レビュー
投稿日2018.10.07
仲間のフリをする死神を暴くアドベンチャー
洋館で目覚めた主人公の隣りにいたのは命を奪われてしまった見知らぬ女子高生の姿。無残な光景と記憶喪失という状況の中、追い打ちをかけるように現れた学生たちはNo.9と名乗る謎の人物が仕掛ける“投票ゲーム”に巻き込まれていく。
女子高生を殺した犯人は誰なのか。
メンバーの中に“死神”が隠れていると告げたNo.9の言葉をきっかけに始まる犯人探しを描くのが、本記事で紹介するアドベンチャーゲーム『死神探偵少女』だ。
ゲームの見どころ
●絶体絶命から始まるテンポのいい物語
●証言と証拠を集め真相に迫る謎解き
絶体絶命から始まるテンポのいい物語
夕暮れの街を走る幼いころを思い出し、不安な気持ちと少し泣きそうな状況で体験した最悪の出来ごと語る主人公。
“あの日から、私は呪われた”
交通事故を連想させるショッキングな映像と意味深なセリフから始まる本作は、その後目覚めた直後に突き付けられる監禁状態や“投票ゲーム”など、冒頭から多彩な演出でプレイヤーの興味をかきたてていく。
死神の館と呼ばれる場所に高校生たちを監禁した主催者と思われるNo.9はメンバーの中に紛れている“死神”が、ひとつは記憶を失いもうひとつは命を奪う2種類の注射器を隠し持っていることを告白。
記憶を失った状態でかつ女子高生の死体と同じ部屋で目覚めた主人公は、死神の疑惑が集中する状態で犯人を決める“投票ゲーム”への参加を余儀なくされていくのだ。
記憶喪失の主人公はプレイヤー目線で見ても怪しく、冒頭の回想を考えれば思い当たる点が多すぎる。
嘘つきを探すマンガを連想させる姿なき主催者、某監禁系サイコホラー映画が脳裏をよぎる聞き覚えがあるメロディラインなど、気になってしまう点もあるが、とてもテンポのいいストーリー展開で最後まで飽きることなくプレイできたぞ!!
証言と証拠を集め真相に迫る謎解き
ストーリーの進行に応じて発生する“議論開始”は、証言を突き付け疑惑を解明していく推理ゲームでおなじみのパート。
本作ではすべての条件を整えるまで議論は開始されず、不足している点がないかとプレイヤーに助言してくれる。
選択したアイテムをスワイプで相手に突き付けるのだが、このアクションはまさに反撃の狼煙。負けてなるものかとスワイプするたび思わず力が入ってしまった。
噛み合わない証拠を突き付けるとハートが低下。ゼロになると回復を待たなければならないが、広告動画を再生すればひとつだけ回復するので問題ない。
冒頭で描かれた過去の記憶と投票ゲームがどう関係していくのか、とある関係性のもと集められた彼らの本性とNo.9と死神の正体を暴くクライマックスは必見だ。
なお、本作には本編のネタバレを含む興味深い追加コンテンツ“はじまりの探偵少女 -Before the Game-”があり、本編と追加コンテンツ、このふたつ合わせて『死神探偵少女』は完結すると筆者は感じた。
これはあくまでも個人の感想だが、無料でプレイできる本編が気に入ったひとはぜひ、追加コンテンツにも挑戦してもらいたい!!
P.N.深津庵
※深津庵のTwitterはこちら
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