【新作】光りを求め闇をさまよう魂を宿した小さなロウソクの冒険アクション『キャンドルマン』
投稿日 2018.04.04
10秒の命で暗闇を突破せよ!!
小さなロウソクが古びた船内で鏡に向かって「どうしてボクは燃えてるんだろう?」と、自分に問いかけている。
魂を宿した彼は己の姿に疑問を抱き、その答えを求めて暗闇の中をさまよっていく。
本記事で紹介する『キャンドルマン』は、トータルで10秒間しか炎を灯すことができないロウソクを操り、周囲を照らしながら多彩な仕掛けを紐解いていく、PlayStation4やXbox One、Steamでも注目を集めたアクションゲームだ。
●10秒で燃え尽きる命と向き合う大冒険
●絵本を読み進める感覚で楽しめる物語
10秒で燃え尽きる命と向き合う大冒険
魂を宿し目覚めた“キャンドルちゃん”と呼ばれる少年が探索するのは、闇が支配する古ぼけた船内。自分探しをしようと前向きな彼ではあるが、闇を照らすため己が放つ炎はトータルで10秒間しか維持できない。
上限を超えればすべてのロウが溶け落ち死んでしまう彼を、光りを放つゴールに向かって導いていくのがプレイヤーの使命なのだ。
ステージ中には暗闇を継続的に照らしてくれる小さなロウソクと、チェックポイントの機能を持つ台座付きのロウソクは、キャンドルちゃんの炎を移すことで効果を発揮する重要なものだ。
ステージが進むと構造もどんどん複雑になり簡単に命を落としてしまうので、必ず台座付きのロウソクには炎を移していこう。
また、暗闇を結ぶチェーンを渡ったり、瓶から吹き出る風を使って高所を目指したりとギミックも豊富。炎を灯すことでどんどん小さくなっていくキャンドルちゃんだが、溶け落ち地面に残ったロウはリスタート時の重要な道標にもなる。
複雑なステージをどうやって乗り越えていくのか、限られた命を削って隅々まで探索するスリルはホラーゲームにも似た緊張感をたっぷりと味あわせてくれるぞ!!
絵本を読み進める感覚で楽しめる物語
本作は6章構成の物語で、その始まりと終わりには、キャンドルちゃんの感情や状況が俯瞰的に語られていくパートがある。
プレイ中は攻略するのに夢中で見落としやすい背景がナレーションに合わせて描かれていく様子は、絵本を読んでいるような感覚で世界に没入することができるのだ。
各章ごとに複数あるステージ名にもそれぞれ物語性があり、そこから自分がつぎに何をすべきでどんな状況に立たされているのかを断片的にだが読み解くこともできる。
バランスがよく遊びやすいゲーム性はもちろん、何も知らないキャンドルちゃんと同じ目線でこの世界の真相を理解していく展開は一体感があってとてもいい。
また、各ステージごとに隠されたロウソクの数が決まっていて、すべてに炎を灯すといったやり込み要素もあるが、それを達成せずとも物語は進行する。
完全攻略を目指すか物語を優先するかはプレイヤーの自由。個々のスタイルでキャンドルちゃんが生まれた真相を解明していこう!!
P.N.深津庵
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角満&中目黒のこれ、知ってる?
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編集長!これ、どうでしょう!?