【新作】AIに支配された世界は幸せか?人間としての生きかたを問う『アイ・ビー~コミュ障の俺が選んだ未来~』

投稿日 2018.07.10

あなたの選択で未来が変わるテンポよく進むノベルゲーム!

『怪異掲示板と7つのウワサ』などを手掛けるエンタブリッジの新作ノベルゲームが登場。

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今回ご紹介する『アイ・ビー~コミュ障の俺が選んだ未来~』は、高校生の天才ハッカーが、自分の開発したAIとともに成長していくストーリーが楽しめるライトノベルアプリ。

全7章+αで、1章15分程度で読み切れる。5章くらいまでは、独立したストーリーになっているが、どの章もおもしろいので最後まで一気に読み進めたくなること間違いなし。ぜひ時間を作って一気に読んでみてほしい。

ゲームの見どころ
・感情を知らないAIとコミュ障の主人公がともに成長していくストーリー
・豊富なイラストでマンガのようにテンポよく読める!
・マルチエンディングで、読み直しもしやすい!

感情を知らないAIとコミュ障の主人公がともに成長していくストーリー

あるきっかけで、コミュ障になってしまった天才ハッカーの主人公空井和人は、そんなコミュ障をサポートしてくれるAIを作り出すことに成功。

アプリ開発コンテストに応募したところ、それに目をつけたコンテスト運営会社が、優勝できるようにサポートする代わりに密着取材をさせてくれという話が持ち掛けられるところから物語は始まる。

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▲運営会社から菊池凛という社員が主人公のもとを訪れる。怪しげな人物ではあるが……? コミュ障な主人公はたじたじ。

主人公が開発したAI”アイ・ビー”の役割は、自分がうまく喋られなくても、AIが感情や空気を読んで円滑にコミュニケーションが取れるようにサポートしてくれるというもの。

そのために、さまざまな人間の会話を解析し、行動パターンや言語パターンを学習させる必要があった。

しかし、コミュ障の主人公、人と話す機会があるわけなし! ということで、なんとチャットサービスに不正にアクセスして、ほかの人の会話を盗み見て開発を進めていたらしい。

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▲AIの名前は“アイ・ビー”。さまざまな会話パターンを学習させもっと精度を上げたいと和人は思っていた。

じつはこのコンテスト運営会社は、主人公が不正アクセスしていたチャットアプリの運営会社でもあった。
そのため、もし密着取材を受けてくれるのであれば、その悪行を見逃し、正式に過去ログを見せてくれるという取引を持ち掛けてきたのだ。

摘発されてしまったら逮捕間違いなしの主人公はしぶしぶOKを出し、運営会社の凛、AIのアイ・ビーとともに、コンテスト優勝に向けて進んでいくことになる。

この話は、フィクションの中での物語ではあるが、自分たちのプライベートな会話が、こんな風に裏で勝手に公開されていたらと考えると……末恐ろしい!

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▲技術向上のために見られてるならいいけれど……悪意のある人間が覗いていたら……?

物語では、さまざまなユーザーのチャットでの会話を見ているうちに、ストーカー被害にあっているユーザーや、“呪いのアプリ”による連続殺人事件に巻き込まれるユーザーなど、リアルタイムでハプニングに遭遇している場面に出会うことも。

面倒なことに巻き込まれたくないという主人公の気持ちとは裏腹に、正義感の強い凛に振り回される形で、現実世界で事件の解決に挑んでいく。

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▲ふつうに怖い展開に!!これを見てしまったら助けないわけにはいかない? あなたならどうする? 

このように、チャットログをきっかけに主人公が避けてきたリアルな世界、リアルな人間との関わりあい、そして、事件を通じて人間の心に秘めた感情を目の当たりにしていく。

この行動のもともとは、感情のパターンを取り込む“アイ・ビー”のためでもあったが、同時に主人公の成長にもつながっていくことに。

文字だけではわからない感情、言葉では伝わらない感情、さまざまな感情を暗に感じ取る人間の複雑さを学んでいく“アイ・ビー”と主人公。

アプリ開発を通じて、感情を表に出すことが苦手だった主人公も少しずつ変わり始めたり、どんどん成長し、感情を持ちだす“アイ・ビー”をかわいく感じたり、怪しげだった凛の素性に迫ったりと、最後まで気の抜けないストーリーが押し寄せる。

そして、アプリ開発コンテストの結果は……? ぜひ実際に読んで結末を見届けてみよう。

豊富なイラストでマンガのようにテンポよく読める!

本作は、主人公と凛、そしてアイビーの三人の会話がメインで進んでいくほか、チャットを読んだり、スマホならではの演出もあり!

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▲メインの三人でチャットをしたり、電話に出れたりといった演出あり。

さらに挿絵が豊富に用意されていたり、場面によってどんどんイラストが変化していくので、ノベルアプリというよりもマンガを読んでいるのに近い。文字量も多くないので、ふだんあまり文字を読まない方も飽きずに読みやすい内容となっている。

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▲ワカマツカオリタッチなイラストも魅力。挿絵もかなりの量が用意されているので、見ていても退屈にならない

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▲主人公が苦手そうな恋愛に関する物語も。さまざまなシチュエーションと対峙することで、“アイ・ビー”も主人公も成長していく。

マルチエンディングで、読み直しもしやすい!

本作では、物語の途中で選択肢が登場し、間違えるとバッドエンドへ進んでしまう。各章3か所ほど分岐点があり、それぞれにバッドエンドが用意されている。

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といっても、筆者はエンディングまで2度間違える程度だったのでエンディングを迎えるのが難しいという、いじわるな選択肢はなかった。

スキップ機能はないのだが、チャプターがかなり細かく分かれているので、すぐに分岐点まで戻れるし、動画広告を見ることで、分岐点直前まで戻れる親切設計となっているので、周回プレイもしやすいのが特徴。

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バッドエンドは、どれもハラハラするものばかりなので、わざとバッドエンドに向かうような選択肢を楽しんでみるのもあり。

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また、全エンディングをコンプリートした後は、おまけのストーリーも用意されているので、ぜひそちらもチェックしていただきたい。

 

もし、“アイ・ビー”がこのまま成長し続け、AIに感情をコントロールされる未来がやってきたとしたら?

何も考えずとも、AIが最適な友人、最適な恋人選んでくれる未来は本当に幸せなのか?

争いもなく、平和な未来は、AIによってもたらされるとしたら?

感情のなくなった人間は、人間と呼べるのだろうか?

そして主人公が本当に作りたい“アイ・ビー”とは一体なんなのか?

本作は、我々にも目前に迫っているAI社会への警鐘を鳴らすような内容となっているので、ぜひ本作をよんで、あなたなりの考えを見つけてほしい。

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ゲーム情報

タイトルアイ・ビー ~コミュ障の俺が選んだ未来~
対応OSiOS/Android
価格無料(アプリ内課金あり)
ジャンルアドベンチャー
メーカーEntabridge
コピーライト© Entabridge Co., Ltd.