レビュー
投稿日2018.05.15

誰も信じられない究極の密室劇
大学3年生の主人公ハイダは路地裏で教科書を忘れたことに気付く。しかし、取りに戻るのも面倒だとあきらめたその瞬間、何者かに襲われ意識を失ってしまう。
本記事で紹介する『監禁中 -カンキンチュウ-』は、見知らぬ一室で目覚めたハイダを中心に、LINEやTwitterを連想させるSNSツールを駆使して密室の謎と真犯人に迫っていく、『僕の彼女は浮気なんかしてない』や『犯人は僕です。』シリーズなどでおなじみGLOBAL GEAR, K.K.による最新の謎解きゲームだ。
●手がかりを探してSNSにUPする探索タイム
●公開した情報からヒントを得るトークタイム
●想定外のストーリー展開と22のバッドエンド
手がかりを探してSNSにUPする探索タイム
何者かの襲撃で意識を失ったハイダはホワイトボードや大きな机など、会議室を連想させる空間で目を覚ます。
絶望的な状況かと思われたのだが、そこに外部とのコンタクトも可能な自分のスマートフォンが放置されていることに気付く。
あまり警察の世話にはなりたくないと判断したハイダは、スマホに登録されている仲間たちと協力して脱出を試みる。
本作の謎解きには大きく分けてふたつのパートがあり、そのひとつが目の前にある光景をスマホで撮影、仲間たちが見ているSNSに共有していく探索だ。
スマホを残したまま立ち去ったのが凡ミスならいいが、これは明らかに確信犯。しかも、警察を避けたハイダは序盤で“仲間の中に犯人が?”という疑念を抱く。
誰を信じればいいのか、つねに監視されている状況下で挑む探索はスリル満点だぞ!!
公開した情報からヒントを得るトークタイム
撮影した情報をSNSに公開すると、仲間たちがさまざまな仮説を立ててハイダに呼びかけてくる。
これがふたつある謎解きパートのひとつであり、個性派揃いの仲間たちとのトークを通じて正しいヒントを受け取りながら新たなシーンへと物語が進んでいくのだ。
劇中で撮影できるポイントは限られていて、誰が何を応えてくれるかも決まっているのだが、解答の中には正しいものだけでなく、真犯人が仕掛けた嘘も混ざっている。
みんなが寄ってたかって陥れようとしてるんじゃないかと疑心暗鬼になってくる状況で、誰のメッセージを信じるかはプレイヤー次第。互いの関係性と言動に注視しながら脱出の糸口を探していこう!!
想定外のストーリー展開と22のバッドエンド
会議室らしき場所に監禁されてしまうハイダは、みんなの助けもあって早々に脱出。
あっさりとした展開に驚いてしまうのだが、本作のおもしろいポイントは立て続けに襲われ、監禁されるスポットが変化していく気の抜けないストーリーにある。
探索とトークのくり返しで真犯人に迫っていくプロセスに加え、脱出の終盤には真犯人との一騎打ちであるバトルパートが展開。選択肢を誤れば22あるバッドエンドに導かれ、真相は闇に葬られてしまう。
どうしてハイダは監禁されなければならなかったのか。
いままで集めてきた手がかりを駆使してその目的を暴いていくクライマックスは、予想を裏切る怒涛の展開で最後まで目が離せないぞ!!
P.N.深津庵
※深津庵のTwitterはこちら
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角満&中目黒のこれ、知ってる?
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編集長!これ、どうでしょう!?