レビュー
投稿日2018.09.17

『OPUS 魂の架け橋』へとつながる始まりの物語
台湾のインディーズゲームデベロッパーSIGONO Studioより配信され、各所で絶賛を受けている『OPUS 魂の架け橋』というアドベンチャーをご存知だろうか?
ある荒廃した世界に生き残った、主人公ヨハンと、死者の霊魂を宇宙に返す役割を担った巫女フェイによるポストアポカリプスをテーマにしたアドベンチャーは、その世界観やビジュアル、美しいBGMや演出から、高評価をうけ話題となっている。
今回ご紹介する『魂の架け橋-序章-』は、本編『OPUS 魂の架け橋』へつながる物語となり、『OPUS 魂の架け橋』では描かれなかった、巫女フェイの過去をたどる作品となっている。
『OPUS 魂の架け橋』を遊んだ方がより理解を深めるためのファンサービスとしての一面もあるが、まだ『OPUS 魂の架け橋』を遊んだことがない方へと世界観を伝えてくれる役割も兼ね備えている。
10分ほどでクリアーできる短編シナリオとなっているので、まだ『OPUS 魂の架け橋』をプレイしておらず、その独特な世界観や、アトモスフィアをまずは体験してみたいという方にこそぜひおすすめしたい一本だ。
▼『OPUS 魂の架け橋』のレビューはこちら
ゲームの見どころ
・クリアーまでは約10分。フェイの過去を巡る物語を追体験しよう。
クリアーまでは約10分。フェイの過去を巡る物語を追体験しよう。
『OPUS 魂の架け橋』では、基本的にヨハンという男性キャラクターを操作して進んでいったが、本作は巫女のリン=フェイにフォーカスされた作品となっているためフェイの記憶をたどることとなる。
ゲームを始めるとさっそく本編と同じく、あたたかなタッチのイラストで幼少期の記憶や、巫女へ就任したときの様子が描かれていく。
幼少期からお転婆だったものの、フェイは第46代巫女として大きな使命を背負っているので、みなに優しく見守られ大切に育てられていた。
しかし、ある日平穏な日常が変化する何かが起きる。
巫女を生き残らせるために、半ば無理やりにコールドスリープ装置に入れられることに。これは巫女を守るため、仕方ないことだったのだ。
つぎにフェイが目が覚めたのは、装置に異変が起きたときだった。ここからちょっとしたプレイが可能に。
まずは、装置から脱出するためのアクションだ。本作ではちょっとしたギミックが用意されているが、どれもヒントがいらないような簡単なものばかり。仕掛け絵本だと思って進めていこう。
脱出が成功すると、ホログラムの長老と出会うことができる。
長老の言葉から察するに、フェイの村の人々はみないなくなってしまったのかもしれない。
|
神秘的なロックがかかった扉を開けると……。
そこには、何もない世界が広がる。
フェイはどれくらいの年月眠っていたのだろうか? この世界に何が起こってしまったのか。
孤独と絶望を胸にフェイは、吹雪の中を歩き、前に進むしかなかった。
|
この続きは、本編である『OPUS 魂の架け橋』に続いていく。
クリアーまでは数分と本当に短いが、そんな中でも、荒涼の世界でフェイが感じた不安や失意とシンクロナイズしてしまうような演出の数々は見事。
『OPUS 魂の架け橋』の世界観を体験するには十分な仕上がりとなっているので、ぜひ一度気軽にプレイしてほしい。
そしてこの世界観が気に入った方は、続けて本編の『OPUS 魂の架け橋』でも遊んでいただきたい。
こちらも神秘的な世界観と、シナリオに一気に引き込まれてしまうこと間違いなしだ。
▼『OPUS 魂の架け橋』のレビューはこちら
動画でも新作紹介しています
配信前の期待の新作アプリゲームをピックアップ!
毎週更新!ファミ通App的最新ゲームランキング
YouTubeチャンネル登録して動画をいち早く見よう!