レビュー
投稿日2018.08.26

やさしさの欠片もない本気のランゲー
1928年に公開されたウォルト・ディズニーの『蒸気船ウィリー』(原題:Steamboat Willie)や1963年に放送が始まった手塚治虫原作の『鉄腕アトム』など、当時の子どもたちに多くの夢を与えたモノクロアニメ。
そんな時代を連想させるモノクロな世界を可愛らしいキャラクターたちが、愛嬌たっぷりな敵の攻撃を回避しながら応戦していく。
それが本記事で紹介するランアクションゲーム『Bendy in Nightmare Run』だ。
ゲームの見どころ
●自身を失うほど高難度!! ゲーマーを本気にさせる攻防
●激闘に希望をもたらす特殊アイテムとカスタム要素
自身を失うほど高難度!! ゲーマーを本気にさせる攻防
大きなリボンとどこか見覚えのある手袋が印象的な主人公ベンディは、カートゥーンキャラクターを実体化させる特殊装置から生まれしもの。
すでに気付いている人も多いと思うが、本作はTheMeatlyによって開発されたサバイバルホラーゲーム『Bendy and the Ink Machine』のスピンオフ作。
今作では全力で迫るボスの攻撃を回避しつつ投擲物を使ってダメージを与えていくランアクションにベンディが身を投じていく。
基本的な操作は左右のスワイプで行うライン移動、上下のスワイプでくり出すジャンプ(最大2段)&急降下とシンプル。
落ちている投擲物には重り、斧、ブロックの3種類があり、所持している状態で画面をタップすればボスのいる後方に向かって投げることができる。
衝撃波を放つステージ1のボスやワイヤーフックのようなものを放つステージ2のボス、特定のポイントにナイフを突き刺してくるステージ3のボスなど、個体によって攻撃スタイルが変化。
さらに、ボスをアシストするように小型のモンスターもくり返し出現、各ステージ5部構成で段階的に攻撃手段やステージ上のギミックが追加されていく。
それらを回避または投擲物で対処しながらのランアクションは序盤からハードモード。プレイヤーの心をバキバキに折りにくるが、着弾点や攻撃ラインを予告するマークや雑魚のみ踏みつけで倒せるアクション要素など、プレイを重ねることで攻略方法を開拓していくプロセスがマジで気持ちいいのだ!!
激闘に希望をもたらす特殊アイテムとカスタム要素
追われている時点で圧倒的にボス側が優勢なシチュエーション。激しい攻撃を回避しながらの反撃するプレイは正直慌ただしくて疲れる。
そこで注目したいのが周囲のアイテムを吸い寄せるマグネットや被ダメージを軽減するシールドといったベンディを助ける特殊アイテムの存在だ。
各アイテムには有効な時間が決められていて、リチャージ毎に何度でも使用することができる。
また、個々にアップグレードすることも可能で段階的に効果時間を延長、リチャージ時間が短縮されていく。
モノクロ画面上でのリチャージ表記は正直言って見にくく、もうちょっと明度を調整してほしいところだが、そこはプレイしながら見分けられるよう自分の目を慣らしてほしい。
なお、2017年のリリース以降不定期でエピソードが追加されている本家PC版のサバイバルゲーム『Bendy and the Ink Machine』がプレイステーション4、Xbox One、Nintendo Switchに移植されることが発表されている。
ランアクションとはまったく異なるジャンルではあるが、本作の世界観に少しでも興味が湧いた人はぜひ、そちらにもチャレンジしてもらいたい
P.N.深津庵
※深津庵のTwitterはこちら
動画でも新作紹介しています
配信前の期待の新作アプリゲームをピックアップ!
毎週更新!ファミ通App的最新ゲームランキング
YouTubeチャンネル登録して動画をいち早く見よう!