レビュー
投稿日2018.05.29
最恐エピソードを掘り当てよう!!
実話とされるものやネットで話題になったエピソード、都市伝説レベルの怖い話などが凝縮された『怪奇!意味がわかると怖い話たち』は、2週に1度、新作が6話ずつ追加されていく定期行進型のノベルゲームだ。
不気味なBGMや効果音など恐怖心をあおる演出は、読み進めるだけのシンプルな内容なのにタップするのを躊躇させる。
思わず拍子抜けしてしまうシュールなものから身の毛もよだつハードなものまで、増殖を続ける怖い話の中から最恐のエピソードを探していこう!!
●怖いのは霊か人間!? 身近に迫る恐怖体験
●SNSにシェアして鍵付きの怖い話を解き放て
怖いのは霊か人間!? 身近に迫る恐怖体験
公式のアナウンスによれば、本作に収録されている怖い話は実話や都市伝説を中心にしたいわゆオカルト系のものが多く、“意味がわかると”と題してはいるが、読めばストレートに伝わる直球勝負のエピソードばかりだ。
霊感もないのに気配を感じてしまうものから、あまりにシュールでツッコミを入れたくなるものまで、さまざまな“怖い話”を体験することができるぞ。
怖い話を読むために必要な“体力”は最大で20までストックでき、恐怖度の高いものほど消費する体力の量が多い。
また、本作の怖い話を盛り上げてくれるのが不気味に鳴り響くBGMや悲鳴などの効果音、シーンに合わせた振動や文字のサイズを大きく強調するといった多彩な演出だ。
その一方、こうした演出がいっさいなく無音のまま進行するものも多く、恐怖度MAXなのにまったく手応えのないものもある。
しかし、何を持って“怖い”と感じるかは人ぞれぞれ違い、最後まで淡々と進んでいくことに言いしれぬ恐怖を覚えることもあるだろう。
友だちとの旅行先や何気ない家族団らん、恋人と過ごす楽しい時間や憧れのひとり暮らしなど、日常の中に潜むさまざまな違和感が恐怖に変わる瞬間を探してほしい。
SNSにシェアして鍵付きの怖い話を解き放て
本作に収録されている怖い話の中には、SNSにシェアすることでアンロックされる鍵付きのものが多数あり、通常のものよりも怖くて絶望的な展開を味わうことができる。
公式サイトにもある通り鍵付きのものは心して読むべき怖い話が多数存在するのだが、恐怖度2程度じゃないかと拍子抜けするものも混合。体力を6つも消費して読む価値があったのかと、戸惑うものも多かった。
どんな基準で設定しているのかは不明だが、読了したユーザーが内容から評価を下し、その情報をもとに恐怖度を設定。特定の条件を満たしたものを鍵付きにするなどの工夫がほしいところだ。
なお、本作の中に百物語を題材に作られたセガサターンのホラーゲームが、曰く付きのタイトルとして描かれたものが登場する。
そのゲームには個人的にもたくさんの思い出があり、不意打ちのように語られた瞬間とても驚いてしまった。
本作には具体的な名所や作品名がたくさん描かれ、大丈夫なのかとある意味本当の恐怖を感じてしまうことも多々ある。
随所に仕込まれた小ネタを探しながら、ぜひ、マイ・フェイバリット・怖い話を見つけてもらいたい!!
(C)1997 HUDSON SOFT
P.N.深津庵
※深津庵のTwitterはこちら
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角満&中目黒のこれ、知ってる?
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編集長!これ、どうでしょう!?