲーム『ブタをやった日』の最新作『ブタが泣いた夜』が、ついにリリースされたぞ!!

ゲームの見どころ
●観覧注意!!　言葉を失うショッキングな15の事案
●難解過ぎ!?　ヒント機能で事件の断片を解き明かせ

交通事故に巻き込まれた男性や息子の自殺に苦しむ母親、これから生まれてくる我が子に歪んだ愛情を注ぐものなど、本作には15のシチュエーションで描かれる60の問題が用意されている。

前作『ブタをやった日』同様、色彩豊かなイラストが多く、一見すると子どもが描いたのかと無邪気ささえ感じるのだが、その中に詰め込まれているのは目を背けたくなるほどおぞましい光景だ。

▼前作の詳細はこちら

提示される問題とリンクする光景をタップして“これ”を選択。正解すると当事者たちが直面している事態とその真相が明かされる。

ステージによって被害者と加害者のどちらかがナビゲーターとなり、いまとなっては取り返しのつかない“たられば”の話が展開。その多くは前作以上に過激な内容で、プレイ中に何度か拒絶反応にも似た嫌な雰囲気を感じた。

理解しがたい猟奇的な描写が目立つので、前作の経験者であってもそれなりの覚悟が必要だぞ!!

問題に沿って正しいものを選ぶだけのシンプルなゲームだが、文章と絵画ともに抽象的な表現が増加。何を示しているのかわかりにくいことがある。

そのため前作と比べると詰まる場面が多く、ストレスを感じてしまう人もいるだろう。

本来、ヒント機能に頼りたくない筆者だが今作では何度かお世話になったし、それでも“これでいいの？”と疑問を感じながら先に進むこともあった。

しかし、行き詰まって放り出すくらいならヒント機能を活かしたほうがいい。

常識を疑うシチュエーションばかりで心的疲労が半端ないが、当事者たちの想いを知り真相に迫っていくプロセスでは前作同様のスリルを味わえる。

少しでも不快だと思ったら中断することも視野に入れ、勇気を持って強烈な世界への扉を開いてほしい。

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